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第111 連合艦隊最強 大和

凜が山本長官の病室で脱落した今恭介を探しているのは蒼龍の艦魂星菜、飛龍の艦魂弥生、

日向の艦魂京子であった。

他の艦魂も何人か動いているようだが表で動いているのはこの3人である。


捜索している3にんであッたがなぜか3人とも同じ場所を探していた。


理由は互いに監視していたほうが早く見つかるのではないかという考えである。


星菜は2人から見ればよく分からない性格だが冷静に物事を判断するので早く見つかるのではという考えで弥生、京子は恭介に対する執着心がすごい。

だから星菜は2人のところにいれば見つかるのではと思っていたのだが…


「当てが外れた…」


真珠湾基地の中をあっちこっち転移しまくって疲れた星菜達はため息をついていった。


「そうじゃのう…あっちこっち歩き回って疲れたのう…」


ぱやぱたと扇子をポケットから取り出すと京子は自分を仰いだ。

艦の上ではないから空間からものを取り出す能力は使えないため元から持っていたものだろう。


「あ、いいな京子お姉ちゃん。私の分もある?」


弥生が暑さでぐったりして京子に言う。


「ん?後1本予備がある」


「貸して!」


星菜と弥生が同時に手を差し出した。


「いや、1本しかないんじゃが…」


「…」


「…」


無言でにらみ合う未来の姉妹


「おおい!こんなことぐらいで喧嘩するでない!2人で使えばいいじゃろうが」


「それだと涼しくない」


と星菜


「そうだね。これは譲れないよ」


弥生も譲る気はないらしい。


「汝ら子供じゃのう…」


京子は辺りを見回したが残念ながら涼しそうになるものはなかった。

まあ、海ならすぐそこにあるが…


「ん?海?」


海といえば水着、海といえば暑さから逃れられる。


「海じゃ!」


「?」


2人が京子を見る。


「こんな暑い日は海に限る!行くぞ2人とも」


「な、なんでそんな話になるの京子お姉ちゃん?」


「理解不能」


そういいながらも歩き出した京子の後をついてくる2人であった。

やはり暑さは耐えがたい…

ちなみに今日のオアフ島の温度は40度である。

めちゃくちゃ暑い…













所代わり由真と真弓である。

じりじりとアスファルト地面を太陽が焼き2人の体内温度は急上昇していく。


「ゆ、由真さん…さすがにこれは、まずくないですか?私達も海で泳ぎましょうよ」


目の前には未来の人々には常夏の楽園であるワイキキビーチがある。

現在は日本軍が制圧したハワイで泳ぎにくる人もおらずなんと凪と恭介しかいない。

普通に考えればありえない。


「写真も取りましたし」


その写真とは恭介がパラソルを眠る神埼 凪に持っていくシーンである。

まあ、これでも2人で楽しむ休日ぐらいのタイトルにはなる。

目的は達したといっていいが…


「うう、駄目よこれじゃ…せめて水着同士で抱き合うくらいの写真でないと」


由真は納得できないようで親指の爪をカリカリと噛みだした。

真弓も最近知ったことだがいい写真が取れないときの彼女の悪い癖だった。


「じゃあ、他の子に任せましょうよ。私達はクーラーの聞いた紀伊の艦長室でのんびりままっていれば…


せめて泳ぎたいと真弓は思った。


「それに水着の写真といっても日向長官も神崎少尉も水着持って来ていませんよ?」


「問題なし!」


きゅぴーんと由真の瞳が光った。


「これを見なさい!」


「こ、これは!」


「そう!スクール水着よ。日向長官のは違うけど…」


「しかも旧ですか?」


ご丁寧に白い布地に神崎と書かれている。

これを凪に着せるのか?」

真弓は想像してみた。

凪はああ見えてなかなかスタイルがいい。

外人の血が流れているからというのが理由なのだがそんな凪がスクールも水着などきたらどうなるか…


「っ…」


少しだけ鼻血が出たので真弓は慌てて止める努力をした。


「フフフフ、艦魂の能力は使えないけど丁度いいわ。神崎少尉は眠っているのだから着替えさせているところを激写すれば徹底的な証拠に…」


「あらあら」


その時2人から寒さを一撃で消し飛ばすとんでもない声が聞こえてきた。


「こ、この声は…」


泣きそうになる真弓


「ま、まさか…」


由真と真弓はギギギと機械のように首を後ろに向けた。


「度が過ぎたみたいですね由真に真弓」


「な、撫子長官…と桔梗参謀長」


にこにことした顔に真夏だというのに着物姿の撫子がそこに立っていた。

笑顔なのにものすごく怖い。


「やりすぎや2人とも。記事をでっち上げようとすることが姉さんの逆鱗に触れてもうたんや」


やれやれと桔梗が首を振りながら言った。


「こ、これはその…」


真弓はなんとか言い訳しようとしたがニコニコしながらこちらを見る撫子を見て考える

言い訳は片っ端から霧散していく。


「あらあら?何かしら?」


よく言葉は覚えていないが仏の涙か笑顔だかは忘れたが3度までという話を真弓は聞いたことがあった。

撫子のあらあらは2回、つまり…


「ご、ごめんなさい!」


真弓は土下座して謝った。



「あらあら?別に怒ってないのよ?反省してくれれば。由真は?」


にこりと由真に笑顔を向ける撫子。


「…」


カメラを手にあとずさる由真だが次の瞬間一気に後ろに向けて走り出した。

つまり逃げた。


「アホやな…」


桔梗が言った瞬間撫子は桔梗に右手を差し出した。


「桔梗」


「あいよ姉さん」


真弓が顔を上げると撫子の手には撫子の背より高い巨大な薙刀があった。

由真の方を見るともう100メートル以上離れている。

ものすごい逃げ足の速さである。


「真弓、伏せとくんや」


「え?はい」


桔梗の言うと通り桔梗と共に地面に伏せた瞬間頭上からものすごい爆風が2人を叩きつけた。


「きゃあああ!」


思わず悲鳴を上げる真弓。

まるで46センチ砲発射を至近距離で浴びたように体がバラバラになるような感覚。

伏せながら由真が逃げたほうに目が行くと由真が天高く舞い上がるところだった。



「あああああああああ!」


悲鳴を上げて由真はワイキキビーチどころか真珠湾基地の方まで飛ばされていきボチャアアンと海に落ちたみたいであった(ここからでは見えない)


「ふう」


一体何がと思う真弓だったが…


「もういいで真弓」


「あ!はい」


桔梗に言われて立ち上がる真弓は思わず撫子を見た。

彼女は微笑を受けべたまま薙刀を桔梗に渡した。


「ありがとう桔梗」


「お安い御用や」


「ウフフ、では私は先に帰ってますね」


撫子は転移の光に消えた。


後に残された真弓は呆然と桔梗を見た。

彼女はにやりとしながら


「驚いたか?撫子姉さんは普段は艦魂同士の戦いなんかに加わらへんからあまり知られてないんやけどな。多分本気で戦ったら世界最強の艦魂なんや。命が惜しかったらこれは内緒やで?」


コクコクとうなずく真弓

桔梗は満足げににっと笑うと


「よっしゃ、そろそろ行こうか?手伝いくらいはしなあかんで」


「手伝わせていただきます!撫子長官と桔梗参謀長に一生ついていきます」


「オーバーんなやっちゃな。あ!オーバーって敵国語やけどまあええか」


こうして2人は転移の光に消えた。


そのさらに後方では謎の艦魂が


「コードネーム紅。ミッションクリア。帰還する」


といいながら転移の光に消えるのであった。



作者「ひい!撫子様怖い」


撫子「あらあら、秘密を知ってしまわれたんですね?黙っていただけるとうれしいです」


作者「は、はい!誰にもいいません!」


桔梗「まあ、手遅れやな…読者にはしられたし」


撫子「まあ」


作者「えっとまあ、次の話が終わればいよいよ紀伊はハワイを離れます」


桔梗「話をそらしたな…アメリカへ突撃か?」


作者「いえ、日本に帰ります」


桔梗「なんでや?一気にアメリカ艦隊と決戦やないんか?」

作者「本音は戦いたいんですが補給や整備の関係で連合艦隊本体はまだハワイから動きません」


撫子「決戦はいつになるのでしょう?」


作者「半年後を予定してます」


桔梗「それまで何するんや?」


作者「決戦の準備、です。核爆弾の実験や南太平洋の話や中国の話などが中心です」


桔梗「戦いはあるんか?」


作者「大規模な戦闘はありません。小競り合い程度ですかね」


桔梗「そうなんか?」


作者「はい、後沖縄の基地の話もしますかね」


桔梗「のんきやな」

作者「まあ、アメリカ艦隊と決戦を望む人には残念ですが…」


桔梗「200話くらいか?」


作者「いや、そこまでは…いくかな?」


桔梗「阿保かぁ!」


作者「ぎゃああああ!」


ズドオオオオオオン


桔梗「読者の怒りや!思い知り!」


撫子「あらあら」



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