#31 巻物を求めて……
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「運の悪すぎる俺が全てガチャで決まる異世界へ転生して
しまったのは何かの手違いだといいのだが……」をどうぞ!
俺とは違ったサールズさんの運の良さに羨ましさを感じる。
サールズ「それで見たもらった図鑑説明のところにも書いてあるが
こいつがドロップするアイテムがなんと巻物なのだ」
俺「あっ!本当ですね!えっと……ドロップ率は……10%……」
普通ゲームなどの世界で10%と言ったら何回か倒しておけば手に入るので
簡単なのだが、俺にとってはその簡単がかなり難しいのだ……
これまでのことからおそらく運のステータスによってドロップ率も変動する……
つまり実際の数は10%よりも低いということになる……
絶対に手に入れれる気がしない……
サールズ「壮太の運が悪いことは重々承知している……しかしこの名前から
察するにこのモンスターと同じことができるのではないだろうか?」
俺「ん?どいうことですか?」
サールズ「巻物の名前は"ボイドの巻物"……そしてこいつの特性は一度攻撃
すると透明になることができる……つまりこの呪文の効果もそれと
同じではないだろうか?」
俺「おぉ~!!確かに言われてみればそんな気がします!」
サールズ「だろ……今後の冒険を有利に進めるうえでは欠かせない気がする……」
俺「確かに相手から見えなければ、どうってことないですからね!」
サールズ「ああ、そういうことだ……どうだ挑戦してみないか?」
俺は少しだけ悩んだ後まっすぐにサールズさんを見て
俺「はい!運が悪くても頑張ります!」
そう言って巻物を手に入れる時間がスタートしたのだ……
俺「とは言ったもののどうやって倒すんですか?」
サールズ「それはさっきみたいに俺が……って俺もクリティカルヒットで
倒していたからダメなのか……ん~、何か強い呪文があればな……」
俺「では一度新しい町に出向いてそこで強い呪文の巻物を買って
こっちに戻ってくるのはどうでしょうか?」
サールズ「そうだな、そのような感じにするか……なんだか巻物のために巻物を
買うから若干、本末転倒のような気がするが……」
俺「そんなことないですよ!だって、全く別の巻物を手に入れるのですから!」
サールズ「どこからそんな自信が湧いてくるのかわからないがその通りだな」
俺「それよりもお金の方は大丈夫そうですか?」
俺が懸念しているのは女児金と強い巻物があるかどうかの二つだけだ……
サールズ「ああ、レベル上げをしていたときにお金の方はしばらくは問題
ないくらいにたまっているから全然大丈夫だ」
俺「そうなんですね!よかったです……それと後はおいてあるかですね……」
サールズ「ああ、前の町では強い呪文(応用呪文)は軒並みなかったからな……
せめて一つだけでも残っていますように……」
なんだか最初に出会ったときと違ってサールズさんが俺に対して心を開いて
くれているように感じる。クールのような雰囲気を醸し出していた
サールズさんだったがこうやって気兼ねなく話すことができてうれしい。
サールズ「ん?どうした俺の顔に何かついているか?」
俺がずっとサールズさんの顔を見ていたことがわかったのかそんなことを言う。
俺「いや、なんでもないです。それでは新しい町に急ぎましょう!」
俺はそう言って歩く速度を早める。
サールズ「おっ、あれが新しい町じゃないか?」
サールズさんが指さす方向には確かに町らしいのが見える……のだが
俺「!?町って大きさじゃないですよ!」
めちゃくちゃ大きい……ではなくその逆である……小さいのだ。
ぎりぎりなんとか町って名乗ってもいいかな?レベルだ……
サールズ「まあ、さっきの町はこの異世界の中でもかなり大きいところに入る
らしいから次の町が小さく見えてしまうのは仕方がないかもな……」
俺「いやいや、仕方がないというレベルではないですよ!」
もはや小さすぎて町より村の方がしっくりくるのでは?というくらいだ。
サールズ「新しい町にわくわくしていた気持ちはわかるが期待を
裏切られたからと言ってそこまで悪く言うのはどうかと思うぞ?」
俺「……確かにそうですよね……俺の発言が軽率でした……すみません」
サールズ「よしっ、わかればそれでいい……とりあえず町の中へ入るぞ」
ああは言ったものの、やっぱりここは"町"ではなく"村"だ……
町全体がかなり小さいためかここに住んでいる人数もかなり少ない様子だ。
あるのは民家と道具屋と少し大きい民家……おそらく村長さんの家とかだろう……
前の町にあった宿屋がないのはかなり意外だった。
おそらくこの町の大きさから外部の人間を泊まらせるスペースさえないのだろう。
サールズ「道具屋はこの一軒だけだな……頼む、呪文の巻物がありますように」
俺もサールズさんと同じ思いを抱きながらいざ入店。
入店して最初に感じたことは懐かしさを感じさせるような雰囲気があることだ。
サールズ「なんだかこの道具屋行ったことがないのに行ったことがあるような
不思議な感覚にしてくれるな……」
俺「ですね……それだけ雰囲気が不思議な感じですね……」
息をのみながら店の中を進む。
読んでいただきありがとうございました!
ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!
それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




