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Ep.6 『4人のエース』


カナラズの中央本部では何とも言えない緊張感が漂っていた。というのも、今日、この基地にカナラズを代表する4人のエース戦士達がやってくるからである。



まず初めに門を潜ってやって来たのは前葉和波(まえば かずは)という名前の男だった。彼は集合時間の1時間も前に本部に到着し、多くの平隊員達を驚かせた。仮にも多くのカナラズ所属のヒーローの中でトップクラスの実力を誇る戦士の一人だというのに、これほど早めに本部に入り、かつ腰の低い態度で接してくる前葉に多くの隊員達が感心し感動したのである。



次にやってきたのは石我利陽名(いしがり ようめい)という名前の男だった。彼は集合時間の20分前に到着し、本部勤務の隊員達に軽い挨拶を済ますと、あとは本部内にあるカフェでカフェオレを飲みながらサヤカちゃんというアイドルの写真集をひたすら眺めていた。



3番目にやってきたのは五胡昭(ごこ あきら)という名前の男だった。彼は集合時間の15分前に到着し、大柄なその体格でまず隊員達を仰け反らせ、かつカフェに隣接する食堂でカツカレーや天丼やサバ味噌定食を僅か5分間の内にガツガツと平らげて再度隊員達を仰け反らせた。



最後にやってきたのは句瑠爽子(くりゅう そうこ)という名前の女だった。彼女は集合時間の5分後に到着し、慌ただしく入ってくるとエントランスでまず1回目、階段で2回目、トイレに入ろうとした所で3回目の転倒を披露し、周りにいた隊員達を唖然とさせた。




かくて、東西南北の支部に所属している4人のエースは、カナラズの中央本部にて初めての集結を果たしたわけである。





いよいよ、人類の存亡をかけた最終作戦の準備が本格的に始まる。





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