#34 山賊の襲来
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「運の悪すぎる俺が全てガチャで決まる異世界へ転生して
しまったのは何かの手違いだといいのだが……」をどうぞ!
俺「サールズさん!なんとか"ボイドの巻物"を手に入れることができました!」
サールズ「!?まじか!?まさか俺が手に入れるよりも早いなんて……」
まさかのサールズさんが巻物を手に入れるよりも前に俺はゲットした。
もしかしてこの出来事で俺の運を完全に使い果たしてしまってはないだろうか……
そんな不安を抱きながら俺はサールズさんが巻物を手に入れるまで待つ。
サールズ「くそっ……何十体と倒しているのに全くドロップしないな……」
俺「サールズさんがそこまで苦戦するとは珍しいですね……」
サールズ「ああ……もしかしたら壮太が俺の運を吸い取ったのかもしれないな」
俺「いやいや、まさかそんな都合のいいこと起きませんよ」
サールズ「だよな……そういえば、攻撃力が足りないはずなのにどうやって
ボイドを倒すことができたんだ?」
俺「それは、さっきサールズさんが言ってくれた通り"クリティカルヒット"が
出たからだと思います。いつも通りファイアを打っていたら
倒すことができていたので!」
サールズ「なるほど……となるとクリティカルヒットは相手の防御力無視という
形でダメージを与えることができるのか……なかなか強いな」
俺「そうですね!でもサールズさんには必要ないじゃないですか!」
サールズ「いや、確かに今のボイドを倒すときには必要ないが
これから強い敵と戦うときにはあった方がいいだろう」
俺「確かにその通りですね」
そして俺がサールズさんに報告してから数十分後……
サールズ「よしっ……やっと巻物を手に入れることができたぞ!」
俺「お~!じゃあいったん町に戻りますか?」
サールズ「ああ、そうだな……クリティカルヒットが出やすい呪文とかないかな」
そういえば某ゲームの経験値が多い某敵を倒す際によくそういう技があったな……
もしかしたらこの異世界にも同じようなものがあるかもしれないな。
そう思いながら俺たちはさっきいた町へ戻っていく。
町へ戻ったころには日が落ちかけていて外には誰もいない状況だった。
サールズ「困ったな……宿屋があるわけでもないから泊まるところがない……」
俺「ここに来て初めての野宿ですか……」
サールズ「とりあえず村長さんに事情を説明してどうにかできるか頼んでみよう」
ということで俺たちは町の中でも大きい村長さんの家を訪問した。
村長「おやこんな村にお客さんなんて珍しい……もしかして道具屋の人たちか?」
サールズ「あっ……はい、そうです。今日の昼くらいに一度道具屋で
買い物をさせていただきました」
村長「道具屋の店主から話は聞いているよ。こんな小さな村に来客なんて
久しぶりだな……遠慮せずにここに泊まってください」
サールズ「いいんですか!?ありがとうございます!」
村長さんの親切で俺たちは泊まらせてもらえることになった。
温かい食事まで用意してもらって俺たちは村長さんと話していた。
村長「ところで君たちはどこから来たんだい?こんな小さな村に用事が
あってきたわけではないだろう」
そう村長さんが言うとサールズさんは苦笑いをしながら
サールズ「とくに目的があってどこかへ向かっているというわけでは
ありませんが……俺たちが来たのは一つ前の町ですよ」
村長「なるほど……この村の歴史語りになってしまうが少し聞いてほしい……」
村長さんはそう声のトーンを下げて話し出す。
村長「この村自体は百年以上前から存在していたのだ。その当時は今ほど
寂しくはなくここら辺では一番にぎわっている町だった……
しかし、ちょうど五十年前にその町ができてからは一気に人口が
そっちへ流れてしまった……その結果が今のこの村の状況だ……」
サールズ「そうだったんですか……」
村長さんの話の中では最初こそ"町"だったが今の状況を表すときには"村"という
言葉を用いていた……どれほど過疎化が進んだのかが容易に想像できる。
そう話を聞いていると外がなんだか騒がしいことに気が付く。
村長「?この時間帯でこんなに騒がしいのはどうしてだ?ちょっと見てくるよ」
サールズ「俺たちも行きます!」
俺たちも村長さんと一緒に現場へ向かった。
?「おらっ!さっさとこのへんぴな村の村長を出せ!」
村長「っ……最近見ないと思ったらまた山賊か……」
サールズ「どういうことですか?」
村長「なぜかこの村を襲うんだよ……山賊も言っていた通りへんぴな村なのにな……」
村長さんは苦笑いをしながらそう答える。
村長「またお前たちか、何度も言っているが娘は渡さないぞ」
俺「えっ!?娘!?」
全く状況が呑み込めていない俺たちは何のことかさっぱりだ……
すると昼の道具屋の店主もこの場に駆け付けた。
店主「あれ?お前さんたちまだこの村にいたのかい」
サールズ「いえ、一時的にここに泊まらせてもらっているだけです。
どうして山賊が?」
店主「……山賊の一人がどうやら村長の娘を好きになってしまったようでね……
村長さんが歯向かったら毎回夜に山賊が来るようになってね……」
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




