夢の友人
馬車で帰ると、お店の鍵が開いているとユリが言っていた。
お店には小娘がいた。
あの趣味の悪いおばちゃんから逃げてきたらしい。
良い子の小娘に意地悪ばかりするなんて許せんな。
小娘は名前を「リラ」だと名乗った。
ソウからも、リラを助けるように頼まれた。
よし、まかせとけ!
ユリはみんなに葛切りを作ってくれた。
リラも気に入ったようだ。
リラは知らないようなので、色々教えてやった。
黒蜜は大事だ。ちゃんと教えなければ。
ユリとソウがあの趣味の悪いおばちゃんの話をしていた。
あのおばちゃんは毎回同じ曜日に来る。
「あのおばちゃんダメなやつ」と評したら、ユリがしばらく笑っていた。ツボに入ったようだ。
ユリが笑っていたのは、「おばちゃん」と言う部分らしい。
でも、あのおばちゃんよりおばちゃんには会ったことないぞ?
どうやら言語に多少の齟齬があるみたいだ。
そうそう、大変なことが起こった。
アイスが更に旨くなった。
ユリが頼んだ機械が届いたのだ。
なんか誰か来てるなとは思ったけど、ユリの知ってる人みたいだから階段で待ってた。
そうしたら、アイス食べてるみたいだ!
堪らなく顔を出したらユリが出来立てアイスをくれたのだ。
前のも美味しかったけど、更に美味しくなるなんて、ユリはすごすぎる!
しかも、この機械の小さいのができれば、自分で作れると言うのだ!
ユリは本当に天才だと思う。
小さいの、早くできないかな。
作ってみたいな。
次回 08月18日 13時00分です。