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タケによる妄想と、現実の大幡
人気の居酒屋で、ある仕事帰りの男女がいた。
───妄想
「タケぇ〜!もう1件行こ〜よ〜!ヒクッ」
「んぇ〜まだ飲めるって〜!」
「や〜ぁだ〜帰りたくない〜!」
「……じゃあ、タケんちで飲ましてよ」
「いいじゃんいいじゃん!お互い寂しい一人暮らしなんだから〜ん」
「ねっ?(上目遣い)」
このあとタケの自宅で飲み直し2人きりの密室でハプニングが起こりそして朝までイチャイチャ……(そして始まるふたりのヒミツの関係)……
───現実
「タケ、もう酔ったの?」
「呆れた。1杯目でそんなベロンベロンになるなら、誘わなきゃいいじゃない」
「……え?私は大丈夫よ。──すみませーん、生追加で!あとお水貰っていいですか?」
テーブルいっぱいのグラスと表情一切変えない大幡に、タケはガクッとうなだれた。このあとすぐに帰宅させられ、一人きりの部屋で涙を飲むのであった。
頑張れタケ