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クロネコのユメ  作者: 葉山麻代
◇子供ユメ◇

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夢の爆音

7時頃、朝ご飯を食べながら今日の予定を話した。


「今日も早めに行ってくるにゃ」

「何時頃出る予定?」

「8時過ぎたら行くにゃ」

「それまでにサクラムースを用意しておけば良いのね」

「ありがとにゃ!」


カンパニュラの学習時間を邪魔せずに訪問するには、9時前に行けば良いとわかった。


私は、朝ご飯の洗い物を引き受け、ソウは仕事のため部屋に行き、ユリは厨房へ行くために階段を下りていった。


「キボー、てつだう?」

「ありがとにゃ。洗ったお皿を拭いてにゃ」

「わかったー」


キボウと2人で片付けたので、早く終わった。

私は部屋に戻り、キボウはリビングに居ると言っていた。


そろそろ出掛ける用意をしないとと思い、リビングのキボウに声をかけようと部屋を出ると、なんと、下から大きな音が聞こえる。


バンッ!バンッ!バババンッ!


爆竹? まさか鉄砲じゃないよね? ユリは大丈夫なの!?

私は慌てて階段を下りた。


「何があったにゃ!?」

「ユメちゃん驚かせてごめんなさい。ポップコーンを作っているのよ」


ガス台の前のユリが、大きな鍋を持ちながら答えていた。


「ユメちゃんごめんなさい、私が頼みました」

「リラは作り方教わっているのにゃ?」

「はい」


ユリがリラになにかを教えているのなら仕方ない。

それにしても、ポップコーンって、作るとこんなにうるさいのか。


「さあ、できたわ。こんな感じよ」


ユリが呼び掛け、鍋のふたを開けた。中にはその空間いっぱいにポップコーンが詰まっていた。

いったいどれくらいの種をいれると、こんなにいっぱいのポップコーンができるんだろう。


「あ!これ知ってる!」


リラが声をあげた。

へえ知ってるんだぁ。

ユリは大きなざるに、ポップコーンを広げていた。


「あら、知っていたのね」

「あ、いえ、作り方は初めて知りました。こんなに簡単だったんですね。って、どうしてこうなるんですか?昔試したけど、こうならなかったんです」

「試したって、普通のコーン?」

「え、もしかして専用のがあるんですか?」

「料理に使うコーンと、ポップコーンのコーンは、品種が違うのよ」

「そんな理由だったのかぁ。あああああ」


リラが打ちのめされている。

へえ、コーンの種類が違うのか。単に乾燥させれば良いのかと思ってた。リラもそう思ったのかな?


「出来上がってすぐ、塩を振れば良いわ」

「はい。他に甘いものは何かありませんか?」

「キャラメルポップコーンでも作る?」


それはなに?


「糖化クルミとか、甘いヒナアラレみたいなのですか?」

「その理解で合っているわ」


私も一緒におとなしく見ていた。


ユリがフライパンでなにかを作り、さっき作ったポップコーンを混ぜていた。


「マーブル台にあけるから、適当に離してくれる?」


良し、手伝って分け前を貰おう!


「はい!」

「手伝うにゃ!」


私は新しいゴム手袋を持ってきて手伝った。


(あつ)!」

「ユリ様は無理しないでください」

「ユリも手袋したら良いにゃー」


ユリは熱いものを触るのが苦手なのに、素手のまま参加しようとしていた。


「いつ食べられるのにゃ?」

「ユメちゃんごめんなさい。これ、賞味期限が4年過ぎているのよ」

「にゃ!?」


え、じゃあ、なんで作っているの? どうしてここまで作ったの?


「キボー、きたー」

「キボウ、どこに行っていたのにゃ?」

「はたけー」


機嫌の良さそうなキボウは、手を洗いながら答えていた。


「キボウ君、とうもろこし植えたの?」

「うえたー」

「ねえキボウ君、これ、食べられる?」

「だいじょぶー」


なんでキボウに確認してるの?


「何か呪文を唱えていたわよね?何の呪文?」

「ときもどしー」


ときもどし? もしかして、時戻し!?


「コーンの時を、植えて芽が出るように戻したの?」

「あたりー!」


さすが、キボウ凄い。それなら食べられそう?


「食べてみて良いにゃ?」

「はい、どうぞ」


ユリの許可が出たので、リラとキボウと三人で食べてみた。


「美味しい!なにこれ!」

「美味しいにゃ。初めて食べたにゃ」

「おいしー、おいしー!」


甘くてサクッとして、初めての味!

ポップコーンは、しょっぱいものだと思っていた。これは甘くて香ばしくて美味しい。


「あと引く味!」

「止まらないにゃ」

「おいしー、おいしー」


3人で食べたので、あっという間に無くなった。


「それでどうする?種、買ってくる?」

「おいくらですか?」

「1kg で、500(スター)くらいね。使う量はさっき見たでしょ。しっかり食べる感じでも、一人前20~30gくらいよ。こちらにもあるなら、それを購入すれば良いし、とりあえず買ってきて使えば良いわ」

「では、お願いします!」


ユリとリラが話しているところに、ソウが来た。


「なんか、キャラメルポップコーンみたいな匂いがする」

「今食べたにゃ!」

「俺の分は?」

「もう無いにゃ」

「なーい、なーい」


ショックを受けているようなソウに、ユリが呼びかけ、頼んでいた。


「作り方を教えるのに少しだけ作ったのよ。もう種がないから買ってきてくれると嬉しいんだけど」

「わかった。どのくらい買ってくれば良いの?」

「とりあえず、20kgくらい」

「了解」


ソウが買ってくるらしい。

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