【俺の深夜徘徊は、小冒険。】
.二章
日常?
【俺の深夜徘徊は、小冒険。】
買い食いと言う試練を達成した、俺は第二ステージへ行くのであった。
コンビニ弁当事件(弁当が売り切れてたから、そう言うことにした)
から、一日。
食べ物を買ってそのあと家に帰宅した俺は、
すぐさま食料を食い終わり、眠りについたのだった。
そして目覚めたのは翌日夜の八時であった。
寝すぎではないぞ、
コン弁事件(この略し流行らないかな?流行らんな。)から、
食べ寝た俺は深夜に起きてしまいパソコンで色々と、
うん色々として朝方にまた床についた。
だからこんな時間に起きてしまったのだよ。
しかり、第二ステージと言っても、大層なことではなく。
単純に夜の散歩を楽しもうと言う心がけだ。
まぁ、少しの運動も含めていざ辺境の地へ!
など、急展開になることはなく。
俺は近所の大きな公園へ出向くことに、
ベットに横になりながら決意するのであった。
「外出るならさっさと、ベットから出ろってね。」
独り言をシミ一つない天井を見ながらつぶやき、
さっと体を起こし。
外出の準備をするのであった。
特に持っていくのもなく、家鍵と小銭入れの2つだけだった。
服装は、先日のコン弁事件から得た経験値を生かし。
夏用のジャージではなく、
秋などの季節に着る間着を
着用することに決めたのであった。
そそくさとタンスから取り出し、
装着た俺は、もう一つのキーアイテムを装着することを思い出し、
机に置いてあったそのアイテムを手に取り、頭に装着する。
お気づきだろう、そう帽子だ。
引きこもりにとってのスタンダードアイテムと
言わざる言えない帽子。
勿論、白の無地、在り来りな帽子です。
一通りの、行いを終えて次は外に出向くの頃合となった。
お気に入りのスニーカー(コンバース)を履き
重く冷たい扉のドアノブへ手を掛ける。
そしてドアノブを右回転にひねる・・・
だが、扉は開かない。
一言、言葉が口から自然とこぼれ落ちる。
「な、なぜ開かない。」
俺は真剣に考えてみた、なぜ開かない。
それはごく単純だった。俺は扉の鍵をあけてないからだ・・・・
こんな、ごく単純の定期作業を忘れてしまうなんて、
おいおい俺は昨日、外出したのに鍵の開け閉めも忘れてしまったのか?
大変だよー俺の頭が・・・うん。
気にするのはやめよう、たまにあるじゃんド忘れってやつかな?ははは。
「めったにねーよ。」
自分へのツッコミをぼそっとつぶやき
扉の鍵を開け改めてドアノブに手を掛け、その扉を開いた。
この美しきも汚い清き身を外気へさらけ出し
(別に全裸になったわけじゃないよ。)
外へ出た俺は閉じた扉にしっかりと鍵をかけた。
外は寒いと言えば寒いが、どちらかと言うと肌寒い程度だった。
特に特徴はないマンションの廊下で突っ立て周りを見渡すが、
マンションしかないのでさっさっと、
玄関の目の前にある螺旋階段で下まで降りていく。
ぐるぐると回る・・・
今時のマンションに螺旋階段は珍しいんじゃないかな、
など考えながらすぐに自転車置き場につき。
ここには用など何もないので一目散に玄関ホールに足を運ぶ。
車道や歩道に向かうまでの短い廊下を
ゆっくり歩くそして歩道へとたどり着いた。
近所といいながら、そこそこ歩く距離ある公園に行く道のりで、
空とかマンションとかなんかキョロキョロと
見ながら公園までの道のりを歩いていた。
夜八時とは言え周りの景色などは、暗闇に包まれ、
ひとしずくの明かりがぽつぽつと、灯っている程度に見える。
昨日も外に出たがあれは太陽が昇り、光を照らしていたので、
今のこの時間、夜だと月明かりになるがさほど強くもないので
明るくもならないだけど、月を見れば程よい光が俺を照らして
道を差し伸べているかのように穏やかに感じることができる。
こうも月明かりで大層なことが言えるのは、
単純に俺は夜が好きだからだと言える。
俺はいつもこう心の中で思っている。
見えるものを見るより、見えないものを見ようとしたほうが楽しい。
この言葉は俺が考えた言葉である。
意味としては、見えるものだけを見ていても、
その表面上しか見えない、見えないものを見ようとすれば
その表面上のものが内側まではっきりと理解したり見たりできると思う。
正直何言ってるのかわけがわからない、自分で考えてながら、
表面上やら内側やらの理解などよくわからないだけど
この創作名言が俺は好きだ。
自分じゃ理解してなくてもわからなくても、
なにかしらの言葉の真意があればいいんじゃないかと思う。
まぁ、それも人それぞれになりうることだと俺はそう考えるけど。
こんなことを、考えながら歩いていたら、いつの間にか公園についていた。
短いようで長い無駄な考察みたいなことをしていたが、
これはこれで、ぼっちスキルに磨きがかかったと言う事になるのだろうな。
さてはて、この公園は無駄に大きいでっかい汚い池か?沼な気もするが。
まぁ、湖がある。
それを中心としてぐるっと囲むように
歩道やサイクリングロードと言うもので囲まれ、
そして、二つの公園で形作られている。
全て一括りで呼ぶこの公園の名前は、
大堀公園と言うらしい。
一昔にここは堀で覆われ戦場として跳躍されたとか、
されてないとか、で大堀公園にある二つの公園の一つが、シャチ公園。
名前の由来はシャチのように大きな遊具があるからだ、
よく遊んだっけな一人で・・・げふん。
そして、もう一つは毬栗公園、単純に毬栗の木が生えているからである。
まぁ、その二つの公園には用はない、
そう俺が求めるのは世界の果て!なんてね。
「さて俺のベストプレイスは、健在かな。」
そうベストプレイス、直訳は最高の場所である。
この大堀公園には二つの公園があるとさっき言ったが、
一つ、毬栗公園はちょうど太陽が昇っていく場所である東にあり。
その反対側の西にはシャチ公園があると言うわけだ。
二つの公園を分けるように、
ちょうど湖にある小島を架ける大きな橋が北から南へ、
南から北へと綺麗に架けられている。
そして、俺のベストプレイスは橋を渡った先の、名も無き小島にある。
おいおいと橋を架けて行く俺は、
夜でもこの肉眼でも見える、草、木が無造作に生えた
名も無い小島へと向かうのであった。
橋を一直線所に進み、着いたのは言わば玄関と言える場所だろう。
まぁ、一般的に言える鉄筋コンクリートで作られたような
建物の主要てきな出入り口ではなく。
さっき言ったように草、木は無造作に生え。
その草や木を家屋の壁や石垣に、くっついているような蔦ではなく、
まるでジャングルにあるような太い蔦で、
あれだなターザンがあーあーするやつぐらい太い蔦で、
それは蔦なのかと疑問が浮かぶほど太く成長したものだった。
草、木が縛り支えられて、人工的に作られたものかはわからないが。
どちらかと自然に作れた感じに近い。
大きな円柱のような玄関が作られている。
この玄関だけ綺麗にできていて、
なぜ玄関前に生える雑の類はどうもしないのか、
こう疑問に思うと誰も手入れしてないのかとすぐ脳内解釈してしまう。
まぁ、そんなことはほっておいて俺は
自然の玄関をくぐりベストプレイスへ向かうのであった。
「お邪魔しまっすと。」
何事も挨拶は重要だと思う。
引きこもりでもニートでも、時には声を出したほうがいいんだよきっと。
まぁ、それは独り言になるのだろうが・・・
草木が伸び放題、それに整備されたような人が通る道筋もない。
だが、俺は覚えている。
街灯なんてなくとも、木々の隙間から照らす月の光で道も見え、
俺のベストプレイスへの場所はなんとなく覚えているものだ。
もし、道に迷ったとしても大丈夫だろう。
誰も、困らないし、心配もしない・・・だって、俺は。
おっと、こんな自虐的になってはせっかく外に出て
俺のとっておきの場に行こうとしているのに
リフレッシュができなくなるだろう。
ぼそぼそと適当なことを考え一歩一歩、雑草の道を踏みしめていく。
なんか、濡れた雑草の上を歩くと、きゅるゅ、って
なんか音を聞いたことないか?
あ、ないですかごめんなさい。
さてそろそろ、俺のベスプレに着く頃か・・・
ベストプレイスを略してみました。
みんな!学校で使ってみようね!きっと流行らないよ☆うん。
こんなに草木が生え、森林になっているここでも、
俺は見分けがつくようにあるものを目印にしていた。
それは、地蔵だ。
子供や旅人を守るなんたらの役目があるらしいな。
まぁ、こんな樹海ではないが、暗いと危ないから
誰かがおいたのだろうと思う。
「地蔵さん、久しぶりですな。うん、ちょっと汚いな地蔵さん」
旅人を守ってくれると言われる地蔵に、
いきなり汚いと言ってしまったから、
後々悪いことでも起きるのではないかと思ったが
別に俺は旅人ではないから大丈夫かと思った。
でも、俺は子供だったな・・・
いや、そもそも高校生は子供なのか?大人なのかどっちだ?
電車等では大人料金だし、だが大人たちは子供と言う。
わからないな、いいや気にしないでおこう。
俺の心は永遠の子供だ、純粋で有り続けよう。
まっ、無理だけどね。
地蔵に向かって手のシワとシワを合わせ合掌をする。
特に備える物の持ち合わせもなかったので、
そこらへんにあった石ころと葉っぱを用いて、
葉っぱで石を包み込み、地蔵の目の前においた。
逆にこんなことをしたら本当に悪いのではないかと思うが、
気持ちの問題だと俺は心の中で片付けておいた。
気持ちの問題ならば何してもいいのか?と思うだろうが、気にするな。
地蔵をあとにして、地蔵の横を横切る。
地蔵の後ろは勿論、草木があり、無造作に生えており当たり前のように
誰も手入れしていないのだから伸び放題だ。
それにその草木は俺の身長より高い。
この草木は二メートルぐらあるのではないか?
本当どこの樹海ですか・・・、
草木をかき分け奥へ進む。
そこまで深いところではなくすぐに出口と思われる場へと出た。
そこには二、三人座れるだろうと思しきベンチが置いてある。
その変哲もないベンチに腰をかければ視界一面には湖が映り、
目線を遮るような物はほとんどなく
月明かりだけが照らし出されるようなっており、
そして孤高として凛と輝く月が湖に映し出される。
湖から生えた大木にかかる月明かり。
遠くを見つめればマンションやビルなどが人工の光を少し輝かせ。
月明かりを邪魔することなく、微量に輝く。
まるで星のようだ。
この場所いると、いつも見ているような景色も違って見えてくる。
夜のだからなのか、ここで見る景色は現実の世界とは違うと
思わせてくれるような幻想あふれるような景色であった。
「やっぱ、ここはいいな落ち着く---」
後で、気づいたことだが俺はすぐにベンチ座ったからベンチが、
とても汚れていることに今は気づいてなかったことに。
まぁ、それほど公園の夜景に見とれていたと言えるのだろう。
少し興奮して熱くなった頭を冷やすため、帽子を取り。
本当は汚いベンチに、身体を堕落させて座り、後ろから見たら、
もさっとした髪の毛がベンチの背もたれの部分から生えているように
見えるかもしれない。
それか、鬘が背もたれにのっかているように見れるかも・・・
さほど、時間もたってないと俺は思っていたのだが、
携帯端末の画面に映るデジタル時計が刻んでいた時間は大体、
十時頃だった。
そろそろ、帰らなければ警察という世間一般では
国民の味方と言われる部隊に補導されてしまう。
ここに一日、二日いてもきっと気づかれないし、誰も近づかない、
ましては警察なんて来ないだろう---。
ガサガサ・・・ガサ・・・
---と、自身満々に人、一人っ子こねーだ。
と言っておきなが、俺が抜けてきた草道付近から音がしていた。