#11 クエスト
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「運の悪すぎる俺が全てガチャで決まる異世界へ転生して
しまったのは何かの手違いだといいのだが……」をどうぞ!
その設備のすごさや食事の量に驚かされていた俺たちは目を丸くしていた。
サールズ「とりあえず、昼食にするか……」
俺「ですね……たくさんあって迷うな……なんだこれ?」
そこには"スライムゼリー"と書かれていた。
サールズ「スライムゼリー……どうやらスライムの体の一部を
綺麗にして使っているそうだ……おいしいのか……?」
サールズさんは俺も思っていることを口に出しながら取っていた。
それにつられるようにして俺も"スライムゼリー"を取っていく。
テーブルに乗っかっているのは俺たちが持ってきた昼食の数々……
どれもおいしそうな見た目をしている。
サールズ「それでは食べるか……いただきます……」
俺もサールズさんと同様にいただきますをして取ってきた昼食を食べ始める。
俺「お~!口の中でとろけるような味わい……前の宿の食事も最高だったが
ここの食事も最高だ……食べ物でこんなに感動するなんて久しぶりだ……」
俺はそんなことを言いながら食べ進める。サールズさんも同じような
様子で食べ進めていた。やっぱりおいしいのだろう。
そして数分後……早く食べ進めた俺たちの残りはついにデザートだけになった。
サールズ「……じゃあそろそろこのスライムゼリーを食べてみるかな……」
彼はそう言ってスプーンでスライムゼリーをぷにぷにとつつく。
俺「フフッ……懐かしい小さいころ、そうやって遊んでいたな……」
さらにそれをやる度に母親に怒られていた記憶がよみがえる……
サールズ「やっぱりそれをやるのは日本の子供はみんな同じなんだな……」
俺「ということはやっぱりサールズさんも子供の時やっていたんですか?」
サールズ「ああ、もちろんだ……親に注意をされたけどな」
そこまでテンプレートとでも言いたいような感じだった……
そして俺は意を決してスライムゼリーを口の中に入れる……
俺「ん!?案外おいしい!?ヨーグルトに近い感じの味で食べやすい!」
サールズ「……本当か!?……じゃあ俺もただきます……」
サールズさんも意を決してスライムゼリーを食べ始める。
すると俺と同じようにさっきまでの覚悟していた表情は消えて
幸せそうな表情だけが残った……いうまでもなくおいしいらしい……
かなり意外なものを食べた俺たちはそのままの勢いでギルドの受付へ向かう。
ここに来たということは……そうクエストを受けるためだ。
俺たちはギルドの受付の後ろと横に張り出されている"至急!クエスト!"を見る。
どうやら急いでこなしてほしい依頼があるときにはこちらに張り出されるらしい。
一般のクエストに比べて緊急性を要するため報酬が上がっているとのこと。
サールズ「おっ、これなんかよさそうじゃないか?」
サールズさんが指さした先のクエストは"挑戦者求む!巨大オーガの討伐!"だ。
クエスト報酬には、報酬金のほかにオーガの素材を使った防具があった。
オーガといえばRPGなどでは序盤のモンスターというイメージがあるため
簡単に倒せそうということと全くと言っていいほど防具があたらない俺を
思ってのクエストだという。自分自身の運を俺は恨んだ……
結局、サールズさんが提案した至急のクエストを俺たちは受けることにした。
受付嬢「わかりました。"挑戦者求む!巨大オーガの討伐"ですね……
クエスト受注を行いますので少々お待ちください……」
受付の人はカウンターにある機械を操作しながらそういう。少し待つと……
受付嬢「お待たせしました!クエスト受注が完了しました!
お気を付けていってらっしゃい!」
笑顔で送り出されて俺たちはすがすがしい気持ちになった。
俺「異世界来てどうなるかと思ったけど意外と異世界みたいだな……」
サールズ「どういうことだよ……まあこれぞ異世界みたいな感じだな」
少々、メタいことを言いながら俺たちは今回のクエストの目的地である
オーガが住む森へと歩みを進めている。
途中、スライムなどがいたためサールズさんのファイアでなぎ倒されていた。
その姿を見てスライムが少しかわいそうと思った反面、サールズさんは
容赦ないな……とも思った。もしかして"クール=容赦がない"のか?
そんなことを思っているとあっという間に目的地の森にたどり着く。
サールズ「ここにたくさんのオーガが生息しているのか……よし行くぞ」
俺「はい!」
そう返事をして俺たちはどんどんと森の奥へ進んでいく。
しばらくすると、こん棒を持った緑色の生き物に出会った……オーガだ……
サールズ「よしっ!仲間が来る前に早く倒すぞ!」
サールズさんの掛け声によって俺たちはオーガを攻撃し始める。
サールズさんはもちろんお得意のファイアでオーガを蹴散らす一方、
俺はこのレベルになってもまだ呪文を習得しないため攻撃だ。
サールズ「ふぅ~……なんとか群れになる前に倒せてよかったな……」
サールズさんの言う通り途中ほかのオーガが乱入してきたものの
それでも三体という少ない状況で倒せたのだ。
俺「先へ進みましょう!」
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!