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指令

「全く何なんだよ?今日は新刊の発売日だってのに何だってこんな密林にいなきゃいけないんだよ」零は悪態をつく。

そこは日本から遠く離れたとある島の密林。

「大体あんなベストタイミングで指令が入るのがおかしいんだ」

昨日の夜、親子喧嘩をしている途中に殺し屋協会の会長から指令が下った。

まだ決着もついていなかったのに。

決着をつけようとしていたのに。

零はあのあとすぐに専用飛行機でこの島まで飛んだ。


零は自分の腕に蚊がとまっているのに気づいた。

「俺は自分の肌に虫がとまるのが一番嫌いなんだ!あーイライラする」

零は瞬殺で蚊を潰した。

「殺し屋に勝負を挑んだのがいけねーんだ!100年早いんだよ」

虫に向かって話をする、旗から見たら頭のおかしい高校生であった。


ジリジリとした空気の中、草やツタをかき分け密林を進む。あちらこちらが痒い。

密林という名の如く、林が密集している。

1時間ほど進んだ時、赤い城が見えた。


(あれがヤブカラ城か・・・)

今回のターゲットは密林にそびえる赤い城、ヤブカラ城だ。といってもあの城の王を暗殺するとかそういうものではない。

世界の端の端に存在する密林だらけの小さな王国、それがヤブカラ王国だ。その国を治める王チョーゴ・ブレイを狙う敵国の殺し屋を殺すのが零の役目。

殺し屋から 王を「守る」のではなく「殺す」。相手の国が自信を持って送ってきた刺客をメッタメタに「殺す」。そうすることでヤブカラ王国の力を示すのだそうだ。


この手の仕事はよくある。

「殺し屋」の名前を語っていても、舞い込んでくるのはボディーガードまがいのものばかり。ほとんど「何でも屋」だ。

自慢の「素人殺し」を使う機会もなかなかない。

まあ、それはいいとして。

零は目が眩むほど赤いヤブカラ城に向かっているわけで。

その行く手を阻む敵国の戦士が今目の前にいる。全身を武装した、戦う気満々の、殺す気満々の男達だった。最も、ご丁寧にヘルメットで顔を隠しているから性別はわからないが。華麗に戦う女戦士ってのも萌えるなと考える。

「何?あんた達は殺し屋を殺そうとしているわけ?ならご自由に。言っとくが俺は強いぜ」零の挑発に戦士は答えない。

彼らは態度で示すようだ。銃を構えた。

その瞬間、

零は鞘から「素人殺し」を抜いた。

そして一瞬。

剣の一振り。


5人の戦士は一斉に倒れた。


去り際に決め台詞を決める。

「言ったろ、俺は強いって。俺に勝つのは親父だけ。そう決まってるのさ」


第2話投稿できました。

クリスマスが近づいている中、予定のない僕は一人寂しく小説を書いているのです。

明日にも投稿できたらいいな。

ではでは。

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