#78 現実世界と異世界のはざま
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「運の悪すぎる俺が全てガチャで決まる異世界へ転生して
しまったのは何かの手違いだといいのだが……」をどうぞ!
気が付けば、どこか知らない世界に俺は一人倒れていた。
俺「……?サールズさん?バーティさん?」
名前を呼ぶが返事はない……ここはどこなのだろうか……
そう思っていると、どこからか知っている声が聞こえ始めた。
?「久しぶりだね。異世界の生活は満喫しているかな?」
俺「その声は……ラブェルさん!?」
ラブェル「その通りだ。しかしここに来たということは異世界で
倒れてしまったのだろう」
ラブェルさんが的確に今の状況を伝えてくる。驚きながら
俺「そうですが、なんでわかるんですか!?」
ラブェル「そりゃあこの異世界に送り込んだからな……それと
今のお前では今の状況をどうすることもできない」
俺「えっ!?このまま待ってろってことですか!?
サールズさんやバーティさんさんが戦っているんですよ!」
ラブェル「ああそれは知っている……しかし彼らがお前を蘇生させるまでは
何もすることができない……現実世界で言う"死"というものだな。
その代わりこれで外の状況を見ることができるぞ」
そう言うとラブェルさんは何やら呪文を唱えて水晶を俺の方に
近づける。その水晶をのぞき込むと俺がさっきまでいた場所が
映し出されていた。そしてサールズさんたちもいた。
サールズ「っ……壮太しっかりしろ!」
サールズさんが俺の体をゆするがもちろん起きることはない。
サールズ「バーティ!壮太を蘇生できないか!」
するとバーティさんが仲間を指示を送っているのがわかった。
しかし数秒後、バーティさんが首を横に振った。
バーティ「……蘇生呪文は特殊でクールタイムがある……
一度蘇生に失敗すると今回の場合10分待つ必要がある」
サールズ「っ……俺たちはどうすることもできないのか!」
サールズさんが叫び散らかすとバーティさんは首を縦に振る。
その間にも中ボスモンスターはもぐり始めた。
俺「あっ……あぶない!サールズさん!よけて!」
その声が届かないことはわかっていても思わず声をあげる俺。
もちろん声が届くことはなくサールズさんはダメージを受けていた。
俺「サールズさん!」
もちろんたった一度の攻撃だけで倒れることはないのは知っているが
それでもかなり大ダメージを受けることは間違いない。
バーティ「大丈夫か!クールタイムが過ぎるまで耐えるぞ!」
サールズ「ああ!キュア!キュア!キュア!」
俺は祈るようにサールズさんたちの様子を見守る。
すると今度は中ボスモンスターがいきなりその場にとどまる。
その様子を見たサールズさんたちは驚きながらも攻撃のチャンスだと言い
一気に攻撃をしていく。サールズさんの掛け声からもう少しで
倒すことができるのだろう……しかし次の瞬間モンスターが地面を
もぐる。そしてサールズさんたちがいるところから少し遠いところで
出てくる。サールズさんが叫び始める。
サールズ「あいつ……体力を回復しやがった……」
バーティ「!?……これじゃあいつまで経っても倒すことができない……
せめて壮太を蘇生できればだいぶ違うんだが……」
その様子を見ていると俺は思わずこぶしに力を込めてしまう。
ラブェル「この異世界は楽しんでいるかな?」
俺「は!?今この状態でそんなことを聞きますか!?」
思わずキレてしまう俺。それに対して優しく微笑むラブェルさん。
ラブェル「君も気持ちもわかるけど今はどうしようもない。
ちゃんと私の質問に答えてくれるかな?」
俺「……わかりました……正直、この異世界に来た時は混乱していましたが
サールズさんやバーティさんたちと出合ってとても楽しい生活を
送ることができています……現実世界では友達がいなくて人の温かさを
知る機会がなかったですが、この異世界に来て初めて知りました」
ラブェルさんに促されてしまい思わず俺は続けてしまう。
俺「ですからこの異世界に来て現実世界よりもいいなって思う出来事が
たくさんありました。それにこうやって強力なモンスターを
討伐しているときが一番異世界で楽しい時間ですから!」
ラブェル「うんうん。それはよかった。それじゃあそろそろ時間だね。
魔王討伐頑張ってね」
俺が返事をする暇もなくラブェルさんの声がだんだんと遠くになっていった。
そして再び目を開けたときにはさっきいた場所……つまりサールズさんたちが
現在いる場所に戻ってきた……蘇生されたのか……?
サールズ「……よかったぁ~……体力には気をつけろよ!」
俺「あっ……ありがとうございます。サールズさん目の前!」
サールズさんが俺に注意したとたんサールズさんはモンスターの攻撃を受ける。
サールズ「っ……キュア!よしっ、行くぞ!」
バーティ「オールアトリビュートヒット!」
少しずつだが確実にモンスターの体力を減らすことができている。
しかしあの悪夢のような光景がもう一度広がった。
モンスターがその場にとどまったのだ。
サールズ「このままじゃ回復されるぞ!一気に攻撃しろ!!」
バーティ「オールアトリビュートヒット!オールアトリビュートヒット!」
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




