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3話:お母様からの手紙ときな臭い話

「お嬢様〜ミシェル様からお手紙ですよ」

「もう、2人だけの時はミリアってよんでよ」

「そこは親しき中にも礼儀ありです。業務時間外はミリアって呼ばせてもらいます」

もう、ルーナは頑固ね…

渡された手紙にはタリム子爵家の家紋がある。

確かにお母様からだ。

なになに?


"ミリア、学校はどうかしら?

今度帰ってきたらあなたに渡したいものがあるの楽しみにしててね。

それはそうと、ディトクティス帝国の皇帝が亡くなったのは知っているかしら?

まぁ王都なら情報がこっちよりも入りやすいかもしれないわね。

で、うちは帝国に近いでしょ?

砂糖の関係でどうも帝国がこっちの地域を狙っていそうなのよ。

もしかしたら何かあるかもしれないわね…

気をつけて行動するのよ


ミシェルより"


「えぇ…?」

「なんて書かれていたんです?」

「帝国がきな臭いみたい…」

「そういえば王国軍が国境の兵員増強を始めたというのを聞きましたね」

「国境ってことはうちの領の奥ってこと?」

ルーナはメイドとしての情報網を持っているので結構正確な情報を掴んでいることがある。

国境ってことは王国領になっているタリムの北側の兵力を増強したってことだろう。

「はい、王国直轄領で現在兵力の増強が行われているようですよ。マスケット銃も大量に持ち込まれ始めているそうです」

「それでお母様は気をつけるようにって言ってるのね…」

「ミリアは狙撃以外はどんくさいですからね」

「ルーナ、令嬢としては普通でしてよ」

ちなみにルーナは私の護衛にもなっていたりする。

彼女のナイフ捌きは異常で1対1なら軽装騎士に遅れを取らない。

流石に重装騎士相手ではナイフが通らないので無理だけれど、その辺のチンピラ相手なら余裕である。

私?

私は貴族令嬢ですもの、そんな暴力沙汰とは無縁ですわ。

まぁ銃が使えるだけ普通の令嬢とは違うと思いますけど。

「お母様が渡したいものってなんだろう?」

「流石にわかりかねます」

お母様はなんだか色々開発したり発明したりするから、何か渡したいものっていうとその関連だと思う。

今学校で美味しい鶏肉料理が毎日食べられるのはお母様たちのおかげだったりするし。

しかし皇帝が亡くなったからってつい先月のことじゃない。

それでそんなに急速にきな臭くなるなんて帝国ってほんと戦争がすきよね…こっちとしてはいい迷惑よ。

もし本当に戦争になったら、私たちも戦場に駆り出されるのかしら?

心配だわ…

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