#19 再再々クエスト
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「運の悪すぎる俺が全てガチャで決まる異世界へ転生して
しまったのは何かの手違いだといいのだが……」をどうぞ!
サールズ「なるほど"特殊能力"か……完全なプラスステータスだな」
俺「ですね!異世界へ来る前の空間で特殊能力を付けられるランクという
ものがあって俺はその規定のランクに入ることができなかったので
今まで特殊能力などはありませんでしたがこうやって手に入れる
ことができてうれしいですよ!」
サールズ「そのランク?というのはどういうものだったんだ?」
俺「う~ん……俺にも詳しいことはわかりませんが、どうやら前世つまり
現実世界での総合評価のランクだそうです……現実世界でもさんざんな目に
合っていましたがなぜかランクだけは一般のCらしく何もなかったです……」
サールズ「そうなのか……俺はそもそもでその場所に言っていないから
何の話かさっぱりだがそんなのことがあったんだな……」
そう話しながら俺たちは町を出て再び森へ向かう。
俺「そういえばたくさんのモンスターをこれまでに倒してきたので
そろそろレベルアップしてもおかしくないころじゃないですか?」
サールズ「確かにそうだな……しかしレベルも20台に突入したことによって
だいぶ上がりにくくなってきた感じがするけどな……」
サールズさんの言う通り俺もそんな感じがする。
俺「おっ、話していたら現れましたね。倒しちゃいましょう!」
そう言って俺は"ファイア"を唱える。二発程度モンスターに攻撃すると
すぐに倒すことができた。もちろんドロップアイテムはない……
と思っていたがサールズさんが倒した方にはドロップアイテムがあった。
俺「確か5%くらいの確率でしたよね。このモンスターのドロップアイテム」
サールズ「……だっけ?まあこういうこともあるよ」
サールズさんはそう言ったものの俺には"そういうこと"がないから羨ましい。
途中、現れる敵を倒しながら俺たちは森の奥へと進んでいく。
ちなみに、レベルアップの話をしていたおかげか道中モンスターを倒していくと
俺とサールズさんのレベルがそれぞれ1ずつ上がった。
レベルは上がったもののお互いに新しい呪文や技の習得はなかった。
サールズ「……そろそろ森の中でも開けた場所に到着するぞ。準備はいいな?」
サールズさんがいう"森の中でも開けた場所"というのはボスオーガがいる
ところだろう……もしかして三回目ということで森の構造を覚えてしまったのか?
そんなことを考えながら"俺は大丈夫ですよ"と返事をして戦闘準備を行う。
サールズ「行くぞ!サンダー!」
サールズさんがそう唱えると何十発と雷が落ちてきてその数発が標的である
ボスオーガに命中する。さすがサンダーは強いなと感心した。
そしてそのサンダーの攻撃を受けたボスオーガが咆哮を行いこちらに
突進してきた。もちろん二人は修行の成果によってかわすことができた。
俺「全然かわせる攻撃ですね!ファイア!」
俺はそう言って炎属性魔法を放つ。命中するが一発じゃあまり効果がない様子。
俺「ファイア!ファイア!ファイア!」
何度も連発をしながら地道にボスの体力を削っていく俺たち。
サールズ「壮太、攻撃が来るぞ!」
俺「はい!わかりました!」
そう言って俺たちは攻撃を見事にかわす。
明らかに攻撃をかわすことができており、防御の極意が付いているのがわかる。
俺「防御の極意の習得そこそこきつかったですが習得できてよかったです!」
サールズ「ああそうだな」
サールズさんは再び"サンダー"を使って何度も攻撃を行う。
俺「やっぱり呪文攻撃じゃ俺には合わねぇ!召喚:ソード!召喚:ソード!」
前回と同じで二回連続、剣を召喚する。これを行うことによって
両手剣装備が可能となっているのだ。
俺「おらぁぁ~!」
なんて掛け声を入れつつ俺はボスめがけて一直線。
切り付けるとボスの断末魔が聞こえて俺は思わずガッツポーズ。
しかしその瞬間、背後から大きな影が襲ってきた。
俺は"やばい"と思ったのと同時に不思議と体がボスの攻撃をよけた。
俺「えっ!?」
完全に無意識の間に体が動いたため自分自身で驚いている。
サールズ「何やっているんだ。まだバトルは終わっていないぞ」
サールズさんが声をかけてくれたおかげで俺は再び戦闘態勢に戻る。
サールズさんのサンダーと俺の連続切りのダブル攻撃にボスの体力は
どんどんと削られているのがわかった。
そしてそれと同時に徐々にボスの動きも鈍くなっていった。
サールズ「壮太もう少しで倒すことができるぞ!そこまで頑張るぞ!」
俺「はい!」
気合を入れなおして俺たちは再びダブル攻撃に取り掛かる。
そして数分後……完全に、ボスオーガの動きが止まった……
いや、正式には地面に倒れたの方が正しいか……
俺「……ついにボスの討伐することができた!ここまで長かった……」
サールズ「なに全てが終わったみたいな言い方をしている。まだ冒険は始まった
ばっかりだぞ……とりあえずはお疲れさまだな!」
そう話しながら俺たちはもと来た道を戻っていった。
戻る途中、さっきの戦闘で体が自然と動いたことを話すと……
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!