#29 エリア解放
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「運の悪すぎる俺が全てガチャで決まる異世界へ転生して
しまったのは何かの手違いだといいのだが……」をどうぞ!
サールズ「……まあまあ、まだここからだから大丈夫だぞ」
サールズさんはそう言って俺に気を遣っている様子だった。
俺「……別にサールズさん、気を遣わなくてもいいんですよ」
サールズ「……本当にそれでいいのか……壮太が言うなら……
ちなみに俺は五十連目でなんとかエリア解放をすることが
できたからすでに移動ができるぞ……もちろん狙ったエリアを
引かない限り永遠に移動できないぞ」
サールズさんは本当に気を遣ってくれていたようだ……
俺「……まじですか……でも五十連目でゲットできるなんて相当運が
いいんじゃないですか?確率を見せてください」
サールズ「ああ、わかった……えっと確かこのアイテムだったよな……」
そう言ってサールズさんは腕時計のようなものを操作して俺に見せる。
俺「えっ!?通常時0.1%!?さらに運の補正がかかるということは俺は
ほぼ0%じゃないですか……絶対に引くことができませんって……」
サールズ「0%ではないだろう。つまり引くことができわけだ」
サールズさんはどこまでポジティブな考え方なのだろうか……
俺「はぁ~……わかりましたよ。とりあえず今あるコイン分全て
使って頑張って狙ってみますよ」
"頑張って"とは言ったものの何も頑張ることはないのだが……
そしてガチャを引くこと百連後……
俺のガチャを引く気力は完全に失われていた……
エリア解放のアイテムはおろか、少しレアなアイテムすらゲットできていない。
サールズ「……やっぱりお前って本当に運がついていないよな……」
本当になんで俺はここまで運が悪いのだろうか……
そう思いながら、"もう一度""もう一度"とガチャを引いていく……
しかし結果は変わらず惨敗の様子だ……これもう一度コイン集めからの
気がしてきた……運のステータス上がらないかな……?
そんなことを思いながら俺はさらに百連分ガチャを引いた……
しかし、結果は思っての通り大爆死……
ごみアイテムだけが俺の持ち物になっていく……そういえばこの腕時計
ほかの人にも操作をしてもらうことができるはず……
とあることを思いついた俺はサールズさんに俺の腕時計を渡す。
俺「サールズさん、俺のを使ってサールズさんがガチャを引いてくれませんか?」
サールズ「……?ああいいがそれだ何かが変わるのか?」
俺「多分、いけると思います!お願いします!」
そう言うとサールズさんは不思議に思いながら腕時計を操作してガチャを引く。
しかし俺が思ったのとは反対に結果はよくなかった……
俺「ん~……無理でしたか……やっぱり自分の運で引き当てるしかないのか……」
サールズ「もしかして壮太は俺の運のステータスを利用してガチャを引こうと
していたのか?もしそれならさすがに無理だろうな」
俺「えっ!?その予想は当たっていますがなんでですか?」
サールズ「そりゃあ当たり前だろう。ゲームとかでそんなことができたら
完全にゲーム崩壊が起きてしまうだろう」
確かにサールズさんの言う通りだ……
俺「確かにその通りですね……あと二百連……これで手に入れなければ
再びコイン集めだ……頼む出てくれ!」
俺はそう必死に祈りながらガチャを回していく。
しかし期待とは裏腹に次々と爆死するガチャの結果……
俺「気が付けば残り百連……やっぱり俺の運が悪すぎる……」
サールズさんが俺のアイテム欄を見て一言。
サールズ「っ……お前のアイテム欄かなりひどいことになっているな」
俺「ですよね!石が約90個とかふざけていますよね!」
運が悪すぎてしょぼいアイテムしか獲得することができないため
こういう風にしょぼいアイテムの数が増えていっている……
さらに引くこと数十連……
俺「おっ!やっと運が俺の方にも向いてきたのか!」
かなり遅いがやっと少しレアなアイテムが出るようになってきた。
サールズ「ただ残りは三十連……ここで引かないとまずいな……」
サールズさんも最初とは違い祈るようにしながら俺のガチャ結果を見ている。
俺「ですね……頼む!これで出てくれ!」
そして閉じていた目をゆっくり開いてガチャの結果画面を見る。
するとそこには"エリア解放用アイテム"と書かれたものが見えた。
俺「えっ……やった!サールズさんやりました!!」
俺はそうはしゃぐようにしてサールズさんに報告する。
サールズ「……壮太、忘れていないか……この異世界にエリアは複数ある……
つまり俺たちが狙っているエリアのものを引き当てなければ
全くの無価値だということを……」
その言葉を聞いた瞬間、俺はこれまで以上に祈りをささげる……
俺「どうか狙っているエリアのものでありますように……お願いします!」
そう祈り、俺は"エリア解放用アイテム"の詳細をクリックする……
俺「!しゃぁ~!!!サールズさんやりました!」
画面にはまさに俺たちが狙っていたエリアの名前が書かれていた。
サールズ「よかったな……これで明日から無事新しいエリアに足を踏み入れることが
できるよ……本当によかった」
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




