【俺の日常は変わらない。】
日常2
【俺の日常は変わらない。】
似たような始まりから始まる。
ある肌寒い、十月のこと無愛想な一人の青少年が起きる時。
ジリリリと俺の机に置いてある爆弾時計が
このこじんまりとして殺風景な。
壁が無駄に真っ白で綺麗な部屋で激しく鳴り響いた。
「うるせぇ。」
俺はすぐさま毛布で温まった身体を起こし、時計を荒々しく叩いて止めた。
そしてまるで他者と話しているかのように
俺は爆弾時計に優しく話しかけていた。
「時計さん、何で鳴ったのかな?あははー。」
俺以外の人、第三者がこの瞬間を見ていたら、こう思うだろうな。
『え、あの人やばくなーい?。』『やばいよ、やばいよー。』
うむ、何がやばいのやらさっぱりわからん。
まぁこんな風になるかもしれない。
だがここは室内それに俺の部屋だから誰もいない。
居るとすればそう幽霊ぐらいだろう、美少女の。
俺には霊能力とか霊が見えるとかの部類で
漫画とかラノベみたいな設定はないから。
だから大丈夫、もし人それか幽霊なんていたら、
俺は恥ずかしさと謎の感情が芽生え発狂してしまうだろう。
時計を見直すと、時刻は夜の八時であった。
当然、外も暗く。
良い子はとっくに家に帰っている時間。かもしれない。
てか、この世に良い子なんているのか悪い子しかいないじゃないか。
なぜこの世には悪い子しかいないかって理由は特にないです。
ごめんなさいある意味偏見です。
俺は時計の時間が経てば、時計が荒々しく鳴り響く、
耳障りなその設定を止め。
あ、こんな感じに無駄に長い感じで話すときは、
単純に言葉が思いつかなかっただけです。
タイマーの設定を止めて俺は独り言をつぶやく。
「顔洗おう。」
人はそれぞれ、起きたらすぐに行う行動、
習慣と言うのであろう、それがある。
俺の場合、背伸びやら、
窓を開けて「おお、いい夕日だな。」とか言わない。
今現在、夜なので普通に夕日が出ていても言わない。
フラグとか変なのじゃないからね。
話を戻すと俺は起きてすることは洗面所へ行き顔を洗い、歯を磨く。
これは小さい頃から必ずやっていることだ。
だって、顔洗ったらスッキリするじゃん。
朝何か口の中とか歯が気持ち悪いじゃん、だから歯磨くじゃん。
顔も口の中もいい気分!うん完璧。
だから俺はこの習慣を必ず起きたときおこなっている。
さすが俺、規則正しい生活の模範となる行動だな。
だったら、夜の八時には起きないだろう普通。
確かにそうですな。
さっさとこの習慣を済ませるためベッドから起き上がった俺は、
洗面所まで向かう途中の廊下。
体の細い人なら二人で仲良しこよしで通れるほどの狭くて、
秋の寒さに冷やされた冷たいフローリングの床を
ペタペタと蒲団の中で温めていた足で歩いて行く。
今、家には誰も居ないみたいだ。
俺一人だけか、と考えていたら。
体がフラっとして足取りが悪くなる。
「うおっ、あぶなっ。」
あの爆弾時計を止めるために、すぐに起き上がった俺は、
体が寝起きに反応できずに貧血みたいになったのだろう。
低血圧は辛い。フラフラする足取りで、洗面所に向かうのであった。
「ふう、今日は月に一度のあの日、かもな。」
普通に冗談で俺は男ですから、そんな女の子の日なんて来ません。てへ☆
顔を洗い、歯を磨き、鏡を見たら中学を卒業してから
六ヶ月間まったく切らずに伸ばしていた髪の毛に
ぴょんと跳ねる寝癖ができていた。
もともと髪は中学にいた時の校則に引っかからない程度に
伸ばしていたので、少しだけ長かった。
だが今は高校生なので好きに髪の毛は伸ばせる。
髪の毛は現在、長いロン毛ってほどじゃないと思うけど。
少しばかり長いな、ロン毛ではないっ絶対、うん。
まぁ自分から見てロン毛じゃない言える話だし、
友達(笑)などもいないので。
他人に見た目をどこうすら言われない存在だから余計にわからない。
寝癖は、とりあえず水で適当に濡らしておいた。
どうせ外とかあまり出ないので意味はないのだけれど、
俺はなんとなく髪型を整えていた。
まるで、「今日は、彼氏との初デート!ちゃんとしないと!」
などと浮かれている女の子のように、
テンションを上げて髪の毛を整えていた。
るんるーん。
鏡を見ながら髪の毛を整えているからもちろん。
顔も直視してしまう、髪を整えながら独り言をまたつぶやく。
「今日も俺は、素晴らしく顔も気持ち悪いですな。」
鏡に映る自分にむかって独り言、これは確かに気持ち悪い。
外見とでも言うのか俺が気持ち悪いと言うのは、それも一理ある。
だが、誰だって寝起き顔は、髪の毛、などが大変だろうきっと、うん。
外見の話しになれば、俺はフツメンと言う分類らしい、はは。
自称ではない。昔、俺にもいた友達(笑)と言う分類に
フツメンと言われたからである。
「かっこよくものなくてー。」
「別にブサイクでもないー。」
「普通だよねー。」
みたいに三拍子な感じさ。
女か男かはご想像にお任せします。
そう俺の顔は中間、そして微妙な存在。
何級で例えれば
イケメンがA級なら、フツメンがB級、そしてブスメンはC級だろう。
フツメンとは微妙な存在であって
決してイケメンでもなくブサイクでもない
謎の中間に存在する生き物なのだよ。
フツメン乙。
「普通の顔は顔で辛いのだよ。ご飯食べよう。」
顔の話はやめよう、俺には勝ち目はない。
って俺、誰と戦っていたのだ?
まぁいい飯を食おう飯!
などと、今さっき落ち込んだ心を持ち上げてみた。
そして、ちらっと鏡に写った自分を見て。
逆に辛くなって余計落ち込んだ。
どことなく寂しい気分が心に重くのしかかる。
これ以上、自分の姿を、鏡をとうして見ていると。
ゲシュタルト崩壊?しそうだ。
あと、これはガチで鏡を殴って割ってしまいそうだったから。
簡単に鏡は割れないですけどね、はい何回か殴っていますよ。
その度、利き手の右手、右拳が真っ赤にほとばしるのである。
次の瞬間、俺はまるで蝶のようにひらりと、
鉢のように素早く素晴らしくしなやかな動きで
拳を鏡に向かって放っていた。(妄想です。)
下手な素人の力任せのパンチで鏡を殴って右拳の打ち所が、
わるかったようで。
じーんと来る苦しみを耐え、俺はため息をついて洗面所をあとにした。
リビングへと向かった俺は、すぐに自分の身長より低い冷蔵庫から。
あ、ちなみに身長168センチである。冷蔵庫は150センチだ。
俺の方が縦にちょっと大きい、勝った。横にはさすがに負けるがね。
賞味期限ギリギリである牛乳をコップに入れず、
そのまま紙パックの牛乳をごくごくと
飲み干した。
うーワイルド。
俺はテーブルに置いてある、ラップされた食器をみて
内心テンション高めで、ご飯をいただくことにした。
「いただきますか。」
もぐもぐと、母親が作ってくれたおかずの野菜炒めと、
白ご飯をいただきながら考え事をしていた。
仮に、この料理が母親ではなく、美少女が作った料理ならば。
俺は心の底から美味しいと思いながら食べられるのだ。もちろん。
母親の料理は美味しい、そこそこな、うん。
「美少女か、そんなものは二次元でしか拝めねぇよな。」
正直、外に全く外出せず部屋でアニメ見たり、ゲームしたり漫画や
ライトノベルを見たりなどしかしないなので。
ダメな生活を送る俺は、三次元にはとっくの昔に、おさらばしていた。
俺は二次元の美少女たちにメロメロなのだ。
などと、俺の私情など語ったが、正直面白くもないだろう。
しかないよ、俺ひきこもりだし。
心の中で思いながら俺は、ご飯を食べ終わった。食器は、
適当に水につけおきしておくことにした。
「ごちそうさまっと。」
形はどうあれ、ちゃんとごちそうさまでしたと言うべきだ。
生き物の命を奪いそれを、調理して、
俺の口に運び込まれぐちゃぐちゃにされ、
胃などに運び込まれるのだから。
なんか、話が下手でごめん。
そんなのはさておき、俺は今から特にすることが無い。
飯を食ったら何をする。歯磨くか?(どんだけ歯磨き好きやねん)
何か探せばあるだろうが、でもでも、
心から「あーこれやりてぇーまじやりてーうひひ。」
みたいなのはないのだ。
何かする事を考えれば、アニメ、漫画、ラノベ、ゲーム、
それにパソコンもある。
ならば、ネットをすればいいなどと思ったりする。
だけどこの一通りの娯楽も今はやりたい、
見たいとは思えない気分であった。
何をしようと改めて思い返し、
ふと俺は誰も居ないこのリビングで独り言ををまたまた言った。
「外でるか。」
その言葉は悲しくも、すーとっリビングからすぐさま消え去る。
こんな引きこもり気味な青少年が外に出ていいのか。
否、外に出てもよい!
当たり前だ、この世に外にあまり出ずに椅子に座り、なんかするのは、
サラリーマンと主婦と、夜働きの俺の母親ぐらいだ。
あ、あとはニートと引きこもりだな。
あれ俺もひきこもりじゃん。まっ、いいか。
よし決めたからには、準備をしないと。
俺は自分の部屋に戻り外に出るための装備を整えていた。
俺の服装はいたってシンプルイズベスト。
ズボンは冬用のジャージを着ている、これがなかなかいいのだよ。
とても楽で、寝間着によく使っている便利なジャージだ。
上は中学時代に母親が買ってきた、すこしヤングな長袖を着ている
上から俺の大好きな黒の上着を羽織るから
こんなヤングな=ダサい、
子供のような服を隠すからいいやと思ってそのまま着ていた、
まぁこれも寝間着としてよかっているのですけどね。
そして、俺みたいな人間嫌いで・・・え?初耳?
うん、俺人間苦手、いや嫌い。
二次元好きで、引きこもりのヒッキー君は、最終装備を着用するのだ。
それは・・・
「あれ?俺の孤高にして最強の装備・・・帽子はどこいった?」
そう、それは帽子だ。
色は白で何も飾りなどない、無地だ。
まぁこれは中学から使っていて気に入っているだけなのだが・・・
単純に帽子なんてかぶれば、ほとんど一緒だろ?
なんて、考えていたら帽子を発見、
山積みにされていた服の中から見つけ出した。
「大丈夫、臭くない、あの山積みになっている服は全部、洗濯したやつだ、きっと」
人は何かと、自分に不無理なことを無いように固定化する。
正しく俺みたいに、あの服の山は臭くない、
そして新鮮なのだと心の中で訴えるのだ。
だが、人間は、匂いは慣れてしまうものだ。
自分の部屋の匂いは自分ではわからないのだ。
そうつまり、他人からしたら臭いのかもしれない・・・
気にしない気にしない、本当に臭かったら、自分でもわかるもーん。
そう、この考えが命取り・・・本当は臭っていることもしらないで・・・
まぁそんなことはいい、外は風もある、
それに俺は遊ぶ友すらもないのだから関係ない。
ん?なぜ友達と言わない?単純だよ。
俺には達と言えるほど人との交流関係を作らなかったから
いや作れなかったかな?その真意は自分でもわからないけど、
自分のことだからこそ余計にわからないのかな。
まぁいい、俺の愛するスニーカー、コンバースちゃんを履いて、
玄関の前に立った、持ち物なんて、携帯と小銭にしか入れてない
小さな長方形の黒い財布と家の鍵だけだ
あとはイヤホンだな。
淡々と持ち物を確認して俺は玄関の鍵をあけドアを開けた。
開けた瞬間、夜の冷たい秋風が、猛烈に強く俺に襲いかかった、
まるでここから出たら死にますよと語りかけてくるような、
一瞬にておきた風の強さと冷たさに俺はドアノブを
握りながら少し体が出ていた体を室内に戻し、そっとつぶやいた。
「・・寒っ」
俺は、靴を脱ぎ、素足だと絶対に冷たいであろう
フローリングの廊下を歩き、自分の部屋につくやいなや
携帯等の荷物を机に置いて、そのままベッドに横になった。
蒲団に潜り俺しか居ない部屋でこうつぶやく、
「外は寒い・・・家のほうが暖かい・・・うん寝よ。」
そう若干引きこもりの俺には寒さの耐性が全くないのだ!
夜の九時半、うん良い子は寝る時間だ。
そう考えている時点で俺は良い子ではないと思うこの頃、
まぁいい、寒いのは仕方ない、大事なのは結果さ引きこもりが少しでも
外の世界に出ようとしたことだ。
いいじゃないかこれで、この世には二十年、三十年生きていて、
外にも出ずに働かずに、おニートしている人がいるのだよ。
まぁ一つ断言できる、俺はニートではない、一応高校生だ。
通信の高校ですけどね、だから引きこもりは認める、
だがニートではない以上。
青少年の言い訳終了
頭の中で終了と思った瞬間、すっと眠気が走り俺は眠りにつくのであった。
明日には俺には非日常が待っていることも知らずに・・・
「こんなこと、考えていたら何か、ラブコメとか起きるかな?でへっ」
ホントは起きていましたすいません、でも寝ます。
ほんと眠くなったので、はい、
そしてこの世の超絶美少女達・・・お休みなさい。
何も始まらず何も終わらない俺の物語、
人から見たり聞いたりしたら非日常だろう、
だがこの日常に慣れてしまった俺は普通の日常なのだ。
だから特別に望むわけでもない非日常なんて、ごめんだ。
なぜ慣れ親しんだこの自分の日常を捨てなればいけないのか、
そう考えてしまう。
だけどやはり俺も心の底から言葉で、心で望まないと言っていても、
どこか心の奥深く俺でも気づかないところで・・・
非日常を日に日に望んでいるのかもしれない。
あれ・・・デジャブ?。
鍵は一応この後、閉めに戻りました。
・・・×・・・×・・・×・・・×・・・