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異世界到着

やっと異世界です

門をくぐった先は一面の草原だった。

ボクより先に来た人がいるはずなんですが、誰もいませんね。

さすがにノーヒントはヤバいです、とりあえずアカデミーに行くという目的だけで来ちゃいましたので。んっ人がいました。


「来訪者の確認って言っても予定されてた人数は来てるんだから大丈夫でしょ。もう門を閉めても大丈夫よね。さっさと済ませて帰りましょう、あれっ?」

「すいません、聞きたいことがあるんですが?」

「もしかして来訪者の方ですか?」

「来訪者?多分合ってると思います。良かった、人がいて。」


赤のブレザーに白のスカート、学生服のような格好のショートカットの女の子だった。


「私はネリムっていいます、ちょうど門を閉めに来たところでして、会えて良かったです。私が来なかったらと思うと、、、」

「えっと、そんなにこの辺りって危ないんですか?」

「それなりに大きな魔獣がいますから、もしみつかってパクっとやられちゃうと保護出来なかった私の責任になっちゃいますので。」

「ハハハ、パクっとね、、、」


危なかった、思った以上にピンチだったみたいですね。


「では、ついてきてください。えっと?」

「神条勇利です、ネリムさん。」

「じゃあ神条さん、はぐれないようにしてくださいね。私は魔獣避けのアイテム持ってますので危険はありませんよ。でももし何かあっても大丈夫なようにすぐにダッシュ出来るようにしておいて下さい。」

「大丈夫なんですか?」

「心配しなくてもいいですよ、体力には自信があります!!」


ネリムさんはいい顔で言った。

心配なのはそっちじゃなくて、、、まぁいいでしょう。

近くの町に向かいながらいろいろ教えてもらおう。


「ちなみに神条さん、ステータス見れますか?」

「ステータス?」

「この世界では自分のステータスを見れるんですよ♪こんな風に。」


ネリムさんが指先をクルっと回すと目の前にRPGでお馴染みのアレが表示された。


「これが私のステータスですが、他人のステータスは見ちゃダメですよ。いろんな個人情報が書いてますのでセクハラになっちゃいます。」

「了解しました、じゃあ」


ボクもネリムさんと同じくクルっとしてみる。


神条勇利 LV1

HP 100

MP 200

FP  0


力   20

体力  20

素早さ 30

魔力  100


スキル

友達召喚 LV0 

オマケON/OFF


これがボクのステータスか。


「あのFPってなんですか?」

「FP?すいません私のステータスにはないですね。」

「後、LV0っていうのがあるんですが。」

「それはそのスキルを覚えているけど使えないってことです。何か条件が揃ってLV1になって初めて使うことが出来るんです。」


えっ、意味不明の上に使えないんですか?これ。

やっぱりダメですねこのスキル。


「だいたい平均10程度が一般な大人の数値だと思って下さい。来訪者の方はギフトによって上乗せされているはずです。」


今のボクは倍くらいですね、魔力は10倍ってことですか?凄いんじゃないですか。


「ギフトにもよりますが平均50はあるんじゃないですかね。」


あれっ?50?ないじゃないですか!やっぱりこのギフトはハズレだ。


「まぁ一般人は魔獣と戦ったりしませんが倒せばLVが上がるのでまだまだのびしろはありますよ♪」

「いえ、そんな危ない事しませんよ。命大事にがモットーです。」

「またまたぁ」

「いやいや、やりませんからね。」

「来訪者なら絶対戦力になるのに。」

「普通が一番ですよ、生活に困らなければそれで。」


一年間平和に過ごせれば帰れるんですから無理に危険なことはする必要ありませんよね。


「じゃあお金持ってます?」


持ってるわけない。


「何か売れるような価値のあるものは?」


それもない。服もここに来たときに自分の普段着だったので気にもしなかったけど、結構ボロボロですね。なんででしょう?


「その服ももうダメそうですし、なにすればそうなるんですか?異世界から来た人がそんなにボロボロなのははじめてみましたよ。」


これはきっと高速で回転したり、大爆発の近くにいたりでこうなったんでしょう。エクレールのせいじゃないか?


「手っ取り早く稼ぐならギルドの依頼ですね。比較的簡単なものでも少しは稼げますし。魔獣討伐だけじゃないですから安心してください。」

「とりあえず今日泊まれるところを探さないと。」

「その前に来訪者登録を済まさないと不審者扱いですよ。それが済んだ後は私に責任はないので自由にしてもらっていいですから。」


なんか引っかかるけど仕方ないか。


「見えてきましたよ、あれがクランツの町です。」


よくあるRPGの中世の町みたいです。なかなか平和そうでいい感じの所ですね。


「ここの教会で登録出来ますよ、行きましょう!」


きっとできるだけ早く責任からのがれたいんだろうなぁ。急ぎ足で教会へ向かう。


「すいません、来訪者の登録お願いします、神条勇利さんです。」

「あら、まだの方がいらしたんですね。ではここに記入をお願いしますね?」


教会のシスターらしき人が用紙を持ってきてくれた。


「あの、この世界の文字書けないんですけどどうしましょう?」

「じゃあ今回は私が代わりに書きますね、質問しますので答えてもらえればいいですから。」

「お願いします。」


生活するだけでも結構大変ですね、文字の読み書きは出来るようにならないと何も出来ないな。


「年齢は?」

「15です」

「担当者は私、ネリムになります。何かあれば私の責任になるのでくれぐれも問題は起こさないように!めんどうなので!めんどうなので!!大事な事なので2回言いました。」


わかってますよ、ボク静かに暮らしたいだけなので。


「以上で登録終わりです。」

「えっこれだけですか?」

「そうです、元の世界での地位や名誉とかはこちらでは関係ないですから。皆さんゼロからのスタートです。単純にこの世界の神条さんの情報は現在これぐらいしかないんですよ。」


全部ゼロからってことですね、一年間平和に過ごしてやりますよ。




のんびり更新します

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