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オシオキ、そして異世界へ

プロローグが終わります、思ってた以上に長くなりました

「後は神条君を転移させるだけですね!」

「ちょっと待ってください、さらっと話を進めないで!。なんですかアレは、チェンジを要求します!!」

「勇くん諦めなさい、チェンジは出来ないのよ」


、、、シーン、、、


「ココハドコデスカ!?」

「またそれ!?現実を受け入れられないからって変な人になっちゃダメよ。人生にロード機能は無いの!」

「大丈夫なんですか?こんな意味不明な能力で!!きっと異世界ってモンスターとかいて戦ったりするんでしょ?」

「モンスターっていうか魔獣はいるけど、別に勇くんが戦わなくてもいいわよ♪そういう魔獣討伐はギルドやアカデミーの仕事だから。」


ギルドはきっとゲームとかでよく見るアレだろうけど、

「アカデミー?」

「そうよ♪手に入れた能力の研究や訓練、それによる討伐任務とかをする機関のことを通称アカデミーって言うの。まぁ簡単に言えば学校ってことになるかな」

「そこに行けばボクの能力も調べてもらえるんですか?」

「ええ、勇くんの場合かなりユニークな能力だけど可能性はあるわ。」


異世界に行けばこのおかしな能力を調べることが出来る。どうしましょうか、と考えていると、


「神条君、注意事項の説明をさせていただきます。」

「注意事項?」

「はい、まずはこれから異世界に行ってもらうことになりますが最低でも一年程は元の世界には戻れません。」

「えっ?」

「召喚器に蓄積されていた魔力が今回の事で空になってしまいました。それが溜まるまでの期間が約一年程になります。」

「じゃあ元の世界じゃボクが急にいなくなったってことになるんですか?」

「そのあたりはこちらで何か理由をでっちあげて、、、なんとかします。」


急に怪しくなりましたね、大丈夫でしょうか。まぁ任せるしかないんですが。


「まぁ一年間、異世界生活楽しんじゃいなさいってことよ♪」

「はぁ、全ての原因に言われるのは腹が立ちますね。けどわかりました、どうせ帰れないなら今出来ることをやります」

「向こうに行ったら勇くんと同じようにギフトを貰った人達がいるからわからない事があったら聞いてみればいいわ」

「皆ボクと同じで急に連れてこられて帰れなくなった人ばかりですよね?なら協力して一年間乗りきってやりますよ!!」

「はい?」

「なんですか?」

「いえ、他の方はここに来る前に選択権があったんです。強制的に呼ばれたのは神条君だけですよ?」

「ちょっと何を言っているのかわからないんですが?エクレールが召喚器を壊したからボク達が無理矢理に召喚されたんですよね?」

「だいたいは合ってますね、補足すると召喚器の作動中にエクレール様が破壊したのであらかじめ了承を貰っていた方以外に呼ばれるはずのなかった神条君が呼ばれたんです。イレギュラーなんですよ神条君は。」

「ボクが最初に声をかけたおじさんはなんでここにいるかわからないって言ってましたよ?」

「それは記憶のリセットですね、以前の世界で悲しい事や苦しかった事があってそれを忘れたい方もいらっしゃいますので。」


じゃあボクだけが強制的に連れてこられて一年間帰れないていうのか?貰ったギフトは友達のいない世界で友達を呼ぶ能力?なんだこの救いのない状況は。それもこれも全部、、、


「やっぱりお前のせいじゃないかぁぁぁ‼」

「いやぁぁぁぁっ!勇くん今はダメよ。もう魔力がないの、回復出来ないのよ!謝るから、オシオキはやめてぇぇぇっ!!」


エクレールを全力で追い回す。


「なんだかんだ言いながら、仲がいいんですね。二人とも楽しそうでなによりです。」


シルヴィアは巻き込まれないように距離を取りながらそう言った。


「シルヴィア!あんた後で覚えてなさイヤァァァ!!!」


エクレールのほっぺたを掴んだまま高速で回転しているボクを見てシルヴィアはさらに距離を取っていく。


「さて、転送の準備でもしておきますか。」


シルヴィアが準備をしている間、ボクとエクレールは仲良く回っていた、、、




「神条君、準備が出来ましたよ。」


見ると巨大な門がそこにあった。


「これが異世界に繋がる門ですか」


シクシク


「そうです、この向こうには私達の世界グランディアがあります。」


シクシクシク


「グランディアですか、いろいろありましたがなんとかやってみようと思います。」


ボクは晴れやかな気分でそう言った。


シクシクシクシク


「神条君がグランディアを楽しんでくれることを祈っています」


シクシクシクシクシク


「ありがとうございます。」


シクシクシクシクシクシク


「ああもう、いつまで泣いてるんですかエクレール」

「らってぇ」

「だってじゃないですよ、笑顔で見送ってくださいよ。ほらこれあげますから。」

「ほれは?」

「さっきのギフトのカケラです、割れたときいい感じの形になってたので拾っておいたんですが、あげますよ。」


銀色の光を帯びた小さなカケラだった。


「ボクとエクレールが出会った記念の品ですので大事にしてくださいね♪」

「うん、らいじにする♪」


エクレールは笑顔でそう言ってくれた、垂れエクレでしたけど。


「それじゃあ、行ってきます!!」


ボクはそう言って門をくぐった。

次回から異世界になります

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