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#17 苦労の先に……

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「運の悪すぎる俺が全てガチャで決まる異世界へ転生して

しまったのは何かの手違いだといいのだが……」をどうぞ!

ローマ「ああその通りだ。まずは基本づくりとして体を動かすところからだ」

俺「まじですか……」

現実世界では、全くと言っていいほど体を動かしていなかったので

逃げ切る自信が全くないのだが……深呼吸をしてライオンのようなモンスターを

見つめる……そしてローマさんが合図を出す。


ローマ「それでははじめ!」

その合図とともにライオンのようなモンスターが一気にこっちへ向かってくるのが

わかった。俺はとっさの判断で右へ転がる。痛みが全身を襲う。

この痛みはモンスターの攻撃による痛みではなく自分自身で負った痛みだった。


ローマ「ふむ、判断力はそこそこのようじゃな……しかしそれがどこまで持つか」

向こう側で何やらローマさんがぶつぶつと独り言を言っているのが見えた。

俺「……なんで運が悪いだけでこんな訓練を受けないといけないんだよ……」

不満をたらしながら必死にモンスターの攻撃から避けている。

毎回毎回、ぎりぎりのところで避けるため寿命が縮んでいく気がする……


数分後……俺は全体力を使い切りそうになっていた……

ローマ「もう疲れているのか……まだまだ時間はあるぞ」

ローマさんの言う通りモンスターの方の体力は全然残っている様子だった……

俺「もぉ~……なんで俺がこんな目に合わなくちゃいけないんだよ~」

嘆きながらも必死にモンスターの攻撃を避け続ける……


しかし俺の体力はほぼ底をついているようでだんだんと判断力が鈍くなってきた。

そしてこのバトルで初めて俺はダメージを食らった。

ダメージを食らうと同時に激しい痛みが全身を襲う……

ステータス画面を表示すると残りは最大体力の10分の1程度だった……

このモンスターの攻撃どれだけ強いんだと思いながらその場で突っ伏した。


ローマ「……やれやれ、やっぱりそんなものなのか……とりあえずおぬしの

    実力がどれほどかということはわかった……いったん帰るぞ」

ローマさんのその言葉が俺の精神を回復させた。やっと帰ることができる……

しかし今の俺には歩く体力さえも残っていない。

そのため、ローマさんに連れて行ってもらったのだが……引きずられたのだ……

いくらなんでももう少し丁寧に扱ってほしいものだ……と思った。


そしてローマさんの家に戻ってくるとサールズさんが驚いていた。

サールズ「えっ、もう終わったのですか!?」

クールだったのでそこまで驚くのは意外だなと思いサールズさんを見る。

ローマ「いや、まだだよ……こいつはかなり苦労するぞ……」

ローマさんにそう言われて俺はそこそこへこんだ……


その日はローマさんの家に泊まらせてもらうことになった。

サールズ「わざわざすみません……何かあったらこちらの方に連絡お願いします」

と言ってサールズさんはこの家を出ていった。

これって完全においてかれてしまったパターンだよな……

そんなことを思った俺は知らない天井を見ながら眠りについた。


翌日、ローマさんに起こされて俺は外へ連れていかれた。

いったい今からどこへ行く必要があるのかと思いながら着いて行く。

ローマ「とりあえず今日からここで修行してもらうぞ」

そう言って通された先は昨日見たライオンのモンスターの小型版がたくさんいた。

ローマ「こいつらは昨日戦ったやつよりは攻撃力が低いが数がいるから

    避けるだけならかなり力が付くぞ」


ということで今日から俺は"防御の極意"を手に入れるべく訓練が始まった……

ライオンにかみつかれる日々……やっと終わったと思ったら今度はそれより

強いモンスターとの追いかけっこの日々……毎日毎日避けるため疲れがたまる……

しかしそれと同時に徐々に自分の体力が少しづつだがついてきた感触があった。

そして訓練を開始して一週間後……ローマさんは俺は前のところへ連れてきた。


ローマ「正直ここまで来るのにまだまだ時間がかかると思ったがまさか

    おぬしつけるのに対してはあまり時間を要さなかったようでな……

    その結果、今こうやって前のところにいるってことだよ」

そう言うとローマさんは高らかに笑い始めた。

ローマ「それでは開始!」


今の俺ならどんな攻撃でも避けることができるような気がする!

昔の俺と違って今の俺は自信に満ち溢れているように感じた。

正面からライオンのようなモンスターが攻撃を繰り出してくる。

それに対して俺は考えるよりも先に体が自然と避ける方向へ行っていた。

ローマ「……たった1週間で習得してしまうなんてな……」


次の攻撃の体制が入ったので俺もすぐに避けれる準備を行う。

前の俺だったら明らかにここまで余裕な笑みは見せなかっただろう……

本当にこれまでやってきた成果が実った結果なのか……にわかに信じがたい事実に

俺は少々驚きながらもその事実を身をもって今実感している。


俺「すごい!避けれる!避けれるぞ!」

俺はただただひたすらにモンスターからの攻撃をよけ続けた。

あれほどまでに辛いと思っていた時間があっという間に過ぎていった。

結果30分以上よけ続けた。

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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