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第四話 転生?性転?

「ああぁ、あぁどうしましょう!・・・私の、私のせいです・・・」


 その手はそのまま俺に触れる事なく、髪を少し揺らしただけで床に下ろされた。

 悲痛な叫びと共に溜まっていた涙が溢れ、否定するように振られた頭からパタパタと飛び散る。 


 どうしよっ!女の子のガチ泣きなんて久しぶりに見たからどう対応していいか分からない!!

 触っていいのかな?

 痴漢って訴えられるかも?

 あっ、でも今多分女なんだし大丈夫なんじゃね?


 あやすように肩に手をかけると、ビクリと大きく震えたものの拒否されたりはしなかった。

 こうゆうのは妹が小さい時を思い出す。 

 ちょっと勇気を出して驚かさないように一歩進むと、両手でぎゅっと握りこぶしを作って涙を流す天使ちゃんをそっと抱きしめる。 

 そして、流れるツヤツヤの髪ごと背中を撫でてあげた。

 天使ちゃんは戸惑いつつも、顔を埋めるようにすり寄って、しばらくなすがままにしていた。


 

 落ち着きを取り戻した天使ちゃんは俺の胸に手を当て顔を話すと見上げるような形で俺の目を見た。

 少し目元が赤いけど、一通り泣いてスッキリみたい。

 ふぅ・・・よかった、泣き止んだみたいだ。

 ・・・そしてとりあえず、痴漢で捕まる心配はなさそうだ。

 照れ隠しか心配させないようにか、短くはにかむように笑い、そして真面目な顔になる。 

 

「ごめんなさい、私が姉姉に慰められる権利などないのに・・・私のせいで姉姉は」

 

「君のせい?・・・何があった?」


「姉姉は、私を助ける為にワザと捕まったのです。そして・・・」


 うーむ、聞きたいけど聞きたくないなぁ・・・

 流れ的に絶対ハッピーな話ではない。

 ゴクリとツバを飲む。


「水責めを受けたのですわ・・・」


 なにー!?

 水責め?って拷問じゃなないか!

 って事はここはやっぱり地獄?

 まぁ、天使ちゃん子がいるなら地獄も案外悪くないかも・・・ってちがーう!

 俺は一体、何をやらかしたんだー?


「水責め・・・なんで?どうして?一体誰が?」


「まぁ、本当に何もかもお忘れなのですね・・・では、一からお話します。」


 悲しそうに目を伏せる天使ちゃん。

 俺を哀れんでいるのか?いや、自分を責めているのかもしれない。

 何がそんなに悲しいのかよく分かんないけど、さっきの取り乱し方を見てれば語るのも辛いんだろう。

 「また今度にしよう」と言いかけたが、右も左も分からない状態じゃ身動きが取れないし、ましてや拷問を受けたという事は命の危険すらあると言う事で・・・

 可哀想だけど、居住まいを正して覚悟を決め「お願いします」と頭を下げた。

  

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