表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第一話 ちょっぴりウブな米屋くん

 俺は米屋一誠(よねやかずまさ「」)、しがない高校生さ。俺の通ってる「公立ジーニアス水天(みなて)高等学校」は偏差値62の秀才が集まる学び舎。そんな高校に毎日5時間必死に勉強して入ったこの俺は学校の中でもカースト最底辺だった。そんな俺にも春が来たんだ。

「おはよう。米屋くん。」

そう俺に話しかけてくれるのはこの高校を次席で合格した超エリートの下原民子(しもはらたみこ)さん。しかも、とてつもない別嬪さんだ。

「おはよう。下原さん。」

俺はこの人に片想いをしている。

「米屋くん今日の1限目って何の教科だったけ?」

「国際体育だよ。軽量体操着持ってきたかい?無かったら姉さんから借りれるからいつでも言ってね。」

頼もしいところを見せれたのだろうか。

「軽量体操着ね!あるよほら!」

やっぱりいつも通りだ。

「え?!ここ破れちゃってる……そうだ!早退しよう!!まぁ、そんなの無理だよね…どうしよう……。」

やっぱりいつも通りだ。いつも通り下原さんはドジだ。そして、このような冗談をいつも言っている。こういう所が彼女の人気の一つなのだ。

「姉さんから借りてくるよ。」

「ありがとう!!米屋くん。」

やれやれ……姉さんはシンガポール国立大学特進コースの2年5組だからここか。

 コンコンッ

「姉さん、軽量体操着借して。」

「何で一誠が体操着借りに来るのよ。」

「同級生が体操着忘れちゃってさ。カッコつけたいんだよ。」

「あいよ。」

よかった。これで少しは下原さんからの好感度が上がるかな。俺はそのような事を考えながらニヤけ顔で走ってクラスに戻った。だが、先に下原さんに借しているやつがいた。そいつこそが……

「おう。米屋。無駄働きになっちまった。すまんねぇ。」

そう内心笑いながら俺に話しかけているのは俺をずっとイジメてくる幼馴染の玉田朝道(たまだあさみち)だった。

次回

第二話 ちょっぴり過激な玉田くん

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ