「夢を与える人よ」
まっすぐな瞳 光る汗
走るあなたの姿を目に焼き付けて
忘れてゆくことのない様に
ずっと忘れないように
私が好きになった君の姿を
もうどれ位前だったか
その時私は
何の変哲もない女子大生で
何をやってもうまくいかない日々を
ただ ぼんやりと過ごしてた
嫌いな物があるのだと
あどけなく笑う君が
あの時確かに奪ったものは
紛れもなく私の心だった
君は住む世界の違う選ばれた人で
私には到底
手の届かない存在で
そう 例えるなら
スーパーマンみたい
あの時
不意に見せた人間らしさが
手が届くような気にさせた
これがなかなか
君にすれば
私と言う存在なんてちっぽけで
私にすれば
君は白馬の王子様
ブラウン管に映る君は
いつも凛としていて
それでいて謙虚で
頑張る君の姿を見て
今日一番のエールをあげる
願う事があるとすれば
どうか どうか どんな時でも
曇ることのないその瞳で
輝く君であります様に
どうか どうか どんな時でも
翳る事のない夢を
与える君であります様に
私も君の様に
夢を叶える事が
できるだろうか
私は詩人になりたいと
思う時がある
輝く瞳 光る汗
走る君の姿を胸に焼き付けて
忘れる事のない様に
夢を与える人よ
君がそうやって
何かを目指すから
私もまだ 頑張れる