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醒後の変化と母との対話
武之が学校から家に帰ると、母のめぐみは彼の顔を見て何か違うことを感じ取った。彼女はいつも通り優しく微笑みながら、「今日の学校はどうだった?」と尋ねる。武之は、いつもとは違う落ち着きを持って母に話し始めた。
「今日ね、僕、試験で全部正解したんだ。なんだか、急にわかるようになっちゃって。」めぐみは驚きながらも、武之の言葉に心からの喜びを感じる。彼女は息子の成長に目を細めながらも、内心では彼が抱える不安やプレッシャーを案じていた。
武之はさらに話を続け、「それに、ママのことも考えたんだ。病気のこと、ちゃんと調べてみるよ」と静かに語る。めぐみは息子の言葉に心を打たれ、同時に少し心配する。「武之、無理はしないでね。ママは大丈夫だから」と優しく彼に伝える。
しかし、武之の心は決まっていた。彼は自分の新たな能力を使って、母の病気について調べる決意を固める。彼は、覚醒玉の力を信じ、これまでに学んだことのない医学の知識を探求し始める。