第100話 意識不明
後書きは100話突破スペシャル
無機質な声がその場に響く…
『 連合艦隊司令長官山本五十六大将は去る日、飛行中米軍戦闘機と交戦。
壮烈な戦死を遂げられました。直ちに元帥府にめっせられ山本元帥の葬儀がおごそかにとりおこなわれた』
連合艦隊山本五十六は偉大な長官であり。
太平洋戦争の名将の一人に数えられる。
小沢治三郎連合艦隊司令長官はため息をついて机の上にあるノートパソコンを閉じた。
「山本長官…」
山本五十六襲撃事件からすでに2日が経過していた。
連合艦隊司令長官の代行であった小沢は正式に連合艦隊司令長官に命じられた。
始めは驚いて断ろうとしたがこの決定は天皇陛下自らが示した命令であると言われ小沢は受けるしかなかった。
天皇が連合艦隊司令長官を自ら選び任命するなど前代未聞だが未来を知る一部のもの達は納得するものも多かった。
恐れ多いことだが小沢は任命のさいに
「連合艦隊司令長官は山本長官が生きている限り山本長官のものです。あくまで目覚めるまでの臨時の任命としていただきたい」
と小沢は言った。
返答は承諾であった。
1943年1月6日ここに小沢治三郎連合艦隊司令長官が誕生した。
オアフ島にある病院のベッドに偉大な長官は横たわっていた。
口には酸素マスクか、つけられ点滴がうたれている。
時刻は真夜中なため意識不明の山本以外誰もいないはずの病室に4人の艦魂達が転移の光とともに現れた。
「山本…長官」
金剛4姉妹の一人朱里は目に涙を浮かべて意識の戻らない偉大な長官を見た。
「朱里…気にするな。おまえのせいじゃない」
うなだれる妹の肩に手をおいて金髪を持つ艦魂柚子が言った。
とても心配そうな顔だった。
「そうだぜ姉貴、山本長官がこんなことぐらいでくたばるわけねえよ」
「お姉ちゃん!」
榛名の艦魂翡翠のあまりの言葉に霧島の艦魂刹那が珍しく声を荒げた。
「す、すまねえ…」
己の失言に気づき翡翠は気まずそうにした。
「容態はどうなの?」
朱里が聞くと柚子は一瞬考える顔になり
「おもわしくない…どうやら脱出の時頭をうったみたいでな…医者の話では漂流中も何度か意識を失ったんではないかと言っていた」
「助かるの?」
刹那が柚子をすがるようにみる。
「分からんな。だが、信じよう…山本長官はこんなところで死ぬ方ではないと」
「…」
刹那は意識不明の山本を見ながら相談に乗ってくれたあの時を思い出していた。
ジュースを出しながら忙しいのに自分のために動いてくれたまるで父のような存在。
「う…ひっく…」
刹那の目からぽろぽろ涙がこぼれおち床に落ちる。
「お、おい刹那泣くなよ。お、俺まで…泣きそうに…」
翡翠の目にも涙が溢れてくる。
翡翠は軍服で涙を拭いつつ
「くそ、俺を泣かせやがって、起きたら覚えてろよ山本長官」
姉妹3人が泣いてしまったので柚子は怒鳴った。
「偉大な長官に敬礼!」
そしてビシっと背筋を伸ばし綺麗に柚子が敬礼したのに続き3人も慌てて敬礼した。
「帰るぞ」
そして敬礼が終わると柚子に続き3人はちらちら山本を見ながら転移の光に消えて言った。
その日だけでなく病室にはハワイ中の艦魂達がひっきりなしに山本の病室を訪れる。
いかに彼が慕われていたかがわかる光景であった。
山本は夢を見ていた。
辺りは花畑で目の前には川がある。
「噂に聞く三途の川か…」
と山本は呟きながら川に向かい歩き出した。
驚くほど静かな場所であった。
風の音もない。
ザッザと花を踏みながら川に入ろうとした瞬間
山本は殴り飛ばされた。
「ぐわ!」
悲鳴をあげて山本は尻餅をついて自分を殴り飛した相手をみるとそこには鬼が立っていた。
「お、鬼か?」
「だ〜れが鬼ですってぇ?」
その鬼…いや、少女の放つ怒気はまさに鬼そのものだったが山本は彼女に見覚えがあった。
「お、おまえまさか舞か?」
すると少女はにこりと笑った。
「久しぶりね高野 五十六」
それは解体という形でこの世を去ったはずの日進の艦魂舞であった。
後書きコーナー
この先は本編とは関係ありません。
作者
「祝!100話突破イベントぉ」
艦魂達
「おおおおお!」
作者
「いやあ、ついに100話まできましたね凛様」
凛
「長い道のりだったわね…」
作者
「この小説を書こうと思った始めはアメリカを倒して終わりの予定だったのにいつの間にかこんな内容になりました」
凛
「小説は生きているのよ?ある程度代わるのは必然よ」
作者
「まあ、そうなんですけどね」
凛
「ところで草薙」
作者
「え?草薙?馬鹿作者じゃなくて?」
凛
「ふ、ふん100話記念のご褒美に馬鹿作者から草薙に格上げしてあげるわ。有り難く思いなさい。か、勘違いしないでよ?ぶっ飛ばすあれはなくさないんだから」
作者
「むしろぶっ飛ばすのをなくしてほしいんですが…」
凛
「文句あるの?007みたいに奴隷にするわよ?」
作者
「そんな気ないくせに」
凛
「む…確かに私はそんな趣味はないわ…」
作者
「言ってみただけなんですね?」
凛
「そ、そうよ!悪い!」
作者
「まさか!」
凛
「ふん」
作者
「さて100話突破記念ということでもちろんイベントが必須です」
凛
「何するのよ?」
作者
「フフフ、凛様は誰か重要な人にほとんどあっていませんよ」
凛
「?」
作者
「どうぞ!大和様」
凛
「ま、まさか大和(伊)なの?いやあああ」
大和(黒以下省略)
「こんばんは」
凛
「あれ?確かあなたは…」
作者
「その通り!先日偉大な完結を成し遂げた黒鉄大和先生の艦魂年代史シリーズのメインヒロイン大和様です。確か凛様あったことほとんどないですよね?」
凛
「うん、確か前に黒鉄のとこに行った時ほんの少し顔をみたぐらいだから」
大和
「凛さんですね?」
凛
「え?うん」
大和
「私達こうしてお話するのは始めてですね今回はよろしくお願いします」
凛
「う、うんよろしく」
作者
「まあまあ、凛様照れちゃって」
凛
「う、うるさい」
大和
「草薙先生…」
作者
「は!なんでしょうか」
大和
「先日言いかけていたランキングのことを詳しく教えてもらえますか?」
作者
「え?あ…はは…過ぎたことは忘れましょうよ」
凛
「一位は大鳳って言ってたわこいつ」
大和
「ひどすぎますぅ!」
作者
「やめ!46センチ砲は…」
ズドオオオオオオン
作者
「ぎゃああああ!」
凛
「馬鹿ね」
大和
「うぅ…馬鹿にして!許さないですぅ」
凛
「まあまあ、こんな馬鹿は放っておいて紀伊の私の部屋に行きましょう」
大和
「凛さんの部屋ですか?見てみたいです」
凛
「正確には恭介の部屋だけどね」
二人が去る。
???
「はぁはぁ…」
???
「準備はいい?」
???
「もちろんだとも」
???
「GO!」
紀伊の艦長室
大和
「ここが未来の戦艦の部屋なんですかぁ」
凛
「そんなにキョロキョロしないでも…」
大和
「珍しいものがたくさんあります。あれはなんですか?」
凛
「どれ?」
大和
「これです」
凛
「ああ、液晶テレビね。つけてみる?」
パチ
大和(伊)
「やあ凛君に大和君」
凛
「いやあああ!」
大和
「や、大和(伊)さん?」
大和(伊)
「はっはっは、久しぶりだな凛君」
凛
「変態!なんでここにいるのよ!」
大和(伊)
「もちろんかわいいものを愛でるためにだ。今だ同志よ!」
翡翠(零以下なし)
「もらったわ」
疾風のごとく凛と大和の間を駆け巡りシュタッと地面に降り立つ。
凛
「な、あんた誰よ!」
大和
「り、凛さん服服!」
凛
「え?いやあああ!何よこれぇ」
大和
「えっと説明しちゃいますと凛さんの服は頭なネコミミ、服は胸に少し大きめの鈴がついたピンクと白のメイド服、足は白いニーソックスにピンクの靴をはいてます。す、凄く似合ってます」
大和(伊)・翡翠
「か、可愛すぎる〜、ぜひお持ち帰りを」
ダクダクと鼻血を出しながら言う二人…
凛
「こ、この…」
大和
「ああ、私もですぅ」
凛
「大和?って!」
大和(伊)
「解説しよう。大和君の服装はスクール水着だ。もちろん旧のほうだぞ。胸に白い生地に大和と書かれているのがポイントだ。はぁはぁ…」
じゅるりとよだれをたらしながら迫る翡翠と大和(伊)に対し凛と大和はじりじりと後退
凛
「こ、こないでよ!」
大和
「や、やめてください」
大和(伊)
「おお!」
鼻血が止まらない2人
翡翠
「その恰好でそのセリフは萌えるはぁ安心して体を預けなさい」
大和(伊)
「さあ、行こう百合の世界へ」
じりじりと接近する二人
大和
「いや、やめてください!翔輝さん〜!」
大和(伊)
「よいではないかよいではないか」
翡翠
「大和(伊)、口調が変わってるわよ?でも許すはぁはぁ」
凛
「や、やめなさいよ」
大和
「り、凛さんどうなるんですか私達?」
凛
「止める作者もいないし、黒鉄も伊東も零戦もいない…あ、あの馬鹿作者どもぉ!」
大和(伊)・翡翠
「お持ち帰りぃ〜」
飛び掛かる2人
大和
「きゃあああああ!」
凛
「来るなああああ」
ズドオオオオオオン(核ミサイル炸裂)
大和(伊)
「私は諦めんぞぉ」
翡翠
「また来るわぁ」
大和
「あんまりですぅ」
キラーンと夜空の星になる3人(空はそれぞれの世界に通じてます)
凛
「はあはあ…あ!大和まで飛ばしちゃった!ごめん…」
服を脱ごうとする
凛
「あ、あれ?脱げない」
カサと紙が落ちる。
凛
「ん?大和(伊)から?げ!」
大和(伊)
「やあ、凛君この手紙を読んでいるということは私はもういないのだろう。いいことを教えよう。君の着ているメイド服は後書き空間では最終回か200話を突破するまで脱げない呪いがかかっている」
凛
「ななな…」
大和(伊)
「とく方法は私にはあはあされるだけだ。いつでも待ってるぞ凛君」
凛
「あの変態ぃ!」
こうして凛はその恰好で後書きをするとなりました。
ちなみに大和の服は呪いがかかっていなかったとさ
黒鉄先生、伊東先生、零戦先生、めちゃくちゃな内容でしたがいかがでしたか?感想待ってます。




