夢の送迎
起きてリビングに行くと、12:00だった。
眩しいはずた。昨日は寝る前にカーテンを閉め忘れたらしく、眩しくて目が覚めた。
用意してあるパウンドケーキを食べてから、階段を降りた。
「おはようにゃ」
「おはようユメちゃん!」
「ユメちゃんおはようございます」
今日はあんまり忙しくないのかな?
なんかユリに余裕があるように見える。
「ユメちゃんは今日どうする?アルストロメリア会あるけど」
そういえばそうだった。先日パープル邸に行ったときにそんな話をしていた。
「今日は行かないにゃ。寝るところに困るにゃ」
「寝るところ?」
ユリには伝わらないようなので説明する。
「ローズマリーは、一番良い部屋を用意すると思うにゃ。知らない人は混乱するにゃ」
「成る程」
「ソウはどうするにゃ?」
「どうするかはわかんないけど、私は誰かに送ってもらわないとたどり着けないわ」
まあ、たしかにそうだろう。ユリの方向音痴はひどすぎる。
でも、ソウが放っておくはずがないと思うけど。
「ソウが何がなんでも送ると思うにゃ。もし無理なら私が送るにゃ」
「ユメちゃんありがとう」
ユリは安心したのか、仕事に戻った。
私はリラに様子を聞いて、お店を見にいった。
そのうち、双方食べる団体が来て、ポテトグラタン4つを残しランチが終了した。
鳥手羽元と半熟玉子の煮物は45食完売だった。
「お昼ご飯、ポテトグラタン、カレードリア、キノコドリア、だったらどれが良い?」
ユリが尋ねた。
あ、鶏肉と玉子のは売り切れなのか。
あれ美味しそうだったな。
「ポテトグラタンは今日のランチで、カレードリアは昨日のランチで、キノコドリアは持ち帰りのですか?」
リラが聞いてくれたのでよくわかった。
「そうです」
「凍結キノコドリア、食べる機会がないので、食べてみたいです!」
リラはドリアを食べるらしい。
私はグラタンの方が好きだな。
「今日のポテトグラタンが食べたいにゃ」
「了解、少し2階に行ってくるわ」
ユリは凍ったキノコドリアを1つ持って、階段を上がっていった。
「魔法で溶かしてくるのかなぁ」
リラが呟いていた。
ソウが買ってきた電子レンジで、解凍するのだろう。リラの予想もあながち間違いではない。
ユリは戻ってくると、グラタンとドリアを一緒に焼いていた。
焼き上がる頃ソウとマーレイが帰ってきて、ポテトグラタンを選んでいた。
「自分で取り出すから先食べて」
「はい。ありがとう」
ソウが自分で焼くらしいので、ユリとリラと3人で先に食べ始めた。
「ユリ、何時に行くの?」
ソウがユリに聞いた。
「え?アルストロメリア会?」
「うん」
「お店終わって、ご飯食べてからと思ってるけど」
「なら、俺が一緒に行くよ」
「ありがとう。ユメちゃんは、お泊まりは来ないって言うからどうやって行こうか悩んでたんだけど・・・」
「あー。そうだな。ユメは泊まると部屋が大変かもな」
ソウはいつまでユリに隠しているつもりなんだろう。
「ソウの部屋も良い部屋にゃ」
あ、ユリが変に悩みはじめてしまった。
ユリの意識を変えようかな。
「それよりにゃ、ユリ、湯浴みに侍女がつくにゃ」
「え? 侍女?」
少し考えたらしいユリは騒ぎだした。
「無理無理無理無理無理、介助されてお風呂なんて、私がいた国では動けない老人だけよ!」
老人か。動けないのは老人以外でもいるんだけど・・・
「そんなこともないにゃ」
つい言ってしまったけど、誰にも聞かれなかったようだ。
「断れるから大丈夫だよ。俺、断ったし」
ソウが気楽に発言したけど、またユリ悩んでるみたいだ。
折角違う方に話をしたのに。
ソウは、隠す気があるのか無いのかよくわからないな。
私は明日リラと一緒に行くことになった。
「ユリ様、どうやって行くんですか?」
「あー、そうだな。公式訪問は転移は不味いな」
リラが質問すると、ソウが答えた。
「マーレイ、悪いが俺とユリをパープル邸まで送ってくれ。で、明日、ユメを連れてきてもらえるか?」
「かしこまりました」
「マーレイさん、時間外の仕事でごめんなさいね。ありがとうございます」
「いいえ、どうかお気になさらないでください」
「リラと一緒に待ってるにゃ!」
「ユメちゃん、お願いします!」
やっとユリが落ち着いたようだ。
「あ、今日のゼリー食べましょう。皆さんが作った方じゃなくてごめんなさいね」
ユリは生クリームの入ったゼリーを持ってきた。




