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「二人」


思い出すのは

二人で並んで歩く姿

活発なおばあちゃんと

それを静かに

見守っていたおじいちゃんは

いつも仲良く手を繋いで歩いてた

だんだんと

薄れていく記憶の中で

おばあちゃんとの思い出も

曖昧だったおじいちゃんは

「もう良いでしょう?」と

おばあちゃんに呼ばれたから

逝ったのですか?

それとも

「もう一人は寂しいから」と

おばあちゃんのところへ

逝ったのですか?

私には分からないけど

きっとおばあちゃんに

会いたかったんだね

「俺は和菓子を食べたかったから

菓子屋の娘と結婚したんだ」って

いつも笑って言っていたけど

それはあなたの照れ隠しだったのよね?


私があの家に行くと

ほぼ100%の確率で

いるのはあなただけだった

家事をするのはあなたの仕事で

「ばぁちゃんはやらないから」とか

「ばぁちゃんはすぐどっかいっちゃう」とか

それでも怒る事なく

穏やかに優しく言っていた

活発なおばあちゃんと

穏やかなあなたと

なんやかんや喧嘩もしてたけど

二人で仲良く暮らしてた

あなたは家で

文字を書いたり

本を読んだり

時代劇を見たりするのが好きで

私にもあるそう言う所は

きっとあなたに似たんでしょうね


人と会う事が

非難される日常になり

なかなか会えない日々が続き

それでも「食いしん坊」なあなたは

相変わらず良く食べ

良く笑うと人伝てに聞いて

勝手に「元気で良かった」と

思ってたのよ

日々の生活の中で

ふとした瞬間

あなたはどうしているだろうか?

元気でいるのだろうか?と

思う事があっても

会いに行く事ができなかった

そして

あなたは誰かを待つこともなく

深く目を閉じて

それは眠る様に

一人でおばあちゃんの所へ

何でもっと早く

会いに行かなかったんだろう

どうしてもっと沢山

あの温かい手を

握ってあげなかったんだろう

見送る時はいつも

後悔ばかりだ


いつも穏やかに

優しく笑っていたあなたと

活発で豪快なおばあちゃんと

並んで歩く二人を

時々思い出して

時々泣こうと思う

そして

あなた達の孫として

生まれた事に感謝し

お線香をあげて

手を合わせる

私もそんな風に

年を取りたいと思いながら

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