夢の時機
起きてボーッとしたあと、リビングでパウンドケーキを食べ、階段を降りるとユリとリラの会話が聞こえた。
「少し時間が余ったからお茶でも飲みましょうか。アップルパイ食べたいでしょ」
ユリが言ってるのは、昨日作っていたリンゴのパイだな!
「はい!お茶持ってきます!」
「おはようにゃ!聞こえたにゃ良いところに来たにゃ!」
「ふふふふふ。おはようユメちゃん」
「ユメちゃん、おはようございます!お茶で良いですか?」
「お茶飲むにゃ」
ユリがアップルパイを持って来た。
焼く前のを昨日ちょっと見かけただけで、焼いたのは初めて見た。
きれいな色はそのまま赤く残っていて、とても美味しそうだ。
「アプリコットよりもこっちが好きです!」
「どっちも美味しいにゃ!」
「他に、パイナップルとブルーベリーを予定しているわ。何か乗せたいものがあったら教えてね」
「はい!」「わかったにゃ!」
「さあ、ランチが始まるわよ!」
「フルフルセット、生姜焼き、冷茶で!」
「フルフルセット、ココナツカレー、冷茶で!」
聞く前からお客が全部言ってくれて分かりやすい。
ユリが書いた、イーゼルに乗った今日のメニューには、黒猫クッキー付きのセットメニューがあった。
これを計算すると、黒猫クッキーは250☆なのかなぁ?
ユリに注文しているお客が、変なことを聞いていた。
ご飯の時間に来て居るのに、ご飯を食べないのだろうか?結局、聞いてみたかっただけみたいだ。
ユリは、「これで4つ入ったわ」と言って、厨房に戻ってしまったので、全員の注文を聞いてリラがまとめてからユリに伝えた。
「生姜焼きは全部で8です」
「はい。了解です!」
ココナツカレーをリラがよそって、サラダにドレッシングをかけてくれたので、出せるものから先に出していった。
そのうちユリが作っている生姜焼きもできてきたので、声をかけて持っていった。
調理が終わったらしいユリがお店に来た。
生姜焼きは調理が楽なのかな。
ユリを見たお客が興奮ぎみに何か言っていた。
「かぼちゃのプリンは前にも食べたことがありますね!もう一度食べたかったので嬉しいです!しかも、更に美味しくなってますね!」
かぼちゃプリンのファンらしい。趣味が良いな!
するとユリがリクエストの話をしていた。
ノートに書くと作ってくれるのかな?今度内緒で書いておこう。
帰るお客の食器を片付けて、新しい注文を聞いて、又忙しくなった。
「黒猫様、ケーキの持ち帰りは可能でしょうか?」
「聞いてくるにゃ」
厨房のユリに聞きに来た。
「ユリ、持ち帰り希望してるにゃ」
「ランチ時間は全員に対応できないから、凍結グラタン以外なら、品物聞いておやつ時間に来て欲しいって言ってもらえる?」
「品物はケーキにゃ。言ってくるにゃ」
店に戻り、お客に伝えた。
「凍結グラタン以外は、おやつのときに来てほしいにゃ」
「わかりました。ポテロン30個、おやつの時に買いに来ます」
「わかったにゃ」
もう一度ユリに伝えに行った。
「ポテロン30個にゃ。おやつの時間に来るって言ってたにゃ」
「ユメちゃん、ありがとう!」
その後もポテロンを持って帰りたい人がいっぱい居たけど、おやつの時間に来るように伝えると、みんなすぐわかってくれた。
「お店の方、パイを持ち帰る袋などはございますか?」
「聞いてくるにゃ」
ユリに紙袋を使って良いか聞いてこよう。
「パイ持って帰るのに、袋使って良いにゃ?」
「100☆の袋? お客さんが払うって言うなら構わないわよ。あ、直接入れないで、クッキーとか包んでる薄い紙のスリーブに入れてからにしてね」
「わかったにゃ!」
すぐに戻り、お客に告げた。
「スリーブに入れるにゃ。紙袋は100☆にゃ」
「紙袋ください」
それを見ていた他の客も紙袋を欲しがった。
紙袋の減りが心配でユリに言おうと思って厨房にいくと、ユリが何かをバンバン叩いていた。少しビックリした。
紙袋の報告は、後で良いかな・・・。
「今日のカレーはあまり辛くないですね」
「そうなのにゃ?まだ食べてないからわからないにゃ」
「もう少し辛くても良いかなと思います」
「後でユリに言っておくにゃ」
たまにカレーだけや、生姜焼きだけのお客も居たけど、回りを見て悔しがり、次回はセットを頼みます!と帰り際に言っていた。
ランチが終わる時間になり、在庫を数えてユリに報告した。ココナツカレーが少し余っていたけど、あれはどうするのかな?
生姜焼きは売り切れちゃったから、お昼ご飯はカレーかなぁ?




