強くなるための条件
やっと召喚の説明です
LVも上がったし一角ウサギにリベンジです。
『LV5になりましたので楽勝ですよ、弱いものいじめマスター。』
「その呼び方やめてください。」
『そんなっ!マスターの初めての称号なのに!』
知ってたら要らなかったよ、こんな称号。
ボクをいじってくるナビ子はおいといて、今度こそ角をいただきますよ!一角ウサギに向かっていく。
「よし、捕まえた。けどここからだ。」
一斉に他のウサギが飛びかかってくる。けど今回は避けることが出来た。LVアップのおかげですね。後はこの角をスパーンするだけです。
「ていっ!」
角は簡単に取れた。
「たぁっ!」
『いいですよ!マスター!』
「そいっ!」
『カッコいいです、マスター!』
そして全てのウサギの角を刈り取ったボクは後悔した。
『称号弱いものいじめがLV2になりました。』
「なんですって!!」
『さすがマスター、弱いものいじめ大好きですね♪』
依頼を達成したにもかかわらず肩を落としながら町に戻ることになった。
「ミリー、依頼達成ですよ!あれっ?」
どうやらお客さんが来ているようだ。
「だから、帰ってって言ってるでしょ!」
「これはもう決定事項なのだ。拒否権は無い。」
あの見たことのある服は、、、軍服だ。 ミリーになんかからんでるのか?ろくな奴いないな軍服。
「ただいまミリー、どうかしましたか?」
「ユーリ!」
ささっとボクの後ろに隠れる。
「こいつらの上司がアタシの事を嫁にするって決めたからついてこいっていうのよ!」
「は?」
「なんだ貴様は、関係ない奴はどこかへ行け。」
偉そうなのはどの軍服も一緒か。
「嫌がってるのを無理矢理っていうのはおかしいでしょう。」
「うるさい!お前たちは言うことを聞いていればいいんだ!痛い目にあいたくはないだろう。」
キレやすいのも同じか、ボクは気づかれないようにナビ子に確認する。
「ナビ子、こいつらのステータスはどのくらい?」
『LV15ですね、マスターじゃ勝てませんよ。』
「でもねナビ子、それでも戦わないといけないときがあるんですよ。」
『マスター、カッコいいこと言ってますけど相手は3人、LV3倍。間違いなくボコボコですよ。』
「それでもです、嫌がる女の子を無理矢理連れていこうとするなんて許せません。」
『たしかにあーゆーのはキライですね。ではワタシも応援しますので盛大にやられてきて下さい♪』
「一発位当ててやりますよ。」
覚悟を決めて軍服に言う。
「友達が連れていかれるのを黙って見てられないですね。」
「痛い目にあいたいようだな、どうなっても知らんぞ!」
バキッ!、ボコッ!、ドカッ!
3人の軍服に囲まれて倒れているボク、さらに追い討ちをかけようとする軍服達。その時、
「いい加減にしなさい!!」
ミリーだ、ボクには向けたことのない表情で軍服を睨み付ける。
「ユーリの前だから大人しくしてようと思ってたけど、もうやめた。あんた達後悔しなさい。」
「なんだ、このガキがやられて怒ったのか?」
「多少手荒になるがかまわんだろう、気を失わせてから連れていくぞ。」
「ミリー逃げて下さい!」
「ユーリ、ありがとう♪少しだけ待ってて。すぐシスターに回復してもらうからね。」
言い終わるとミリーが軍服に向かっていく。
「ナビ子、ミリーのLVは?」
『45です。』
「えっ?」
「必殺ミリーインパクト!!!」
凄まじい踏み込みの後、軍服が宙を舞った。
「ぐほっ!!」
「がはぁ!!」
「ごほぉ!!」
そういえばボクも宙を舞ったような気がしますが記憶が曖昧ですね、ていうかミリー強すぎでしょ。
軍服がゴミのように転がっている中に鬼神が立っていた。
そして振り替えっての笑顔全開。
「どお?アタシ凄いでしょ♪」
「ハハハ」
ボクは痛む身体をおさえながら苦笑い。
「男の子は大人しい女の子が好きって聞いたから隠してたけど我慢出来なかったわ、こいつらどうしてやろうかしら。」
鬼神はまだ怒りがおさまらないらしい。
「強いミリーも素敵ですよ♪」ニコッ
ズキューン
「そ、そお?ユーリがそういうならもう隠したりしないわ♪」
ミリーは顔を真っ赤にしながら恥ずかしそうに言った。
「ボクはまだまだ弱いですね、今回の事でよくわかりました。」
「仕方ないわよ、ユーリはこっちの世界に来たばかりなんだから。」
「ミリー、ボクは強くなりますよ。何かあった時に今度はミリーを守れるくらいにね。」
この世界は強くなくてはいろいろと生きづらいと思いしった。強くなるためにはやっぱりあの使えないスキルを何とかしないといけません、LVも上げながら。
「アタシのために強くなるって、それってもうプロポーズじゃないかな?かな?ユーリがアタシより強くなったら、けっ結婚とかしちゃうの?でもユーリなら、、、、、、キャッ♪」
なにやら考え込みながら百面相しているミリー、何を言ってるかは小声なので聞き取れませんが今は、
「ミリー考え中すいませんが、そろそろ限界なのでシスターのを呼んでもらえませんか?」
「えっ、そそそそうね。いい急いで呼んでくるわ。」
ミリーはダッシュでシスターを呼びに行ってくれた、何故か挙動不審でしたが。ついでに軍服も引きずってました。
「ナビ子、ボクのスキルのことを教えて下さい。」
『友達召喚のことですね。』
「まだ使えないのかな?」
『このままだと使えませんね、フレンドを増やさないと。』
「フレンド?」
『フレンド登録するとFPが溜まりますのでそれを消費してしか使用出来ません。現在FP0なのです、ボッチですねマスター。さすがです♪』
「うるさいな、こっちの世界に友達いないのはしょうがないじゃないか!」
『仕方ないですね、ボッチマスターの為にフレンド登録の方法を教えてあげましょう。』
「ボッチ言うな、早く教えなさい。」
『マスターが友達だと思う人に登録を申し込んでください。相手が了承すればOKです。』
「それだけですか?」
『はい、フレンドのマスターへの好感度によってFPが溜まりますので仲のいい相手がいいですね。』
「使うとどうなるんですか?」
『フレンドを召喚出来ますよ、時間制限がありますけど。』
「どれくらいの時間?」
『マスターのLV×1分です』
「現状5分ですか、LV上げないとですね。」
『フレンドが得た経験値はマスターにも入りますよ。あとフレンドによってはアビリティを覚えられる可能性もあります。』
「マジですか!!」
『マジですよ!!』
使えないと思っていたスキルが聞いてみればなかなか使えそうじゃないですか。でも仲のいい人っていってもなぁ、ミリーは大丈夫ですよね、きっと。
『最後に注意事項です、マスターとフレンドは魂で繋がります、これを魂連結といいます。ですのでどちらかが死ぬともう一方も死にますので気をつけて下さいね♪』
「は?死ぬんですか?」
『はい、もしマスターが死んでしまうとフレンドも死にます。フレンドが死んでしまうとマスターも死にます。』
とんでもない事をさらりと言ってくれましたねナビ子、こんな条件でフレンドになってくれる人なんかいるのでしょうか?
「ちなみにフレンドって解除とか出来るんですか?」
『出来ませんよマスター』
「ハハハ」
『アハハ』
「やっぱりこのスキルはハズレじゃないかぁぁぁっ!!!」
次も出来次第更新します