表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

まにしによる妄想と、現実の想い人

ある中学校の玄関。

完全下校時刻が近づく中、一人の少女が雨宿りをしていた。

───妄想


「あ、まにし。」


「誰か待ってるの?……え、傘忘れたから帰れない!?しかも、財布忘れたから公衆電話かけれない!?」


「弱ったな……あ、じゃあさ……いやでも……ブツブツ………え?あ、えと………」


「も、もし嫌じゃなかったら、その……俺の傘、入る?」


「あっほんと、嫌じゃなかったらだけどその……ゴニョゴニョ」


「……えっ、俺は全然いいよ?てかむしろ……ううん、何でもない」



「じ、じゃあ、うん……行こっか。照」


───現実。


「あれ、まにし。」


「誰か待ってるの?……え、傘忘れたの!?」


「しかも財布忘れたって……まじか。公衆電話もかけれないじゃん」


「困ったな………あっ、じゃあ俺の傘貸してあげる」


「え、俺?あぁ、折りたたみ持ってるから平気。明日返してくれればいいから」


「……いいって。まにしが風邪ひいたら嫌だし」


「じゃあ、また明日。」


折りたたみ傘を開き、去っていくゆうり。


まにしはポカンと突っ立っていたが、渡された傘をそっと、きゅっと握りしめた。


「……そういうとこが、好き。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ