さとうきび畑
ーさと に 声 かけ て
声限り さけんで
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さとうきび畑の 向こうにいつか きえた 君の 足音はねるよに 駆け抜けて 必死に探した日セピア色の風と むせかえるよな 夏の香りに命の灯いつまでたっても 足元は 草にとられて命の灯 は 青 まるで 青に沈む月 と 朧気な 夜 に追いかけよと して汗に濡れた髪に 目を覚ます冷たい水を 喉に含んで
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ーとき を 跳ね る
虫のように
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さと に
風を 忘れた 僕には
ーもう 追うことは 出来ない のに
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指を 跳ね る 風
虫の ように
ただ 風をさぐって