#91 俺は異世界召喚された人間だった
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「運の悪すぎる俺が全てガチャで決まる異世界へ転生して
しまったのは何かの手違いだといいのだが……」をどうぞ!
サールズさんが教えてくれた残り体力を聞いて俺たちは一斉に攻撃を
はじめる。しかし魔王からの猛攻は続いている。
魔王「フッ……まだまだだわ!カウンター!」
俺たちが攻撃を繰り出した瞬間魔王がカウンターを発動させたことによって
全ての攻撃が俺たちおよびその後ろにいる冒険者たちにヒットする。
バーティ「うっ……まさか自分の攻撃でダメージを受けることになるとは……」
サールズ「仕方がない……キュア!キュア!……ただ残り魔力もやばいな」
サールズさんの言う通り次々に攻撃されるので回復をしないといけない。
何回も繰り返しているうちに魔力がだんだんと減っているのがわかった。
魔王「フフフッ。一気に仕留めるぞデスビーム!」
魔王がそういった瞬間そのビームは俺の方へ向かって飛んでくる。
もうだめだと思った次に目を開けたときには俺は助かっていた。
ただ俺の前にはサールズさんが横たわっていた。
魔王「防いだか……それならこいつからデスビーム!」
そう言って魔王はもう一度"デスビーム"を放つ。方向は……バーティさんの仲間。
まずいと思ったのもつかの間バーティさんの仲間はサールズさんと同じで
横たわっていた。うそだっ……
バーティさんが彼女の体を必死にゆするが一向に起きる気配がない。
俺とバーティさんの体から一気に血の気が引いた。
後ろでその様子を見ていた冒険者一同も騒然としていた。
そして必死に蘇生呪文を唱える冒険者たちだがそれもむなしく俺たちの方には
届かなかった……うそだ……とうとう俺たち二人にまで追い込まれた。
バーティさんの仲間が倒れてしまった今この場で蘇生呪文を使える人は
いない……このバトルが終わったら絶対に蘇生できると信じて攻撃を行う。
俺「……サールズさんをよくも!ギガオールアトリビュートヒット!」
バーティ「くそっ……守ることができなかったこの仇絶対に取る!大蛇斬!」
バーティさんとともに一斉に攻撃する。
そして俺の攻撃が魔王にヒットするとまたもや回復呪文を使った。
バーティ「くそっ……くそっ……オールアトリビュートヒット!大蛇斬!」
俺「馬鹿力!ギガオールアトリビュートヒット!」
怒りに身を任せて俺たちは一心に攻撃を続ける。
すると魔王はおぞましい悲鳴をあげながらその場にうなだれた。
俺「やったか!?」
その場にピクリとも動かなくなった魔王を見ながらつぶやく……
しかしその数秒後、黒に近い紫の渦が魔王を渦巻きながら空中に持ち上げる。
そしてその魔王は再び動き始めた。下半身が風になりながら。
魔王「フフフッ。まずはこの私をよくここまで追い詰めることができたな。
素晴らしいものだ。本当によく頑張ったと思うよ」
魔王のその言い方がいちいち鼻につくようなものだった。
それにムカついたのかバーティさんはすぐさま攻撃を仕掛ける。
しかし魔王はため息交じりにこう言った"デスビーム"と……
もちろん自分の攻撃で精一杯だったバーティさんは避けることができず
そのビームが命中しその場に倒れる。
魔王「やれやれ。これだからせっかちは嫌いなんだよ……
しかしとうとう一人になってしまったね壮太よ」
俺「っ!?なんで俺の名前を!?」
魔王「簡単だよ。この私が君をこの世界に連れてきたんだよ」
俺「俺をこの世界に連れてきただと!?」
魔王「ああその通りだよ。この異世界に来るとき"ラブェル"というやつに
あっただろう。あいつは私の手下なんだよ」
俺「っ……!?そんなはずがない!!」
どこからかわからないがそんな気がして俺は反抗する。
しかし魔王はニヤニヤと笑いながら
魔王「いやそれが事実なんだよね……出でこい、ラブェル」
魔王がそういうと隣に魔法陣が描かれそこからラブェルさんが召喚された。
ラブェル「やあ壮太君。この異世界と現実世界をつなぐ役割が私だと
一番最初に話したよね。実はそれは魔王様からのご命令だよ」
俺「うっ……うそだ……」
しかし交通事故にあってこの異世界へ召喚されるなんてことがあるのだろうか。
ラブェル「そしてこの異世界に来る前に君は交通事故で大けがを負っている
ことになったんだけどそれも私の呪文で現実世界での未来を
少しだけ書き換えていたんだよ」
俺「……この異世界に来なかったらあの交通事故もなかったのか?」
ラブェル「ああその通りだよ」
ラブェルのその言葉を聞いて俺はひどく絶望……しなかった。
この異世界に来る前はずっと一人ボッチでろくに会話なんてしてこなかった。
おまけにこんな不運だ。そんなことに頭を悩ませる日々だった。
しかしこの異世界に来て俺自身がまるで別人かのようになったくらいだった。
昔の自分に今の自分を見せたらそりゃあ驚いて腰を抜かすだろう。
それくらいこの異世界に来て俺自身は成長することができたのだ。
それも一人の力ではなくここまで出会ったサールズさんやバーティさんたちとも。
そう思うと不思議と怒りは湧きおこらなかった。
俺が感じたのは"そうなんだ"という感想くらいだった。
読んでいただきありがとうございました!
コメント(感想)をくださるとうれしいです!
それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




