夢の宝探
「おはようにゃ!手伝うにゃ!」
朝ごはんを食べていたユリとソウが驚いていた。
「ユメ、おはよう」
「おはよう。ユメちゃん、早いわね。何か食べる?」
「まだ要らないのにゃ」
「パウンドケーキ用意しておく?」
「お願いするにゃ!」
ユリはパウンドケーキを用意すると、外に掃除に行くと言っていた。
ソウが朝ごはんの片付けをしている。
何時から手伝えば良いのかな?
「ソウ、まだ手伝わないにゃ?」
「ユリは8:30位からお店に行くと思うぞ」
「ありがとにゃ」
時計を見ると、8:00を少し過ぎたところだった。
もう行っても良いかなと思い、階段を降りた。
休憩室にあるエプロンをかぶり、ユリを探すと外倉庫にいた。
「ユリ、手伝うにゃ!」
「あら、あんまり早くから手伝うと、疲れてしまうわよ?」
「大丈夫にゃ。ちゃんと休むにゃ」
「ユメちゃんありがとう。とても助かるわ」
ユリがランチの仕度をしているので、量ったり数えたりするのを手伝った。
「ユメちゃん、朝ご飯食べないなら、今日のアイス食べてみる?」
「食べてみるにゃ!」
ユリが何かしに2階に行って戻ってきたとき、リラが来た。
「おはようございます!」
「おはようにゃ!」
「リラちゃんおはよう」
「ユメちゃん、早いですね!」
リラに、凄いと誉められた気がして嬉しくなった。
リラはクッキーを作るらしい。
リラを手伝えば良いのかな?
「リラちゃん、ユメちゃんと一緒に今日のアイスクリーム食べてみる?」
「え!良いんですか!? 昨日見て食べてみたかったんです!」
「まあ、味は、黒糖アイスクリームよ。きな粉かけるけど」
ユリはちょっと不思議な今日のアイスを出してくれた。「フルーツ宝箱」という名前らしい。
「入ってるにゃ?」
「まだ出てきませんねぇ?」
リラと一緒に何が出てくるかとワクワクしながら食べていると、硬いものがスプーンに当たった。
「わー!イチゴだ!」
「ブルーベリーにゃ!」
フルーツ入りの甘い氷が入っていて、宝探しみたいで楽しかった。
だから、フルーツ宝箱なのか!
「また、あとで出してあげるから今日もよろしくね」
「はい!!」「はいにゃ!」
又、出してくれるらしい。楽しみだな。
「今日は、アングレーズソース8回分作ってもらえる?」
「はい!」
リラはアイスのソースを作るらしい。
ユリはランチの仕込みを始めた。
わたしはユリやリラに聞きながら必要なものを揃えたり量ったりしてみた。
マーレイさんは荷物を置きに来たけど、すぐに行ってしまった。
ユリは、グラタンを作っているみたいなので、少し手伝って、チーズをのせたりもした。
グラタンが終わると、ユリから声をかけられた。
「リラちゃん、ユメちゃん、アイスクリーム食べて少し休憩しましょ」
「はい!」「やったにゃ!」
今度は何色が入っているかな?
「アングレーズソース何回できた?」
「5回目が終わって、6回目を量ったところです」
「優秀ね。凄いわ!」
「キウイフルーツにゃ!」
「あれ?あ、あった!青い桃だ!」
今度はキウイフルーツだった!
リラはなかなか見つからなかったみたいだけど、無事桃が見つかったみたいだ。
「トレーの上に大きな紙を敷いておくから、その上で、薄くきな粉をふるってかけてからアイスクリームを出してね」
「はい!」「はいにゃ!」
良く見ると、今日のアイスのスプーンは、スコップの形だった。
こんなスプーンあったんだ!!
「覚えなくても良いけど、ルビーのイチゴ、エメラルドのキウイフルーツ、アメジストのブルーベリー、カーネリアンのあんず、シトリンのパイナップル、サファイアの白桃、というつもりで作ったのよ」
「全部宝石の名前ですか?」
「そうよ。宝石は色があっていれば、違うものでも構わないわ」
知らない名前もあったけど、知ってる名前も出てこないのがあるなぁ。
「ダイヤモンドは無いにゃ?」
「透明に入れて映えるフルーツが思い浮かばなかったのよ」
「にゃるほどにゃー」
「書きとめても良いですか?」
「どうぞ、サファイアは、バタフライピーシロップで青くした桃よ」
リラはメモを書いていたので、あとで写させてもらった。
アイス休憩が終わると、お客が来た。
ランチタイム開始だ!
きょうの料理は出来上がるのが早かった。
リラと一緒にどんどん運んだ。
ユリが大変そうだったので、ご飯もよそってみた。すごく感謝されて嬉しかった。
「なんか入ってる!」
「それはルビーのイチゴです!」
お客にリラが説明していた。
「ルビーが入っているから宝箱なのか!」
料理が一段落すると、ユリも運んでお店に来た。
「私のは緑色だ!」
「そちらは、エメラルドのキウイフルーツですね」
今度はユリが説明した。
なかなか出番がないなぁ。
「ご店主!、種類があるのですか!?」
「はい。もうひとつお持ちしますか?」
ユリはアイスクリームを取りに行った。
「紫色のが入ってる!」
「紫は、えーと、あ め じ す と のブルーベリーにゃ!」
「アメジストか!」
やっと説明できた!リラに貰ったメモが役立った。
ユリが戻ってきてお客にアイスを出していた。
「お待たせしました」
「今度は何が出るか楽しみだ!」
お客もみんな楽しそうだった。
ユリは天才だな!
食べ終わった人が帰って、新しいお客に入れ替わってきた。
すると、ランチを両方頼む人がいっぱいいた。
ご飯を両方より、アイスを2回食べたほうが良いのに。ものすごくお腹が空いているのかなぁ?
そう思っていたら、アイスも2回食べていた。
ものすごくお腹が空いた人だったらしい。
アイスの説明をするのにメモを見ていたら、そのメモ見ても良い?と聞かれたので困った。
「ろ、6種類頼んだら見ても良いにゃ!」
「はは、6種類かぁ。ちょっと時間が厳しいかな。無理言ってごめんな」
諦めてくれたらしい。
ランチが終わる頃、ユリに質問された。
「バターチキンカレーか、回鍋肉どっちが良い?」
ほいこーろーって言うのを食べてみたいけど、緑色っぽい野菜が入っていたからなぁ。
「にゃー、ピーマンが入ってない方が良いにゃ!」
「わかったわ!」
ソウとマーレイさんも来たみたいで、ユリはみんなに聞いていた。
どうやら、5人前残らなかったらしい。
結局、お昼ご飯は、ほいこーろーもバターチキンカレーもサラダもご飯も全部出てきた。
4人前のほいこーろーを5個に分けたと言っていた。
「凄ーい!豪華!」
特にリラがすごく喜んでいた。
「ユリ、これ回鍋肉?」
「キャベツで作るのは、日本式なのよ」
「へぇー」
ソウの知っているほいこーろーとは違ったらしい。
お昼休みが終わる前に戻ると誰もいなかった。
戸が閉まる音が聞こえたので、ユリが外に行ったのかもしれない。
リラとマーレイさんが一緒に来て、ソウが来て、ユリが戻って来た。
「珍しくユリが最後だね!」
「え、うん、そうだね」
ソウがユリを最後だと言っていたけど、ユリは何も言わなかった。
「ユメちゃん、外に黒蜜と黒猫クッキーが欲しい人がいるんだけど、あとで対応してもらえるかしら?」
「わかったにゃ!」
やっぱり外にいたみたいだ。
お店のお客にアイスを出したら行ってこよう。
お客が来て全部席が埋まった。
ユリは4人のテーブルで、8個頼まれていた。
私が聞いたお客も、2人の席なのに6個の注文だった。
厨房に行ってユリに言うと、違う棚から1つずつ持っていってねと言われた。
そうか、こうやって分けてあるのか!
アイスを全部の席に配ったので、リラに言ってから外を見に行った。
「黒猫クッキー要るにゃー?」
「ユメ様、私が買っても良いのでしょうか?」
「誰が買っても大丈夫なのにゃ。ユリから、外に買いたい人が居るからって聞いたのにゃ」
「ありがとうございます。お1つお願いします」
「私もください」
「私にもお願いします」
頼まれた人 全員に渡した。
「黒蜜欲しい人は何人居るにゃ?」
「はい」「はい」「はい」「私も」「はい」
「何人にゃ?」
跳び跳ねても見渡せなくて数えられないでいると、数えてくれる人が居た。
「1,2,3,・・・24人分です」
「ありがとにゃ。みんな袋は要るにゃ?」
みんな回りを見てキョロキョロしたあとに、手を挙げた人達を数えてくれた人が答えた。
「袋は要らないです」
「黒蜜は500☆にゃ。今持ってくるにゃ」
黒蜜24個は重くて一度では持ちきれなかった。
(中身より容器の方が重く黒蜜入りで400g以上ある)
袋に4個ずつ入れて6袋使って、3回に分けて持ってきた。
「持ってきたにゃ!」
「ユメ様、黒猫クッキーはいかほどでしょうか?」
「イカ・・・にゃ?」
「おいくらでしょうか?」
「わからないにゃ!」
「え?」
「みんな好きな値段払っていくにゃ!」
「ええーー」「えー」
「一番高かった人はおいくらでしたか?」
「10万☆にゃ」
「は?」「えぇーー?」
「で、では、一番安かった人は?」
「お金貰ってないにゃ」
「えーー」
「リラのクッキーが200☆にゃ、だから200☆なら良いにゃ。お金いっぱいある人がいっぱい払えば良いにゃ!」
「なるほど・・・」
「あ、では、一番多いのはいくら払っていく人ですか?」
「500☆と、1000☆が多いにゃ」
3人くらいと話した。
結局、全員黒蜜代と合わせて1000☆払っていった。ユリに黒蜜代はいくら渡せば良いんだろう?
あとで聞けば良いやと思い、お店に戻った。
お店に戻ると追加注文を言われた。
すぐに厨房に行き 持っていこうとすると、なんだか面白そうなことをやっている。
アイスを何かで包んでいる?
みんながやっていたので、手を洗って仲間に入れてもらった。
追加注文はユリが持っていってくれた。
結構難しかった。気を付けないと手にくっつくのだ。
5個くらい包んでもう良いやと思い、店に戻ることにした。
「ユリ、外で黒蜜と黒猫クッキーを売ってきたにゃ!」
「ありがとう」
店でも黒猫クッキーを売りながら頑張った。
すこしして、食べ終わっている客に呼ばれた。
「もう帰るんですけど、確実に6種類売ってもらえませんか?」
「聞いてくるにゃ」
厨房に行ってユリに聞いた。
「ユリー、確実に6種類売ってくれって言ってるにゃ」
「私が対応するわ」
ユリが対応してくれたあと、3人以上なら6種類にして売っても大丈夫よ。と教えてくれた。
アイスも、黒猫クッキーも、黒蜜も良く売れる。
ふと、黒蜜を数えると残り少なかった。
「ユリー、黒蜜 冷蔵庫の中だけにゃ?」
「そうです」
「あと15個くらいにゃ」
「え!追加作ります。ユメちゃんありがとう」
ユリが黒蜜を作ってくれるようなので、安心して店に戻った。
クッキーや、黒蜜を買って帰る人は多い。
冷蔵庫の黒蜜はすぐに売れてしまい、作ったばかりのまだ温かい黒蜜まで売ることになった。
「出来立てなのにゃ!」
「それで温かいのですか!」
温かい黒蜜に驚いているみたいだった。
そのあと、アイスもなくなった。
全部売れてしまったのだ。
最初ユリは、売り切れにすると言っていたけど、どうしても食べたいという人たちがたくさんいて、1回だけ作ることになった。
ユリは、フルーツの氷をココットに入れて冷凍庫にいれていた。
「なんで入れ物を冷凍するにゃ?」
「氷が溶けちゃうとアイスクリームに色が移っちゃうからね」
「にゃるほどにゃー」
黒糖アイスクリームを1回作って25個できたのに、店にいる15人のお客で売り切れた。
出来立てアイスクリームが美味しすぎたらしい。
明日も楽しみにしてるという人が多かった。
お店が閉店しても、明日のアイスクリームがまだ作り終わらなかったらしい。
包むのが大変なんだと思う。
とりあえずご飯にして、あとで作ろうと言うことになった。
ユリが、食べたいものがあるか聞いていた。
「何か食べたいものありますか?」
「美味しいのが良いにゃ!」
「なんでも良いです!」
「ユリ・ハナノ様が作られるものはなんでも美味しいです」
「ユリが作りやすいもので!」
ユリは少し考えたあとで、笑顔になって言った。
「んー、じゃあ、スパゲッティーミートソースで!」
「良いねぇ!」
「手伝います!」「手伝うにゃ!」
「何かお手伝いできることはありますか?」
みんな手伝うみたいだ。みんなお腹が空いたのかな?
「玉ねぎとニンジンとキノコのみじん切り、挽き肉作り、トマト缶を開ける、お湯を沸かす、お茶、サラダ、お皿の用意、かな?」
「みじん切りします!」
リラが包丁をとりにいった。
「挽き肉作るよ。どれ使って良い?」
ソウは器械をセットしていた。
何をすれば良いかわからなかったのでユリに聞いてみた。
「何したら良いにゃ?」
「キノコ切ってもらえるかしら?」
「わかったにゃ!」
マッシュルームを持ってきて頑張って切った。
柔らかいけど、つるつるして大変だった。
マーレイさんはリラと一緒に野菜を切っていた。
ユリはコンロのとこで何かしているみたいだった。
全部用意ができると、ユリは大きなフライパンに切った野菜や挽き肉を入れて炒めだした。
リラと一緒に横でじっと見ていた。
ソウがトマトの缶詰めを持ってきた。
挽き肉が解れるくらい炒めたらトマトの缶詰めと、小さい四角いの(コンソメ)を入れて、混ぜながら煮込んでいた。
「リラちゃん、焦げないように、たまに混ぜてくれる?」
「はい!」
ユリは、お湯に油と塩を入れて、麺をパラパラと入れていた。
リラもじっと見ながら鍋を混ぜている。
ユリはたまにかき混ぜながら麺を茹でて、ざるに入れた。
何か少し混ぜてから皿に分けていた。
リラが混ぜていた鍋の火を止めて、味を確認してからお玉ですくって皿に分けていた。
5人前のスパゲッティーミートソースができあがった。
「好みで、粉チーズをかけてください。あ、辛いのが好きな人は、辛味調味料もあります」
ユリとリラがテーブルに運んでいたので、わたしは冷茶を用意した。
ソウが冷蔵庫からサラダを持って来た。
いただきますの挨拶をして、みんなで食べた。
「美味しー!」「美味しいにゃ!」
「やっぱりうまいな!」
「美味しいです!」
「良かった」
ソウは半分食べてから、辛いのを足していた。
粉チーズを少しかけて食べてみたら美味しかったので、いっぱいかけて食べた。
ご飯のあと、みんなで残りのアイスを包んだ
次回は10月19日13時の予定です。




