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自由論唱えるカマキリ

作者: 鳥丸唯史

〈自由論唱えるカマキリ〉


日暮れに口ずさむ即興的な歌

意味はないただの気まぐれさ

自分好みの時間も限られてる最初から

分かりきった話だった 辛くなんてねぇさ


抑えようのない賛同 計画性のない扇動が舐める

変に甘いだけのジュース

破壊がご自慢の魔法は

それほど大して特別じゃないだろ


酸性の雨に打たれて 喉から声を出すことも敵わない

鋼鉄の心も溶かして

アイデンティティーさえ間接的に侵す

真実すらも濃い目に上塗りして

美化したつもりでまた汚してんだ


この蟷螂(とうろう)の斧も無意味じゃねぇのさ

窮鼠(きゅうそ)が猫に噛みつくように

小さい奴が大きな敵に立ち向かって

何が悪いっていうんだ? テメェもそうだろ


知りたくもない限界 見たくもない展開なんて

荒くつきまとうジュース

生まれ持ってる能に入り浸り

勝ち誇るしかできなくなるだろ


激しくなる雨に打たれて 目の前の声も聞くことが難しい

仮にオレが死んでしまったとしても

なりふり構わず先に進んでいけよ

全てが落着してからでいいから

土を一握り風に流してくれ


アア なんてくだらないルース

ついに虫の息になったか

オレはまだしぶとく 生きるぜこの日を


さらに激しくなる雨に打たれて 目の前の影も見ることが難しい

仮にオレが死んでしまったとしても

なりふり構わず先に進んでいけよ

所詮無しさ これもオレという自由だから

蟷螂の斧さえ意味が成せば

全てが落着してからでいいから

土を一握り風に流してくれ

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