表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

平和ですシリーズ

周りは知りませんが平和です

作者: 雛菊 みぃ

 ここは、聖エスペーロ学園。エスペラント語でいう希望という意味らしい。



この学園には、様々な人が通っている。



そう皇族から、貴族、騎士など、そして平民。大まかに分けるとそんな感じになっている。



僕の家は、そのなかでいう貴族に値する。しかし、下級貴族だ。



上級貴族になると、その分大変らしい。責任やらが付きまとってくるからね。でも僕は、贅沢をさせて貰っているのだからしかたないと思う。



僕は……貴族といっても平民とほとんど変わらないかな。多少、お金があるという感じだ。



そんな僕の家だけど、婚約者がいる。名をリディアというのだけども、また彼女も身分は僕よりも少し高いかぐらいで、政略結婚かどうかも怪しい、でも、僕らは互いを愛し合っているそんな存在だと思う。



「貴方は誰を選ぶのですか?朱音」



おう、今日もやっている。先程述べた上級貴族の……なんだったっけな、ああ、アージェ様。簡単にのべると俺様勘違い貴族。それでも、顔は良くて仕事もできるとかで人気だ。俺様だからって、婚約者を蔑ろにしていいわけがない。彼の婚約者、デイジー様は影で泣いているぞ。それに気づかず入れ込んでいる彼を擁護など出来るはずが無いと思う。



「勿論私ですよね」



あれは、アルフリード様。アージェ様についている騎士様だ。冷静沈着と言われた姿はみれない。彼も堕ちたようだ。婚約者出もない女にデレデレになった主人を諌めるどころか自ら、その中に入っていく……彼の婚約者が早々に彼を見限ったのはいい判断だと思う。彼がそれを知ってるかは知らないけどね。……多分、知らないと思うけど。



「あ~ちゃんは僕を選ぶと思うよ」



子犬系中流貴族のファビオ様。人懐っこくて、誰にでも優しい……言わば、媚をうるのが上手な貴族だ。彼は、元から婚約者などはいなかったので彼女に入れ込むのはいいと思うけど……告白してきた女の子達に期待させといてこの様じゃなとは思う。



「……俺だと思う」



珍しいものを見た。あれは、キルト様だ。頭がいいのだが寡黙で人を寄せつげず一人でいることが多いとされるアージェ様と並ぶほどの貴族だ。彼にも、大人しくて可愛らしい婚約者がいたはずなんだけどね。彼が自ら話しかけるのは彼女だけと思っていたから、意外だったけどその事で彼女がどう思うか知らないはずでは無いはずだ。頭はいいはずなのだから……



「何を」



「言うの」



「「選ぶのは僕たちだよ」」



シンクロとは、こういうのを言うのでしょうね……そろそろ説明するのもだんだんとめんどくさ……はい、あれは双子の情報屋です。人から直接吐かせるのが上手なガスパロ様と、隠密的に動くのが得意なガスパーレ様。



そうです貴族にとっての情報はとても大切です。そこで、公では貴族と名乗ってこの学園で情報を抜き取る練習をしているらしいです。



ですが、ここ最近彼女にくっつくために情報をあら探ししていたせいでしょうか……彼らが情報屋だということは、すっかり周りが知ることになりました。……将来本当に手に職がつくのか……まあ、知りませんけどね



「朱音は皆のものだよ」



そしてこれが問題の彼女。何だか砂糖を焦がしまくったものを食べた感じにしてくれるとか言葉を吐いてますね。そんな言葉を言ったのが朱音=アレヴィさん。成り上がり貴族だそうで、コネ作りか何なのか先に述べた男共に媚を売りまくった結果、言い寄られてます。



彼女自身満更ではなさそうですが。その結果、被害を被った彼女逹は、どうなるのでしょうか。



女の子の嫉妬は、可愛いものから怖いものもありますのに……もしかして、家が何とかしてくれるとか思いなのでしょうか。



それは、無いでしょうね。家が決めた婚約者を捨てる=政略結婚なのですよ。最近の、目に余る彼らの行動を知らないわけでもありませんに……。



特にアルフリード様は、カタリナ様から見限られているので、尚更でしょう。



ん?彼らに対する僕の評価が悪い……当たり前じゃないですか、将来を誓った相手を蔑ろにするやつは外道です。



「ティリンス様」



おや、この声は僕の愛しの婚約者様のリディアじゃないか。彼らを運悪く見てしまったので、恋しかったんですよ。



「ティリンス様~見つけましたわ」



との、言葉が聞こえた途端に崩れる僕のからだ。



「もう、リディアダメじゃないか、抱きつくときは正面からと言ってるじゃないか」



可愛いリディアの顔を少しでも多く見たいと思うのは当たり前のことじゃないか



「すいませんティリンス様、ティリンス様の後ろ姿が見えたので思わず次からは気を付けますわ」



「落ち込んでいるリディアも可愛いよ」



何故カメラを今もってないんだろう、惜しいことをした。



「ティリンス様」



「リディア」



効果音でいうはしっとか、ギュッとかいう所……つまり抱き合った。



「ティリンス様、そういえばここで何をしていたのですか」



こんな裏庭で



「ん、ああ人間観察」



そう言えば、ああと冷めた顔をすらリディア。リディアも、彼らを嫌っているらしい。リディアの友達が彼らの婚約者であるからだ。



「あんな人たちを見ていたなんてティリンス様のお目が腐ってしまいます」



後半は、金切り声になっていた。心配してくれるなんてリディアは可愛いなあ



「……私、ファビオを選ぶ」



選ぶ気がなかったはずの彼女が、選んだようだ。彼女の心情の変化など知らないが



「何でですか、朱音」



「行こうファビオ」



「ありがとうあーちゃん」



やれやれ、うるさい人達はやっといきましたか……初めからいたのは僕です。ので退くつもりはなかったので良かったです。



「リディア」



「何でしょうかティリンス様」



僕がいて、リディアがいる。もう、それだけで



「平和だね」



そういうと、にっこりリディアは微笑んで



はいというのであった。



朱音逹に、やり取りが聞こえていたようです。そんな事もどうでもいいそれが主人公。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ