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第106話 逃走・捜索


「恭介と抱き合っていたとは真か!」


ずいずいと近づくピンクのリボンをつけた京子から凪は逃れるように後退する。その顔は真っ赤である。


「え?な、なんのこと?」


星菜

「しらばっくれても無駄」


星菜は艦魂の能力でいつ印刷したのか艦魂新聞『桜』を取り出すと凪に見せた。しっかりと凪と恭介が抱き合っているように見えた。


「こ、これはその…」


はっきりと言えばよかったのだがこの時凪は混乱していた。ずっと軍隊生活と空ばかり追い求めてきた凪は男性経験は0。

従ってこんな時、どうすればいいかわからない。

先ほどから何も言わず自分を睨んでいる凛も怖い。


「どうなんじゃ!」

「お兄様と凪は恋人?」


詰め寄る京子と星菜


「う…うう」


頭がパニックだった凪はついに逃げ出した。

扉を空けて廊下をダッシュ。


「逃げおった!」


「何してるのよあんたは!」


「凛は何も言ってない」


言い合うことに時間をとられた凛、京子、星菜は気がついた時には凪の姿はどこにもなく。

3人は別れて捜すこととなり転移の光に消えた。




一方逃げたした凪は食堂にいた。


格納庫に行かなかったのは直感であった。

現に京子が格納庫に行っている。


「なんでこんなことに…」


ガタンとイスを引き出してイスに座った凪はため息をついた。

厨房の方を見てみるが友達の桜は今日はもう休み…

時計をみると10時30分を指していた。


「どうしよう…」


凪は困った。

選択肢は結構ある。一、戻って凛達の誤解を解く。


二、逃げ回る


三、外に逃げる


四、ハリアーで空に逃げる。


五、成り行きに任せる。


まともな案がない…

「どうかしたのかい凪ちゃん?」


厨房から民間から雇われたなじみのおばちゃんが凪を見て言ったが凪はにこりとしてなんでもないですと笑った。


「そうかい?」


おばちゃんはにかりと笑うと厨房に消えてしまう。


「ここもだめかな…」


食堂とはいえ休みでない人は大体寝てるか出掛けているので厨房以外には凪しかいなかった。

外に出るため自動ドアの前に立ちドアがシュンと音を立てて開いた。



「あら?」


「あ!」


開けた先に人、紀伊の参謀長古賀 美咲であった。


「どうかした?」


「あ、言え…」


凪は敬礼を忘れていたので慌てて敬礼した。


「あら?今日は神崎さん休みなんでしょ?敬礼はいらないわ」


「は、はい」


凪が敬礼をやめると古賀は食堂を覗き込むように見てつぶやいた。


「ここにもいないか…」


どこか怒りが伺える言動。


「あ、あのまさか私の残業の件で…」


古賀のこの態度は艦長の日向 恭介を探しているものだ。

確か彼は今日は休みであるはずで古賀が日向を探しているのは自分が原因ではと思ったのだ。


「え?ああ、違う違う。ちょっと艦長に許可もらわないといけないものがあるから」


「通信で呼べば…」

「それがね…」


ひくっと頬を引き攣らせて古賀は苦笑いしながら


「あの馬鹿司令通信の電源切ってるみたいなの非常ボタンで呼んであげようかしら?」


非常ボタンとは通信機に付けられているリミッターである。出力が異常に上がり電源が切れている相手の通信にまで介入できる奥の手だ。

だが、それは緊急用なので緊急事態にしか使えないことになっている。


「そうよ…なんで司令がルール破って私がルールを守るの?理不尽じゃない…」

ぶつぶつと言い出す古賀のオーラーは黒かった。

そういえば古賀参謀長の頭に白いものが…まだ、30なのに…苦労してるのだろう。


「あ、あの古賀参謀長」


「何かしら?」


にこりとする古賀が少し怖かったが…


「私そろそろ…」


「見〜つけた♪」


「!?」


その無邪気な声の方をみると廊下の向こうから飛龍の艦魂弥生が走ってくる。

なぜか網まで持って…


「こ、古賀参謀長!失礼します!」


猛烈な嫌な予感がした凪は走って逃げたした。


「あ、神崎少尉!日向長官を知らない?」


「知りませーん!」

廊下の角に消えていった凪を見て古賀は首を傾げた。

彼女は艦魂が見えないのだ。

だから弥生が


「逃げるなぁ!待て待てぇ!」


と網を振り回して廊下を走っていったことにも気づくことはなかった。





凛「思いっきり日常ね」


明「いつまで続くの?」


作者「最近山本長官の撃墜の話で暗い話でしたしね。こういう話を嫌う人もいますがまあ、楽しむかたもいらっしゃいますので」


凛「まあ、連合艦隊が集結することも減っていくでしょうしね」


明「戦死も…ね」


作者「まあ、最後のドタバタではありますんがね」


凛「せめて更新速度は早くしなさいよ」


作者「がんばります。更新速度が速いのも私の売りですからね」


凛「文章の量も少ないんだから」


作者「う…」


明「誤字脱字も多いです」


作者「うぐ…」


凛「がんばって書くのね」


作者「いつか修正しないとなぁ…」


凛「というわけで日常編はしばらく続きますが付き合ってね」


作者「付き合う?」

凛「そういう意味じゃないわよ草薙!」


作者「ぎゃああああ!」


ズドオオオオオオン

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