外資系CAになれるのか
ー夢を掴むための一歩と現実ー
私はC Aを目指す社会人だ。
と言っても23歳で独身。フリーターだ。
普段は派遣のバイトに行ったりして、生活費を稼いでいる。
大学を卒業してからすぐに就職したかったが、コロナで航空業界が求人を出していなかったため、書類すら提出できなかった。
私はエアライン専門学校を卒業したのではなく、海外の大学を卒業したため一歩遅れての就活だった。
学歴社会の韓国の大学だ。
私は高校卒業後すぐに大学に入学ができなかった。成績の問題ではなく、資金面の問題だ。
高校3年生の春に奨学金の申請をしようとしたが、第三保証人が必要だったのだ。
私の両親は債務整理をしていたため、保証人にはそもそもなれない。
親戚にもお願いをしたが、保証人はそう簡単になってくれるものではなかった。
現に奨学金破産をしている人が日本には沢山いるからだ。
私は辛かった。現役で大学に入学したかったからだ。
しかし、現実は現実だ。当時は自分が生きている環境を恨んだ。
もっとお金持ちの家に生まれてこれば幸せだったのかもしれない…、
そんな考えが頭の中をぐるぐる回った。
私は諦めて浪人を決意した。アルバイトを掛け持ちし、お金を集める資金集めに入ったのだ。
目標は100万円だった。
え?それで、韓国留学できるの?
留学エージェントに無料相談をした結果、最低で100万円で行けるらしい。
私は希望が見えた。
1年だ。1年だけ働いたら、私は韓国留学に行ける。
朝は元々高校生の時に働いていたバイト先で働き、夜はコンビニのバイトをした。
ほぼ一日中働いた。
帰ってくるのはほぼ、朝方の5時か6時だ。
昼の出勤は10時に出勤し、そのまま、コンビニだ。
賄いがないので、お弁当を母に作ってもらったりもした。
松屋で牛丼280円を買うのも勿体無いと思っていた。
そのお金があったら、もう少し貯金できるのではないか?
もう少し節約だ。
友達と遊ぶ時間も惜しんだ。
自分の将来のために、お金を集めると決意してもすごく迷ったりもした。
誘惑だらけのお店。
友達がS N Sに上げている写真。
私は何度もこれが正しい選択だったのか考え込む日々だった。
私の家は決して裕福ではない。
そんな家から留学しても良いのか。
貧乏だから留学したらダメではないのか。
そんな暗い考えが頭によぎったのだった。