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#5 仲間

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「運の悪すぎる俺が全てガチャで決まる異世界へ転生して

しまったのは何かの手違いだといいのだが……」をどうぞ!

サールズ「ああ、よろしく……」

俺は少し考えたのちにサールズにとある提案をする。

俺「サールズさん……一つ提案していいですか?」

サールズ「……手を貸すかは内容次第だな……」

俺「はい、俺と一緒にこの異世界を冒険しませんか?実は俺、現実世界で

  かなり運が悪く小さいころに両親を亡くしたんです……そして交通事故に

  あってこの異世界へ飛ばされました……悲劇はさらに続きます……

  ステータスを見てみると、運のステータスがなんとマイナスでした……」


サールズ「っ!?ステータスがマイナスだと……!?」

ステータスがマイナスの人には出会ったことがないようで驚いていた。

俺「はい……にわかに信じがたい話なのですがそうなんですよ……

  それでガチャをしたところ案の定というべきかごみアイテムばかりで……」


サールズ「ガチャというものがあるのか!?」

俺「あっ……はい、そうですよ。って知らなかったんですか!?」

サールズ「ああ、異世界へ来たときにこの腕時計のようなものをもらったが

     己の力で頑張りたくて全く使っていなかった……」

俺「そうなんですね……それで俺を助けると思って仲間になってくれませんか?」

サールズ「ふむ……ではこちらからも一つ提案だ。仲間になる代わりに

     この腕時計のようなものの使い方を教えてくれないか?」


開けば、使い方などの説明がのっていることは知っているが俺はそれを言わずに

俺「わかりました。ではこれからお願いします!」

サールズ「ああ、俺からもよろしくな」

そう言ってサールズさんはグーを出してきた。俺はそれに対抗するように

グータッチをする。サールズさんは白い歯を出して笑っていた。


仲間になったサールズさんと宿で談笑をする。

俺「ところでサールズさんのステータスってどんな感じなんですか?」

サールズ「そんなの気にしたことがなかったな……」

慣れない手つきで腕時計を操作して画面を俺に見せる。


俺「えっ!?すごいじゃないですか!!レベル20なんて!

  それに攻撃力もレベル20のものじゃないくらい高いですね!

  何よりも、運のステータスがマイナスではないなんて……」

サールズさんにとっては当たり前のことでも俺にとっては当たり前

じゃないためそんな愚痴混じりなことをもらす。


俺もサールズさんにステータスの画面を見せる。

サールズ「ん~……これはレベル上げが必要だな」

俺「そっか~……」

攻撃力が極端に低いため俺はなるべくモンスターと戦いたくなかった。

俺「そういえば、サールズさんはずっとモンスターを倒していたので

  ガチャ用コインってめちゃくちゃたまっているんじゃないですか?」


サールズ「ガチャ用コインっていうのはモンスターを倒したときに出る

     メダルのようなもののことか?」

俺「そうです!それを使うことでガチャを引くことができるんです!」

サールズ「なるほど……そんな便利なものがあるなんて知らなかったな……

     早速、ガチャを引いてみるよ」

サールズさんも慣れてきたのかクールで少し話しかけづらいというイメージから

かっこいい人へとイメージが変わっていった。


サールズさんは再び慣れない手つきで腕時計を操作してガチャ選択画面へ行く。

俺「ここからどの種類のガチャにするか選ぶことができます……って

  やっぱりガチャ用コインめちゃくちゃたまっていますね!」

俺はそう言いながらサールズさんの画面の右上に書かれているところを指さす。

サールズ「これって十枚で一回回せるのか?」


俺「違います、一枚で一回ですよ。なので合計1057回回すことができます」

サールズ「そんなにたまっていたのか……軽く十回引いてみるとするか」

そう言ってサールズさんは十連ガチャを引き始める……


結果はなんと、星四の装備が合計七個と星五の装備が三つだった。

俺「……やっぱり運って決められた人にしか

  扱えない能力のようなものなんですね……」

俺とサールズさんのガチャの引きで俺は気持ちが落ちこぼれた……


その後も、サールズさんは何回か十連を行い装備系統は全て星五に統一。

つまり全ての部位の武器・防具で星五が手に入ったということだ……

俺「俺はこんなに運がないのに、サールズさんはめちゃくちゃあるなんて……

  やっぱりこんな世の中おかしいですよ!」

不満をもらすように俺が少し怒ったような声で言う。


サールズ「……壮太は仕方がないと思うがな、前世でもそうだったということは

     その能力が引き継がれているということなのか……」

俺「はい、たぶんそうだと思います。サールズは攻撃力が高いので何か

  そういうスポーツや体力がつくようなことをしていたんですか?」


サールズさんはため息をついて俺に話始める。

サールズ「実は中学の時までいじめっ子でな……高校に入ってからは

     真面目に勉強したが、その名残かやたら体力があるからな……」

衝撃の告白に俺は驚きが隠せなかった。

サールズ「やっぱりそうなるよな……俺自身もあのころの俺を恨んでいるんだ……」

彼は悔しそうに話す。

読んでいただきありがとうございました!

ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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