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夜に双眸

作者: 笹門 優
掲載日:2026/09/19



 駆(か)ける


 奴(やつ)は駆ける


 夕闇(ゆうやみ)の中で足音すら立てずに駆け抜ける



 走る


 奴は走る


 明(あ)ける夜闇(よやみ)を恐れもせず


 その瞳(ひとみ)を爛々(らんらん)と輝(かがや)かせて走り抜ける



 奴は狩人(かりゅうど)


 獲物(えもの)には容赦(ようしゃ)しない


 仕留める牙は硬く鋭く


 獲物を生き物から肉へと変える



 しかし奴はグルメ


 あたたかな家で口にするのは贅沢品(ぜいたくひん)ばかり


 しっとり柔らかに解(ほぐ)され


 ほんのりと味付けされた肉は


 一度食べたらクセになる事請(う)け合い


 食べる


 食(しょく)す


 貪(むさぼ)り喰(く)らう



 そう


 奴にとっては猫缶こそが至高


 野獣の牙も


 残虐(ざんぎゃく)なる爪の存在も忘れ


 エサ皿に顔を突っ込む奴の姿よ



 にゃ~



 ご飯時には愛嬌(あいきょう)を振りまく奴の姿に


 もう一個缶を開けてしまうこの手が憎い


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― 新着の感想 ―
カッコいい出だしからの、ラストは可愛いい締めくくりがナイスでした。 ゜+(人・∀・*)+。♪ やはり猫にゃんの可愛さは正義! 〈ジャスティス〉!! 立てよ猫民!にゃんにゃんにゃーん♪
めちゃ良いですね〜。 (*´ω`*) 可愛いから、ついつい2個目を……ってダメですよ! (≧Д≦) 肥満になると晩年苦労するんですからね! (「`・ω・)「
確かに彼の種族には狩猟本能が遺伝子に深く刻まれており、生まれついての狩人と言えますね。 たとえ飼われていても満腹であっても、動く物を見ると機敏に動くのですから。
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