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第115話 101年の時越えて

1943年1月25日、独立機動艦隊の軍港がある沖縄に2隻の巨大戦艦が到着した。

『尾張』に『三笠』である。

基地には先日入港した『紀伊』や『赤城』『加賀』『蒼龍』『飛龍』も停泊しており。

独立機動艦隊の戦力が集結した形となる。

機動戦艦は3隻、巨大空母4隻が全てがそろい港に並ぶその姿はまさに圧巻であった。


ハワイの機動戦艦は大和1隻のみとなってしまうがさすがに連合艦隊が集結しているハワイに攻撃を仕掛ける余裕は今のアメリカにはなかった。

なんといってもハワイにいる機動戦艦は『大和』である。

それに改装中の戦艦や空母もある。


そして、琉球基地に集結する独立機動艦隊の艦船達

ただ、尾張はドイツの機動戦艦と渡り合ったため、あちこちがぼろぼろで新設されたドッグで修理が行われる予定となっていた。

沖縄の人々からみれば帝国海軍の戦艦が3隻入港してきたときは誇りに思ったものだった。

大和もこの基地に来たこともあり琉球の人々は自分達が住むこの島が海軍の拠点となったのだと思うのであった。


「日本だ!帰ってきたのね」


そういいながら機動戦艦三笠の甲板から顔を輝かせて乗り出すようにして沖縄の海を見ているのは未来から来た三笠の艦魂炎樹である。

ドーバー海峡にタイムスリップしてしまった彼女はこれが始めての日本帰国であった。


「そんなにはしゃがなくてもいいんじゃないの?炎樹姉さん」


そういったのは三笠の隣を航行して港に入る途中の尾張の艦魂明であった。

彼女の右手には傷が未だにいえていない証拠のギブスが巻かれている。


「何言ってるの!日本だよ!昭和の日本だよ!うれしいに決まってるじゃない」


「そうかなぁ?」


明はいまいち分からなかった。

炎樹は年齢でいうならすでに100歳を越えている。

見た目は20歳くらいなのだが…


「ああ、誰かいないかな?鈴は?撫子は?柚子は?」


きょろきょろと港を見回す炎樹を見て明は姉が壊れたとため息を吐いた。


「ああ!発見!」


という声に明が顔を上げるとすでに炎樹はおらずに転移の光の残滓だけがそこには残っていた。


「ま、仕方ないのかな?私は凜にでも会いに行くか」


明はそういいながら自分も転移の光の中に消えた。



















炎樹の死に別れた仲間達の思いは半端ではなかった。

運悪く?沖縄の最新のドッグでミサイル駆逐艦として改装を受けていた綾波の艦魂『小鳥』は妹であり駆逐艦暁の艦魂『麻耶』とラムネを飲んでいた。

ここには怖い柚子や炎樹はいない。

沖縄の基地には入れ替わり立ち代りで南方や北方から駆逐艦が来ては改装を施されて戻っていくという状況が続いていた。

まあ、入れ替わりといってもまだ始まったばかりなのだが…


「平和だねぇお姉ちゃん…」


柚子辺りに聞かれたらとんでもないことになる言葉を麻耶は口に出した。


「そうだねぇ」

休みみたいなもの。

少しくらい気を抜いていてもいいだろう。


と注意するはずの綾波の小鳥も言った。

まあ、この琉球基地にいくということは艦魂達にとってはお休みみたいなもの。

敵が仮に来たとしても改装中の自分達は出撃不能である。

それに天下の機動戦艦が3隻もいるのだ。

原子力空母とやらも4隻いるし自分達はお休みモード全開である。


2人は吹雪型駆逐艦の姉妹である。

彼女達の頂点に当たる姉は連合艦隊の白地であるトラック諸島にいる。その他にも姉妹はたくさんいるがこの島にいる姉妹は今は2人だけ


「おおい!小鳥!麻耶!」


その声を聞いて2人はひゃっと飛び上がった。

慌てて振り向くとすでに記念艦となっているのに連合艦隊の行くところに現れまくる

恐ろしい存在の三笠の艦魂炎樹がなぜか手を振りながら走ってくる。


こ、殺される


小鳥と麻耶は思った。

休み時間でもないのにラムネなんて飲んでいて…

だから2人は


「ご、ごめんなさぁい!」


土下座した。

一方炎樹はそのまま滑り込むというか体当たりするように2人に激突した。


「ぐえ!」


つぶれたかえるのような声を上げて吹っ飛ぶ小鳥と麻耶

ああ、殴られたんだと一瞬思ったがただ、土下座の状況から仰向けになっているだけだと

2人は気づいた。


「え、炎樹さんどうしたんですか?」


記念艦となった彼女に階級はない。

小鳥は炎樹に声をかけるが彼女は2人を抱きしめたまま離さなかった。


仰向けに倒れたまま小鳥と麻耶は顔を見合わせて首をかしげた。


「あの、炎樹さ…」


「本当に生きてるんだな…」


「はっ?」


炎樹の言葉に2人は頭に?マークを浮かべた。


「生きてるんだな…」


その声は悲しみにあふれていた。

彼女が顔を上げると小鳥と麻耶はぎょっとした。


「え、炎樹さんどうしたんですか?」


小鳥が慌てて言う。

炎樹は泣いていたのだ。

連合艦隊最古参組の彼女が…柚子と並び鬼といわれる彼女がだ。

2人は信じられなかった。


その時、倒れている彼女達の頭上の甲板に1人の艦魂の少女が現れた。


「り、凜長官!」


凜は規律だとかそんなことは一切言わない。

だから、2人はこの状況をなんとかして欲しいという願いをこめてその名を呼んだ。


「久しぶりね炎樹姉さん」


炎樹が凜を見た。


「ああ、凜か?久しぶり」


涙をぬぐいながら炎樹は立ち上がった。

小鳥と麻耶も慌てて立ち上がるが大混乱である。


「え?なんで凜司令は炎樹さんのことを姉さんって呼ぶんですか?」


「それとなんで泣いてたのかわかりません!説明をお願いします!」


小鳥と麻耶は混乱しているのを炎樹は懐かしそうにふっと笑う。


「私はな、未来の記念艦三笠から機動戦艦三笠へ魂を宿した艦魂なんだ」


小鳥と麻耶の目が見開かれた。


作者「うーん、まいったなぁ…」


鈴「どうかしたのか草薙?」


作者「あ、鈴様、実はですね。アメリカの空母か戦艦に星座や星の名前をつけようと思うんですよ」


鈴「うむ、それで?」


作者「私あまり星座や星の名前に詳しくなくて読者にヘルプを」


鈴「なるほど最後の手段だな」


作者「まったくアメリカは困ります!伝説とかあればそれをつけるのに」


鈴「ドイツだと北欧神話とかだな」


作者「イギリスだとアーサー王伝説からとれますね」


鈴「フランスでは?」


作者「知りません…」


鈴「まあ、鬼畜米の国は歴史が浅いからな。日本とはえらい違いだ」


作者「インディアンの伝説とかならありそうですが興味ありませんし…」


鈴「だから星座か?」


作者「はい」


鈴「戦艦か空母といったがもう一つはどうする?星座でいくのか?」


作者「うーん、またアイディアをお願いします読者様!採用させていただいた名前は南太平洋戦線で出てきますよ」


鈴「数に限りはあるがな」


作者「お願いします!」


鈴「さて、草薙、貴様は覚悟はできてるな?」


作者「というと?」

鈴「走るぞ!日本男子たるもの日本一周くらいやりぬくのだ」


作者「増えてるし!助けてくれぇ!」


鈴「待て!逃げるなぁ!」


作者「ぎゃああああ!」


ズドオオオオオオン

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