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「言葉の魔法使い」
書きたいものは文字なんです
綴りたいものは言葉なんです
ただの線の集まりではなく
心の声を伝えたいんです
そもそも「私の心」と言うものが
この体の何処にあって
どんな形をしているか
分からないんだけど
それは確かに存在していて
「感情」はいつもそこから来て
この体を巡るうちに「声」となり
私と言う人格を支配していく
それはまるで魔法みたいに
この声は
他の誰にも聞こえない
心は自分のものなのに
言う事も聞いてくれない
この厄介な「心の声」は
一方的に
「伝われ」
「届け」
を繰り返す
口に出さなきゃ伝わらないけど
文字にしなくちゃ届かないけど
みんな素直になれずにいるから
心に水が溜まるのよ
それならば
心の声を言葉に乗せて
思いを「詩」と言う
魔法に変えて
だって「詩」なんて言う物は
言葉で人を酔わす
お酒みたいなものだから
私は時々詩人になりたいと
思う時がある
届けたいのは詩なんです
伝えたいのは魔法なんです
ただの文字の集まりではなく
心の声を綴りたいんです
そもそも「詩」なんて言うものは
言葉で人の心を動かす
魔法みたいな物だから
私は言葉の魔法使いになりたいと
思う時がある
【第41号掲載 「入選」】




