#73 最強呪文習得
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「運の悪すぎる俺が全てガチャで決まる異世界へ転生して
しまったのは何かの手違いだといいのだが……」をどうぞ!
宝箱から入手した巻物を広げるサールズさん。
そして数秒後……サールズさんは自分のステータス画面を開く。
サールズ「っ!?なんだこの呪文!?」
俺「えっ!?どういう呪文なんですか!」
サールズさんの予想外の反応に思わず身を乗り出して聞く俺。
サールズ「落ち着け、落ち着け……呪文の名前はデス光線」
なんだか呪文作った古い人は"デス"という言葉が好きなのか?
俺「にしても名前からすごそうな呪文ですね」
サールズ「ああ、その通りで実際の呪文の効果にはこう書いてある。
"自身の攻撃力の10倍の固定ダメージを与えたのちまれに
即死を付与する。なおこの呪文は全ての属性を持つ"」
俺「攻撃力の10倍の固定ダメージ!?さらには即死まで!?
そして全属性での攻撃!?設定もりもりですね」
サールズ「ああ、これでもかってくらい盛られている……
しかしかなり強い呪文には変わりないな」
俺「それだけ強いということは相当魔力の消費量が多いのでしょうか?」
サールズ「その可能性は十分にあるな。だからこそ使うときは
慎重になる必要がある」
俺「ですね……もう一つの巻物も同じものが書いてあるのでしょうか?」
サールズ「ああだと思う。壮太も見るか」
俺「はい!もちろんです!」
俺はサールズさんから巻物を受け取り読み始める。
気が付けば"経験"が体にしみこむような感覚に陥った。
もしかしてと思った俺はステータス画面を開く。
すると思った通りステータス画面にはサールズさんがさっき言った
"デス光線"の文字が見えた。俺も無事習得することができたのだ。
俺「おぉ~!改めて効果を見るととてつもない呪文ですね」
サールズ「ああ。少し前に俺が習得したデスルーレットとは
別でデス要素がありそうだけどな」
そう言ってサールズさんがその場に立ち上がる。
サールズ「少し早いが俺は疲れたから寝るわ。また明日な」
俺「はい、おやすみなさい」
サールズさんが言った通り寝るにはまだまだ時間がある。
そうは言ってもやることがない俺も自分の部屋へ戻る。
ベッドの上に寝転がるとだんだんと眠たくなってきてしまった。
気が付けば俺は深い眠りについた……
……それからどれくらいの時間が経っただろうか。
廊下のガヤガヤとした音に俺は目覚める。なんでこんなにうるさいんだ。
瞼をこすりながら俺は廊下へ行く。
するとそこにはたくさんの宿泊者や冒険者がいた。
その中からサールズさんを見つけて今の状況を確認する。
俺「これって一体どういうことなんですか!?」
サールズ「わからない。俺が起きて廊下に来た時からこうなっていた」
サールズさんも今さっき起きたようで俺と同じく混乱していた。
俺「すみません、これは一体なんの騒ぎなんですか?」
冒険者「俺も部屋を出たらこんなんだったからさ。まだよくわかってないよ」
俺「そうですか……ありがとうございます」
近くにいた冒険者に聞いてみたがその人もわからないらしい。
廊下がごった返して数分後……少しずつだが前へ進み始めた。
前の方からは"押さずにゆっくりと歩いてください"と注意する声が聞こえる。
そしてやっとの思いで廊下から抜け出すことができた。
流れに身を任せると今度は現実世界である文化会館のようなところに来た。
俺「なんで冒険者たちはここへ?」
サールズ「わからない……ただすごそこに町長さんがいるから
少ししたら話があるかもしれなないな」
サールズさんにそう言われたので俺たちは少しだけ待つことにした。
待つこと数十分……やっと廊下にいた全宿泊者や冒険者がこっちに
来たらしく町長さんは演題の前に立つ。
町長「皆さんこんばんは。夜分遅くにこのような事態になってしまい
申し訳ございません。ただいまよりなにが起こっているのかを
わかっている範囲でお伝えします」
俺たちが待っていた言葉が町長さんから告げられた。
町長「現在報告されているのは魔王軍のモンスターが次々とこの町の
周辺に送り出されているということです。この情報は冒険をしていた
多くの冒険者から伝わり調査の結果判明いたしました」
予想外の状況説明に一部の冒険者から驚きと不安の声が聞こえた。
町長「そこで冒険者の皆様に再びお力をお貸ししていただきたいと思います。
魔王軍から送り込まれてきたモンスターの討伐、そして魔王軍の
討伐をお願いしたいと思います……もちろん後者の方はあまり
期待していません。かなり強いですから」
そこで一度町長さんは言葉を止め一呼吸おく。
町長「ですのでここにいる冒険者の皆さん、ぜひとも協力をよろしく
お願いします!この町のためにも。そしてこの世界のためにも!」
町長さんが熱く語ると冒険者からは"お~!"という声が挙がった。
町長「冒険者の皆様なら協力してくださると思いました。
それではこれからについては調査団員の方々に指示を任せたいと
思いますので調査団員の方々、お願いします」
町長さんが袖にはけて次に出てきたのは防護服のようなものを着た
調査団員の人たちだ。
読んでいただきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




