サンタさんの手紙 2012年から2019年までの僕の家族の記録です
これは小説ではありません。僕の家族の覚え書きです。
僕は、娘が5歳になり、ひらがなとカタカナが読めるようになってから小学5年生になるまでの7年間、毎年クリスマスプレゼントと一緒にサンタさんからの手紙を用意してきました。
今、娘は中学2年生ですが、ふと何の気なしに「サンタさんの手紙どうしたの?」と聞いて見たら、なんと全部保管してありました。
「どうして?」と聞いたら「捨てられないよー」と言われました。ちょっとうれしい。
娘がそんなに大事にしてくれているなら我ながら結構いい事したのかな?なんて思いました。自画自賛ですが。ええ、自画自賛です。
大事なことは2回、お約束です。
というわけで自画自賛投稿します。大事なことでも3回はやりすぎです。
これからお子さんにプレゼントを用意する方に多少でも参考にでもなれば幸いです。
2012年 娘5歳
メリークリスマス。ケーキと コーヒーを ようい してくれて どうも ありがとう。
おいしくて、あったかくて とっても げんきが でました。
プレゼントは ◯◯ちゃんのおてがみのとおりのものと、◯◯のケースです。
いっぱい あそんで、しっかり おかたづけしてください。
サンタクロースより
※ ひらがなとカタカナで娘がわかる言葉を選んで書きました。あと、おもちゃが散乱してたので、何気にサンタさんからおかたずけを指導してもらいました。
2013年 娘6歳
メリークリスマス ことしも ケーキとコーヒーを ありがとう とっても うれしかったよ
おてがみにかいてあったものを おいていきます たのしく あそんでね
あと ◯◯の ものいれを プレゼントします
これをつかって ◯◯ちゃんのへやを きれいに おかたずけしてね
らいねんから しょうがくせいだね
たくさん たのしいことが あるといいね
サンタクロースより
※ この年の4月に一軒家に引っ越しまて、娘にも一部屋与えたのですが、相変わらずのおもちゃ散乱で一人パーリーピーポー状態だったのでサンタさんからおかたずけ再指導です。ついでに来年から小学生なのも注意喚起。
2014年 娘7歳
メリークリスマス ◯◯ちゃん
プレゼントは◯◯ちゃんがほしかったものかな?よろこんでもらえるとうれしいです。
あったかいコーヒーと、おいしいおかしをどうもありがとう。とってもあったかくなりました。
きょうからふゆやすみですね。ちゃんとしゅくだいをして、いっぱいあそんでください。
じゃあ、また、らいねんのクリスマスにきます。それまで、べんきょうもあそびもいっぱいがんばって、いっぱいたのしんでね。
※ 娘が小学一年生になり、句読点を理解しました。大成長です。親バカです。
2015年 娘8歳
今年もプレゼントをもってきたよ。よろこんでもらえるとうれしいです。
今年はたのしかったかな?来年も学校や、英語やピアノをがんばって、そしてたくさんあそんで元気にたのしんでね。
今年もケーキとコーヒーをありがとう、おいしかったよ。
サンタクロースより
※ これまでの手紙で分かるとおり、娘は夜中にプレゼントを置いていくサンタさんのために必ずケーキとコーヒーを準備します。これは最後までずっとです。
やさしい。親バカです。
7行ぶり2回目。
ちなみに紅茶やジュースでなくコーヒーなのは僕たち夫婦がコーヒーしか飲まないためで、大人はコーヒーを飲むもんだと思っていたようです。
2016年 娘9歳
メリークリスマス
◯◯ちゃんの手紙を読んでプレゼントをえらんできたよ。気に入ってもらえたかな?
来年も◯◯ちゃんにとって楽しい一年になるといいね。
じゃあ、来年もまた来るよ。それまで元気でね。
サンタクロースより
ケーキとコーヒーありがとう。美味しかったよ。
※ みなさんお気付きでしょうか?娘が小学校入学以来サンタさんからおかたずけ指導されていないことに!
度重なるサンタさんとお母さんの指導によりようやく娘の部屋のパーリーが終わりました。
2017年 娘10歳
メリークリスマス
今年も○○ちゃんの手紙に書いてあるプレゼントを用意したよ。
ただ、どうしても手に入らないものがありました。ごめんね。でも、代わりのものを用意したので、見てください。
気に入ってもらえるといいな。
あと、手紙にあったとおりプレゼントを部屋の中に隠しています。「挑戦状」を見て探し出してね。どうしても分からないときはヒントや答えを見てね。
※ このときは、「プレゼントを隠して謎解きさせて下さい。」というリクエストだったので、家中あちこちに手紙を隠して探させました。
2018年 娘11歳
メリークリスマス
毎年ケーキとコーヒーをありがとう。今年も美味しくいただきました。
ごちそうさま。とっても美味しかったです。
さて、プレゼントの財布のこと、読みました。
もう最初の手紙で◯◯さんがリクエストしてくれたものを用意してきたので、変えられません。ごめんね。
でもこっちもとってもかわいいので気に入ってくれるとうれしいです。
次に、サンタさんから◯◯さんにお願いがあります。
◯◯さんそろそろサンタ卒業です。
サンタは世界中の子供たちにプレゼントを届けないといけません。
でも、子供たちは毎年毎年、何人も生まれてきて、どんどん増えます。
次々に増える子供たちみんなにプレゼントを届けることはサンタだけでは無理なのです。
なので、大きくなった子供たちには、サンタを卒業してもらっています。
◯◯さん、来年からサンタではなく、お母さん、お父さんにプレゼントをもらって下さい。
この手紙をお母さん、お父さんに見せればきっと「わかったよ」と言ってくれるハズです。
◯◯さん、まだずっと小い「◯◯ちゃん」だった頃からいつもケーキとコーヒーを用意してくれて本当にありがとう。
やさしい、やさしい◯◯ちゃんにプレゼントをするのが毎年とても楽しみでした。本当にありがとう。
では、最後に◯◯さんのリクエストのとおりに1階のどこかにプレゼントを隠したので、一緒に入っているヒントを頼りに探し出してね。
プレゼントを持ってこれなくてもずっと◯◯さんのことは見ているよ。
来年が◯◯さんにとっていい年でありますように。
メリークリスマス サンタクロース
※ この手紙を娘が小学校に持って行き、同級生の間で物議を醸し出したそうです。「わたし、そんな手紙もらってない」という肯定派から、「なんじゃそら」という否定派まで様々なリアクションだったそうです。
妻から「サンタクロースはもういいんじゃない?」と言われ、まあ、そんなもんかなと思って最後の手紙を書きました。
書きながら思ったのは、「やめたくないなあ。もう少しいいんじゃないかな」でした。
7年間、娘の笑顔と成長だけのためにサンタの手紙を書いてきました。
7年間、12月24日から25日までの2日間は、僕は本当に娘のためだけのサンタクロースでした。
誰かのためにサンタクロースとしてプレゼントを渡すということがこんなにも楽しく、また、うれしいものだとは思いもしませんでした。
本当に幸福な8年間でした。
夜中に食べるケーキとコーヒーも趣がありました。カロリーはありすぎました。
おそらく、やった事のない方にはあまり伝わらないかもしれませんし、実際やってみたからといって僕と同じような充実感や幸福感を感じるかは分かりません。
ですが、機会がある方は是非やってみることをお勧めします。
やってみて、自分に合わなければやめればいいだけですし。
最後に、面と向かってはあまり言えないので、妻と娘には最大級の感謝を。
サンタクロースじゃなくなってから、プレゼントのリクエストもだんだん可愛くなくなって、現実的になってきましたけど、それも成長ですね。
これからもよろしくお願いします。
ちなみに、前年の謎解きがとても楽しかったようで、この年も「謎解きがしたい。」というリクエストでした。
なので、「最後だし」と思って、ちょっと本気で考えて下の二つを作りました。よかったら解いてみて下さい。
本当に自分で考えました。もしもどこかで似たものが出ていたらごめんなさい。
回答は下の方にあります。
挑戦状1 最初のプレゼントは、「ばようすたへんようるのひきだようし」にあるよ。「変顔の洋なし」で読んでね。
挑戦状2 「空=56」、「味噌=35」だとしたら、次のプレゼントは「54」の下だよ。
回答
挑戦状1 「へん」が「お」の「よう」なし
つまり、「へん」の部分を「お」に読み替えて、「よう」を削除します。答えは
「バスタオルの引き出し」です。
挑戦状2 音階の暗号です。下のとおり順番に数字を割り当てます。
ド=1、レ=2、ミ=3、ファ=4、ソ=5、ラ=6、シ=7
そうすると、56は「ソラ」、35は「ミソ」で、54は「ソファ」となり、答えは
「ソファーの下」です。
お読みくださった方どうもありがとうございました。