#58 何もない一日
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「運の悪すぎる俺が全てガチャで決まる異世界へ転生して
しまったのは何かの手違いだといいのだが……」をどうぞ!
翌日、照り付ける太陽で俺は起きた。かなりぐっすり眠ることができたと
想いながら現在の時間を確認するとすでに9時を回っていた。
俺「……こんなに寝ていたんだ……でもそのおかげでしっかり
疲労が回復したし!それに今日は休憩できる日だからオッケー!」
そんなテンションで身支度を整えて部屋を後にする。
食堂へ行くとこの時間帯のせいかあまり人はいなかった。
サールズさんを探していたが全く見つからなかった。
まあ、連絡も一応取れるし……別に今日くらい一人で行動するか!
そう思いながら朝食を食べているとわいわいとした団体が
食堂へ向かってきているのがわかった。
俺「バーティさんお疲れ様です!」
食堂へ来ていた冒険者たちはバーティさんたちだった。
バーティ「おっ!壮太お疲れ!あれ?もう一人は?」
俺「イベント翌日で疲れたので今日は休憩がてら別行動という形になりました!」
バーティ「なるほど……とりあえずイベントお疲れ様」
俺「はいお疲れ様です!」
バーティ「それにしてもやっぱり難易度"ハード"は難しかったな……」
そう言えば"ハード"のグループだけイベントをクリアすることが
できなかったという発表があったよな……
どう声をかければよいかと迷っているとバーティさんが続ける。
バーティ「それで今回のイベントどうだった?楽しかったか?」
俺「はい!初めて参加させていただきましたがみんなで協力している
感じが個人的に一番好きな要素でした!」
バーティ「ああなるほど……私的には冒険者とバトルしている方が
好きだったけどな」
確か、前のイベントでは冒険者同士のバトルだったよな。
おそらくバーティさんはそれが楽しかったのだろう。
バーティ「しかし、今回のイベントで夜のお題は正直なくても
良かったと思ったな……夜くらい体力を回復したいものだ」
俺「サールズさんも同じこと言っていました……ただ運が絡む
お題のやつだけはなかった方がよかったです」
バーティ「ハハハ……運が悪いといつまでもクリアできないものだからな」
彼の言葉に俺は苦笑いをして流す。
バーティ「それでは私たちは行くとするよ。冒険も頑張れよ」
俺「はい!バーティさんたちも頑張ってくださいね!」
そう言って俺たちは分かれた。
俺「ふぅ~……疲労は取れたけどなんだか楽だなぁ~……」
食堂を後にして町をふらつきながらそんなことを言う。
俺……この世界で何をしたいんだろう……
ふとそんなことを思う。最初はよくある"転生"でテンション上がっていたけど
別に魔王がいるわけでもないし、別に無双しているわけでもない……
ただサールズさんと協力してクエストをこなしているだけ。
それに俺には運が悪いというマイナスまである……
本当に俺はこのままの異世界生活でいいのだろうか……
そう考えていると気持ちがマイナスの方向へ向かって行った。
いかんいかん……今日は休みなんだ!休むのに集中するぞ!
そう思いながら町を回って時には移動系呪文を使って前の村へ行ったりした。
その間、サールズさんと会うことはなかった。
サールズさんもしかしてモンスターと戦っているのかな……
休みの日まで無理しなくてもいいのに……
いろいろなところを見に行って久しぶりに休憩できた俺は満足で
ギルドの酒場へ戻った。現在時刻は三時過ぎ……
ちょっと早く帰ってきてしまったな……とりあえず夜まで寝るか。
自分の部屋のベッドに大の字でうつぶせる。
うとうとして気が付けば深い眠りについていた。
次に目を覚ましたときには九時手前になっており寝すぎていた。
これじゃあ今晩はあまり寝られないだろうなと思いながら食堂へ向かった。
この時間帯になっても食堂は冒険者が多く、座るのも一苦労だ。
これだけの冒険者の中、サールズさんを探しても見つけることができなかったので
腕時計を操作してサールズさんにメッセージを入れる。
その後、食事をしてメッセージを見るがサールズさんからの返事はない。
心配になった俺はさらに追加で"見たらすぐに返信してください"と送った。
食事前まで眠ってしまっていたため寝ることができない……
ということで、外へ出て気分転換にすることにした。
夜になった町は少し人通りが少なくなり夜空がとてもきれいだ。
現実世界ではこんなにのんびりと夜の空を見るくらいなら別のことをしていた。
でもこうやって何も考えずに夜空を見るのもいい気がしてきた。
数分後……サールズさんのことが心配で何度も何度もメッセージを確認する。
しかし返事は一向に来なかった……本当に大丈夫かな……
不安に駆られながら過ごすこと二時間……
もう十一時になろうとしていたとき一件のメッセージが飛び込んできた。
すぐに確認する。サールズさんからだった。
【悪い。ちょっと遠出をして道に迷った。多分帰るのは明日になりそう】
不愛想な言葉の羅列だが俺にはそれだけで安堵した。
よかった、事件に巻き込まれているわけじゃなくて……
そう思いながら"気を付けて"と送った。
読んでいただきありがとうございました!
コメント(感想)をくださるとうれしいです!
それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




