4.愛称
「んっ…ここは…?」
ラニットラートは目を覚まし辺りを見回した。そこには白銀の毛並みを持つ狼と白金色の毛並みを持つ虎がいた。
『起きたか?巫女姫よ。』
『起きたかい?姫。』
タンザナイトの声とは違う声が頭の中に響いてきた。
「はい。…タンザナイト…だったですわよね…?お隣は…どなたでしょうか?」
『嗚呼、そうだ。これはシトリンという。我と対のようなやつだ。』
『これってひどいじゃないか、ナト。ナトが言ったように、僕はシトリンっていうんだ♪シンとでも呼んでよ♪あと僕は光と朝の神だよ~よろしくね~♪』
「やはり神様だったのですね。ナトというのはタンザナイト事でしょうか?」
ラニットラートは首を傾げた。
『そうだよ~姫も呼べばいいんじゃないかな?』
『シン、ナトって呼ぶな。まぁ、姫が呼んでもいいんだが、シン、お前はダメだ。』
『えぇ。なんでさ、ナトの意地悪ぅ。』
タンザナイトとシトリンがじゃれ始め、その姿が神とは思えないぐらい幼く見えて思わず、笑みがこぼれた。
「ふふ。では私のことは、ラナとお呼びください」
ラニットラートの笑みにつられタンザナイトとシトリンも笑顔になった。
ふとラニットラートは思い出し、二人に尋ねた。
「ナト様、シン様。つかぬことをお聞きしますが、ここに男性の方がいなかったでしょうか?お礼と、お詫びを申し上げたいのですが…」
『男か…もしかしなくても我だな。』
『そうだねぇ、ナトしかいないね』
中途半端ですみません
つづきを書けたらすぐに投稿します