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#18 防御の極意

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「運の悪すぎる俺が全てガチャで決まる異世界へ転生して

しまったのは何かの手違いだといいのだが……」をどうぞ!

30分よけ続けた結果、モンスターの体力が徐々に削られているのがわかった。

俺「よしっ!このままよけ続けるぞ!」

前回やってきたときと違って俺は自信が湧いた。


そしてさらに30分後……俺の方の体力も少しばかり削られてきたころ

いきなりモンスターが地面に倒れた……つまり終わりってこと!?

俺が倒れたモンスターに近寄るとローマさんも俺に近づいてくる。

ローマ「よくやった。これでおぬしは防御の極意を習得することができただろう」

俺「……もしかして防御の極意ってひたすらに避けることですか!?」


もっと技の何かを習得することが防御の極意かと思っていたがまさか避けること

なんてと少しだけ拍子抜けした感が否めない……

俺「こうなんか技を習得するものじゃないんですかね……」

俺がそういうとローマさんが少しだけ不機嫌な顔になり

ローマ「……まあ、あるにはあるが………よし、おぬしならいいだろう」


俺「本当ですか!?」

技を教えてもらえるということで俺の目はさっきよりも輝いた。

ローマ「この巻物を見ろ。そこに方法が書いてある」

俺はローマさんから巻物を受け取り、そこに書いてあることを読む。


俺「なるほど!」

前に巻物を見たときと同じでなぜか脳内に"何か"が染みついてくるような

感じに襲われた。これが技を習得するということなのかな……

ローマ「その巻物に書かれているのは"クリティカル防御"だ。

    技というよりも特殊能力に近い感じじゃな……」

俺は"特殊能力"という言葉に反応してついうれしい表情を浮かべる。


ゲームの世界などでは特殊能力なんて絶対にあるようなものだが

この異世界へやってきた時に、ランク分けによって俺は何も特殊能力が

つかなかった……そのため、特殊能力というものにあこがれがあった。

そのあこがれが今かなったということだ。

ローマ「特殊能力なため自分自身の体が把握しているから楽じゃぞ」


ローマさんはそう言って高らかに笑った。それにつられて俺も笑う。

ローマ「それでは元のところへ戻ろうか」

俺はローマさんにつられて元の家へ戻る。


家に着くとすでにサールズさんが待っていた。

サールズ「一週間ぶりだな……にしてもかなり早く終わったな」

俺「お久しぶりです。でもひどくないですか!俺を置いていくなんて!」

そう文句を言うとサールズさんが苦笑いをしながら言う。

サールズ「悪いな。俺も実は壮太と同じようなことをしていたんだ」


俺「えっ!?そうなんですか!?」

サールズ「ああ、おかげで一通りの攻撃は避けられるようになったぞ」

俺「ということは、これでかなりダメージを抑えることができますね!」

サールズ「ああ。それじゃあ行こうか。ローマさんありがとうございました」

ローマ「あいよ!」


そう言って俺たちは家を後にした。

俺「そういえば、サールズさんはどこでローマさんのことを知ったんですか?」

サールズ「それについてだが前のときに壮太がクリティカルヒットを

     食らって治療施設にいたのを覚えているだろう」

俺「はい、もちろんです。そのクリティカルヒットが嫌だったので

  この1週間頑張ったわけですし!」


サールズ「だよな。その時に助けてもらった冒険者の人に教えてもらったんだよ」

俺「へぇ~!そういえば、一番最初の訪問したときに"転生者"ということを

  伝えると引き受けてくれていましたがもしかしてあの冒険者たちも

  転生者だったということなのでしょうか?」

サールズ「……なるほど……確かにその可能性は十分にあるな!」


そう会話を行いながら俺たちは町へ戻っていった。

俺「おぉ~!実に一週間ぶりの町だけど相変わらず人は多いな」

サールズ「だな……壮太、強くなった俺たちで再びあのクエストを受けないか?」

俺「俺がクリティカルを受けたやつだよな……

  いいぜ。今の俺たちならクリアできる気がするよ!」


そういうことで、俺たちはギルドの酒場へ向かった。

昼間ということもありギルド内には冒険者がめちゃくちゃいた。

サールズ「にしても昼間のギルドはここまで混んでいるのか……」

俺「ですね。あっ、こっちの方の受付が空いたみたいですよ」

サールズさんにそう言って空いた受付の方に進む。


サールズさんが受付を済ませて俺たちはいざクエスト開始だ。

俺「ところで、俺がやっていた間サールズさんの方はレベル上げをしましたか?」

サールズ「いや、さっきも言った通り壮太と同じことをやっていたから

     俺の方もレベル上げとかは全く手を付けていないよ」

そう言ってサールズさんは自分のステータス画面を表示させる。


俺「ですよね……俺も前と同じですよ」

そう言いながら俺もステータス画面を表示させる。

サールズ「……この"特殊能力"の欄が追加されているけどどいうことだ?」

サールズさんは確かに"特殊能力"と記載された欄を指さしながら言う。

俺「えっと……確かローマさんが言っていたのですが……」

今朝ローマさんから聞いた話をそのままサールズさんに伝えると納得した様子だった。

読んでいただきありがとうございました!

ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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