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「締め切り」

思い出は

あの頃の想いが

詰まっているから

思い出の小箱を取り出し

そっと鍵を開けると


巷では

ゴールデンウィークで

ソワソワしている頃

私は私で

締め切りを気にしてる

何を書こうかと思い悩んで

思い出の小箱を取り出し

そっと鍵を開けると

いつもとんでもない事になる


筆を回しながら

ぼんやりと考える

取り出した記憶は

事実と想いが

セットになっているけど

あの時の私の心は

あの時の私にしか

分からない

起こった事実は

変わらないのに

あれ程ツラいと

思っていたはずなのに

あの頃は

良かったなぁと

思っているのは

何故なのかしらね

いつか

タイムマシーンができたとして

起こった事実を

もう一度

目の当たりにしたら

今の私は

何を思うのだろう

それが思い出なのか

記憶なのか

難しい事は

良く分からないけど

そんな事ばかり

考えていると

いつの間にか


巷では

ゴールデンウィークも終わり

日常生活に戻る頃

私が

頭を悩ませ始めるのは

すでに恒例

思い出の箱を取り出し

そっと鍵を開けたら

そこには

あの時の事実と想いが

セット販売されている

あの時

ツラかったはずなのに

懐かしいと思えるのは

私が変わったからなのか

それとも

強くなったからなのか

難しい事は

良く分からないけど

思い出の中を彷徨い

懐かしさを味わって

一日が終わるのも

すでに恒例

大掃除をしていると

ふいに出てきたアルバムに

手を止めて見てしまうのに

似ているわね

少なくとも

物思いに耽(ふけ)れば

筆なんて進むわけもなく

今年も安定で

締め切りギリギリだ

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