#64 塔
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「運の悪すぎる俺が全てガチャで決まる異世界へ転生して
しまったのは何かの手違いだといいのだが……」をどうぞ!
店主に促されて俺たちは思いっきり料理にかぶりつく。
俺「うっ……うまい!!おいしい!」
おいしすぎて全く同じ意味の言葉を連続で言う俺。
サールズ「この異世界に来てこんなにおいしいものは食べたことがないな。
いや現世でも食べたことがないくらいおいしい」
過剰に俺たちが"おいしい"と言っていると店主さんが笑って
店主「そいつはよかった。こうやってお客さんたちの
笑顔が見れるだけで俺は働いている意味があるってもんよ!」
豪快に笑う店主さん。やっぱり力強くて良い人だ。
数十分後……腹いっぱいに食べきった俺たちは一息ついた。
俺「おいしいしボリュームもあって大満足です!」
サールズ「だな……しかしちょっと食べすぎた」
珍しくサールズさんはその場で意気消沈していた。
もう少しだけこの店にいさせてもらおう……
さらに数十分後……サールズさんの方も元気になって俺たちは
店主にお礼を言って店を後にする。
俺「えっ……今さっき出てきたばかりなのにもうなくなってる!」
さっきまであった店はもうそこにはなかった。
サールズ「こういうところも魔法の店らしいな。またいつか出会えるはずだ」
俺「ですね!あの料理また食べたいなぁ~」
さっき食べたばかりだというのに俺はそんなことを言う。
サールズ「とりあえず今日はギルドの酒場へ戻って寝るぞ」
時刻はは八時過ぎ。町を出てから一時間程度が経過していた。
俺「そうですね。おいしいものも食べて今日はよく寝れそうです」
ゼロフェイドを唱えて俺たちはすぐに町へ戻ってきた。
サールズ「じゃあおやすみ」
俺「はい!サールズさんもおやすみなさい!」
そう言って俺たちは各自の部屋で睡眠をとった……
翌日、自然に起きることができたのは快眠だったからだろう。
俺「サールズさんおはようございます!ぐっすり眠ることができました!」
サールズ「おはよう。それはよかったよ。食堂で朝食をとろうか」
ということで食堂へ向かって朝食をとりわける。
俺「そういえば今日は何かするんですか?」
朝食を取りながらサールズさんに問いかける。
サールズ「ああ。現段階で行けるところまで行ってみようと思ってな」
俺「おぉ~!いいですね!久しぶりに冒険って感じがして楽しみです!」
朝食を食べ終えた俺たちはさっそく町を出発して草原を歩く。
サールズ「どうだ?壮太もこの異世界に来てだいぶ経ったが慣れたか?」
俺「はい!もちろんですよ!こうやってサールズさんと一緒に冒険を
することができるなんて当初は微塵も思いませんでした」
サールズ「ああそれについては俺も同じ意見だ。まあ相方が
ここまで運がないとはな」
渋い顔で笑いかけるサールズさん。
俺「それは本当に仕方がありませんですから!生まれつき付いた
マイナスステータスのようなものですから!」
確かにこの運の悪さは今でも憎い。ただ運が悪くても悪いなりに
俺は頑張っているつもりだ。現状なんとかやっていけてるのだから。
町を出発してから小一時間が経った。
俺「だいぶ歩きましたね」
サールズ「そうだな。そろそろどこかで休憩を取ろうか」
休憩を取れそうな場所はなく見渡す限り草原が広がっているだけだった。
そして少し休憩を取った俺たちはすぐに歩き出した。
俺「にしても全くモンスターの姿がありませんね」
サールズ「言われてみればそうだな……冒険の醍醐味と言えば
モンスターとのバトルだったのに残念だ……」
そう言いながらも俺たちは歩き続けた。
どれくらい歩いただろうか……
俺「サールズさん!あそこに立っているのってなんでしょうか?」
サールズ「……なんだろうな。じゃあ直接行ってみるか!」
長い時間草原を歩いてきたため、建物を見つけたということだけで
俺のテンションは少しだけ上がっていた。
建物を見つけてから数分後……思ったよりも距離があったがなんとか
たどり着くことができた。その建物は"塔"だった。
俺「かなり高い塔ですね」
サールズ「だな。しかしここからでも汚れが目立つことから
あまり手入れはされていないようだな」
俺「ちょっと気になりますね。入りましょうよ!」
ということで俺たちはドア付近に近づいた。
しかしいくら探しても取っ手や鍵穴らしいものは見つからなかった。
サールズ「どうやってこのドアを開けるんだ?」
俺は触りながらドアを開ける方法を探る……するとガチャ
何かを押したような音がしてドアの隣に縦長の宝石が出てくる。
そしてさっきまで手入れされていなかった見た目もすっかり
変わってまるで掃除された後かのようにきれいになっていた。
俺「なっ、なんか変なスイッチを押しちゃいましたか……?」
サールズ「わからないが壮太のおかげでドアも開いてこの宝石が
出てきたな……この宝石は一体なんだ?」
そう言ってサールズさんはその宝石に触れる。
しかし何も起こらない。念のため俺も触れるが相変わらずだ。
サールズ「……壮太でもダメか……とりあえずこの塔の中へ入るか」
俺たちは遅る遅る塔の中へ入っていった。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




