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魔法少女杯争奪戦  作者: finalphase
第1章 覇権争い
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第6話 宣戦布告

新たなるイーグルの出現に中原瞳子が駆け付けた。瞳子は白石真由のグループに属している魔法少女。戦闘センスはゼロだが、諦めの悪さと持ち前の人の良さで周囲からの好感度は高い。松下理恵と彼女の連れたちは瞳子が戦っているところを見物している。お手並み拝見といったところだ。このイーグルを倒しても報酬を支払ってくれる人がいないため、やる気がないのだ。案の定、イーグルの攻撃を諸に食らった瞳子は地面に倒れる。イーグルは恐竜のような見た目をしており。口から炎を吐く。

「あの子、本当馬鹿ね、何の報酬もないのに」と理恵。

「しかも、戦闘センスゼロ過ぎ。あれじゃあそう長くは生きられないでしょうね」、好美が相槌を打つ。

その時、瞳子の前に何者かが降り立った。理恵の顔が少し歪む。白石真由…

人気も実力も兼ね備えた新たなる脅威となる存在…

真由の後ろには2人の仲間がいる。斎藤桃子と高橋愛理。

「お待たせ瞳子、良く頑張ったね」と真由。

「あーぁ、私たち何でいつも瞳子のこと助けちゃうんだろうな。ドジで間抜けで頼りなくて、お荷物な癖に」と愛理。

「本当よねぇ、瞳子が足を引っ張らなければイーグル退治だってもっと楽勝なのに」、桃子が相槌を打つ。

「えへへ、ごめん。やっぱそうだよね。ありがと、また助けてもらっちゃって」と瞳子。

「まあいいじゃない、友達なんだから困ってるときはお互い様っしょ」、そう言うなり真由はイーグルに向かって手を向けた。彼女の放った冷気がイーグルを一瞬にして凍り付かせる。これが彼女の必殺技、フリーズ・チェンジだ。真由の前に理恵がわざとらしく現れた。真由たちのグループと、理恵たちのグループが緊迫した空気の中すれ違う。

理恵が低い声で真由に向かって宣戦布告した。

「このドブスが。私があとで潰してやるから覚悟してろよ。」

「いつでも良いわよ。私はあなたには負けない」、真由が澄ました表情で答える。

理恵たちが通り過ぎ終わって、4人は安どの表情を浮かべた。

「あの子、何であんな喧嘩腰なのかな。そんなに私たちのこと嫌いなのかな」と瞳子。

「あいつが嫌っているのは、私よ。瞳子たちは関係ないわ」と真由。

「しっかしよ、全くムカつくぜ、あんな奴がうちらと同じ魔法少女なんてな」と愛理。

「まぁまぁ、あんな奴に真由が負けるわけないんだから、もっと楽しい話題しようよ。美味しい物のことでも考えよ。」

「全く、桃子はいつも食べ物のことしか考えてないんだから…」

そう言って呆れながらも一同が笑う。お互いを信じあう仲良しグループの中で平和な時間が流れているように見えた。

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