#76 魔王城へ侵入
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「運の悪すぎる俺が全てガチャで決まる異世界へ転生して
しまったのは何かの手違いだといいのだが……」をどうぞ!
俺たちはバーティさんを見てうなずく。
バーティ「二人の決意も固まったことだし行こうか」
そう言ってバーティさんは何の躊躇もなく紫色の穴の中に入っていく。
それに続くようにして俺たちも穴の中へ入っていく。
穴の中に入ってから数秒は記憶が完全に飛んでいた。
しかし、気が付けば俺たちは大きなまがまがしいオーラを放つ
城……魔王城の目の前についていた。
俺「おぉ~……ここが魔王城か……初めて見た」
これまで転生系やバトル物のアニメでしか見たことがなかったので
始めてみたその城に驚いて立ち尽くしていた。
サールズ「驚いていないで行くぞ」
サールズさんを先頭にバーティさんたちが続く。
後ろを振り返ると俺たちが来た穴はなかった。
一方通行……でもモンスターが魔王軍から送られてきていたため
そんなはずはないがもしかして俺たちは戻ることができないのだろうか。
少しの不安を抱きながら俺たちは魔王城へ侵入する。
しかし思っていたよりも警備が甘いらしく侵入することは容易だった。
俺「なんだかあっけなく入ることができましたね」
サールズ「ああ……ただここからはモンスターがたくさんいるだろうから
しっかり集中していくぞ」
奥へ進むとサールズさんの言う通りモンスターがいた。
見た目は神話のケルベロスのようなものだった。
サールズ「……ケルベロスか。見た目通りの名前なんだな」
サールズさんがボソッとつぶやく。おそらくステータスを見たのだろう。
バーティ「だね。オールアトリビュートヒット!」
バーティさんがそうつぶやくと黄色の粉のようなものが
ケルベロスを巻き込む。呪文の名前に対してパッとしない攻撃かと
思ったらその呪文数発でケルベロスを倒してしまった。
サールズ「バーティすごいな。こいつの体力かなりあったのに
数発の呪文で倒しちゃうんだから」
サールズさんも絶賛するほどの高威力の呪文なのだろう。
バーティ「ありがとう。この呪文の性能が良いからだけどね。
それに彼女も後ろで補助をしてくれたから」
俺「えっ、でも何にも呪文を唱えていなかったですよ?」
バーティ「いや、彼女は呪文を唱えていた……ただ無詠唱魔法だけどね」
無詠唱魔法……書いて字のごとく詠唱をせずに
呪文を唱えることができるスキルだ。
俺「えっ!?無詠唱魔法!?そのスキルを持っている人かなり
少ないと思うんですが、すごすぎじゃないですか!」
バーティ「その通りだよ。そのおかげでモンスターに気づかれずに
俺の強化をしてくれるからかなり助かっているよ」
バーティさんがそう言って彼女の方を見ると彼女は軽く会釈する。
サールズ「やっぱり仲間がいると頼もしいよな」
サールズさんが俺の方を向いてそんなことを言う。
俺は笑いながらうなずく。
バーティ「だな。大切な人を守るためにも魔王軍を倒さないとな」
そう言って俺たちは奥へ進む。
すると今度は大きな階段が現れた。奥が見えずどのようになっているかが
わからない。ただ、その様々な箇所にモンスターと思われるような
影が見えていた……途中戦うことになるんだろうな……
サールズ「こんな不安定のところで戦うのか……少し厳しいな……」
バーティ「まあすぐに倒せばいいだけの話だから頑張ればいけるでしょ!」
サールズさんとは対照的にいけるというバーティさん。
そしてそのままバーティさんたちは階段を昇って行った。
俺「行きましょうサールズさん。大丈夫ですよ!」
サールズ「……お前も言うようになったな」
そう笑ってサールズさんは俺を抜かしてバーティさんと合流する。
バーティ「オールアトリビュートヒット!」
さっきと同じ呪文をサールズさんが唱えるとそのモンスターは
一発で倒されていた。さすがこの呪文の威力はすさまじいものだ。
俺「すげぇ……バフがかかっている影響もあってすごいですね!」
完全に語彙力を失いながら俺は言う。
バーティ「まだまだこんなのじゃ魔王を倒すことは厳しいけどね」
そう言ってバーティさんたちはどんどん上へ駆け上がっていく。
何百段とある階段をのぼりながらそこに現れるモンスターを
倒して数分後……なんか階段の先へたどり着くことができた。
サールズ「……やっと奥まで着いたな……これだけ上るのはきつい……」
駆け足も使って階段を上ったため少し息があがってしまった。
バーティ「一度ここで休憩するか」
まだまだ魔王城の中に入ったばかりだが、時には休息も必要だ。
数分後、休息を終えた俺たちは再び進みだす。
俺「この廊下なんだか不気味ですね……」
今歩いている廊下の両サイドの壁にはなぜかモンスターがスーツを
決めている肖像画がいくつもかけられていた。
サールズ「ああ。こいつら全員歴代の魔王とかじゃないか?」
バーティ「その可能性あるかもな。こいつなんか魔王の見た目
しているからな。絶対に魔王で間違いないだろう」
この廊下の不気味さを冗談交じりに会話で飛ばしている二人。
やっぱりさすがだとしみじみ思った。
すると奥には大きな扉が待っていた。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




