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クロネコのユメ  作者: 葉山麻代
◇私はユメ◇

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夢の買物

朝起きても金髪だった。

少しがっかりしながらボーッしていたが、なんか、コンコンと音がする。

ユリがなにか作ってるのかな?


部屋を出てキッチンに行くと、やっぱりユリがなにか作っているようだった。

ソウも今来たらしい。


「おはようユリ、何やってるの?」

「ユリ、なんか面白いことしてるー」


振り向いたユリは、笑いながら答えていた。


「うふふ、お菓子を作ってるのよ」

「え、お菓子作る材料なんて有った?」


ソウが驚いて聞き返していた。


「重曹、クエン酸、粉糖、コーンスターチ、かき氷シロップが有ったわ」

「それだけで何かできるの?」

「ラムネよ」

「え、ラムネって家で作れるの!?」

「乾燥に時間がかかるけど、作るのは簡単よ」


ソウが驚いてる。よくわからないけど、ユリが作るのだから美味しそうだ!


「一緒に手伝うー」

「あー、計量スプーン新しいの出そう」

「え!あるの? 同じ大きさがあれば真ん丸ラムネが作れるわ!」

「それって、買うと高いやつ・・・凄いな、ユリは」

「ユリが凄いのはいつもー」


ユリに教わりながら大きさの違う「ラムネ」を3人で作った。

乾燥に時間がかかるらしい。


ソウが運転して出かける。

朝ご飯はおしゃれなホテルで、色とりどりの果物をふんだんに使ったデザートがたくさん有った。ユリが説明してくれた、シャインマスカットと言う、緑のブドウがものすごく美味しかった。


知らない果物、新しい品種、見たことの無いデザート、味はユリの作るお菓子方が美味しいけど、ここのデザートは見た目が華やかだ。


いっぱい食べたけど、ソウに言われたことを思いだし、もう少し食べられるくらいでやめておいた。

でも、「もうひとつくらい食べても良かったかなぁ?」と思わず呟いたらユリに笑われた。



ソウの家に戻らず、このまま買い物に行くらしい。



「ラムネって、かき氷シロップを入れて作るものなの?」

「あれは、色と香りのためで、無くても作れます」

「そうなの?」

「昔のかき氷シロップは、色だけで臭いや味はついていなかったらしいけど、今のかき氷シロップは匂いや味がわかるわね」

「そうなの?」

「そうらしいわよ」

「かき氷シロップを入れない場合はどうするの?」

「レモン果汁だったり、少しの水分ね。そうそう、ハーブを入れて作ると、大人向けになるわよ」


ソウは運転しながら色々ユリに聞いていた。


「ハーブ?」

「ミントエキスとか、ジンジャーパウダーとか、シナモンパウダーとか」

「え? それって、ミントタブレットとかジンジャータブレット?」

「市販品よりかなり柔らか目だけどね」

「売ってるみたいに硬くするにはどうするの?」

「機械で圧縮かけるのよ。あとは、低温で軽く焼くと硬くなるけど、少し違うわね」


話が一段落したみたいなので、質問した。


「ユリ、いつ食べられるー?」

「半日から一日くらい乾かすと出来上がりよ」

「持って帰るー?」

「そうなるかもしれないわね」

「リラに分けても良いー?」

「ソウ、向こうに無い材料のお菓子は不味いわよね?」

「リラだけなら良いぞ、今さらだし」

「リラだけにするー」


リラにお土産ができた!


「あ、そうだ!カエンちゃんに差し上げようと思っていたパウンドケーキがあるんだけど、ソウ、持っていく? それともみんなで食べちゃう?」

「食べるーー!!」


ユリのパウンドケーキにありつける!

これで魔力も戻る?


「ユリ悪いけど、それ食べよう。で、カエンには又作ってもらえるか?」

「かまわないわよ。何かあるの?」

「魔力不足ー」

「え? あ、黒猫クッキー有るわよ」

「ユメのご利益は、ユメには効かんだろ?」


理由はご利益なのか!成る程!


「あー、確かに」

「ユリの方がご利益有るー」

「お菓子が魔力回復に良いのって、ご利益だったの!?」

「きっとそうー!」

「えー?」


ユリはいまいち納得していない顔をしていた。


「そろそろつくぞ」


ユリが何かカードを見せてから紙に記入して、中へ入った。


「あまり離れないでね。買いたいものがあったら勝手に持ってこないで教えてね」


ユリの説明をしっかり聞いた。


「わかったー」


ユリは台車を押しながらソウと話していた。


「ユリ、何買うの?」

「1号缶のうずらの卵とトマト缶かな」

「急がないならうちに置いていって。あとで向こうに運ぶから」

「ソウ、ありがとう!」


見たことの無い大きな袋入りのパン粉とか、青のりがあった。サイズは枕だ!


「うわー!なんかでっかい!!」

「ユメ、もう少し静かに」


ソウに注意されてしまった。静かにしよう。


「はーい・・・わー、いっぱい入ってるー」


今度は、干し椎茸の枕サイズだ!


「ユメちゃん欲しいもの有った?」

「おーりん!」


ユリのくれるおーりんもきっとここで売ってると思った。


「あー、あの王林は12月にならないと売ってないわ」

「えー!」


期間限定だったのか!


「何かお菓子買って良いから選ぶと良いわよ」

「お菓子はユリが作った方が良いー」

「あら、ありがとう」


そうすると、欲しいものはないかなぁ。

仕方ないので、他に何か探そうと思った。

一人で少し先に行くと、凄いものを見つけた!

抱えて持つほど大きな缶に「みかん」と書いてある。その側に、赤ちゃんの手のひらに乗りそうなサイズの小さいみかんの缶詰がある。

これはユリに知らせなければ!


急いで二人のもとに戻った。


「ユリー、凄いの有ったー!」

「何か欲しいの有ったの?」

「大きいミカンと小さいミカン!」

「1号缶と、小型2号缶ね。容量30倍以上ね」


ユリをつれていくと、ユリが説明してくれた。

サイズに名前があるらしい。


「この大きいのと小さいの買うー!」

「缶詰は、4号缶の方が安いものもあったりするのよね。流通量の差かしらね。ユメちゃん、大きいのはわかるけど、小さいのはどうするの?」

「大きいのはお店でゼリーにするー。小さいのはおやつー」

「ほしかったら買っても良いけど、ものすごく少ないわよ?おやつなら8号缶の方が良いわよ? あ、買うのは4号缶からは12缶単位よ」

「だから箱に入ってるのー?」

「箱入りで置いてあるものは、バラでは売っていないのよ」


そうなのか!

半分に切った箱に小さいみかんの缶は入っていた。

ひとつだけほしかっただけなので買ってもらうのをやめた。

お店で使うみかんは、4号缶と言うものらしい。


「あとは何買うのー?」

「紙袋よ」


色々なお店に行った。

ソウはニコニコしながら、周りを軽く威嚇して歩いていた。

何か大変そう。


「ここは何買うのー?」

「ここはワンコインショップよ。どれでも同じ値段なのよ」

「来たことはないけど知ってるー」


話には聞いていたけど、初めて来た。


「ユリは何買うのー?」

「グラタン皿、あちらの食器屋さんで揃えた方が良いかしら?持ち帰り用にワンコインショップのを使おうと思ったんだけど・・・」

「あちらで値段交渉してからにすれば?」

「その方が良いかもしれないわね」


ユリは、食器は買わずに刷毛や紙を買っていた。


「ここは何買うのー?」

「ここは製菓材料店。葛粉とか紫芋粉とかココアとか、ケーキの型とか焼き型とか売ってるのよ。トヨ型とかケーキの箱とか買おうかと思って」

「新しいお菓子ー!」


お菓子の材料が売っている店は、見てもわからないものが多かった。


ユリは、何かの型とクッキー型とブラックココアを買っていた。きっと黒猫クッキー用だ!


最後に食品がいっぱい売っている商店に寄った。

ユリはソウと話しながら、きな粉と水飴と、何か調味料を買っていた。


ソウが、お昼ご飯も食べていこうと言って、店に連れていってくれた。

パリパリの細い麺の上に餡掛けがかかったものだった。

行く前は、「うどん」と言っていたのに、餡掛けかた焼きそばみたいだ!


でもこれが、「さらうどん」と言う名前らしい。

面白くて美味しかった!

次回は10月30日13時の予定です。

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