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クロネコのユメ  作者: 葉山麻代
◇少女ユメ◇

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夢の完売

早く起きようと思っていたのに、目が覚めると11:42だった。

今日はラムレーズンで忙しくなるって言ってたはず!

急いで階段を降りてエプロンを着ると、リラと一緒に手伝った。ランチの時間だけど、持ち帰る人が多い。

半分くらいの人がラムレーズンアイスを買って帰った。


ごはんの時間になって食べているときに、この前ユリが話していたおじさんがきた。食器屋さんらしい。

ユリと話したあと、ランチとアイスを食べていった。


足りなかったアイスの器が届いたらしい。


おやつの時間が始まる前から外に人がいっぱい並んでいて、ユリとソウとマーレイさんが外でアイスを売り始めた。

リラは器を洗っているし、お店の時間になっても戻ってこなかったので、注文を聞いてアイスを出しておいた。

熱いお茶を頼む人がいなかったので、全部出せた。


少しするとユリたちが戻ってきてお礼を言われた。


「ユメちゃんありがと!」

「クッキーがよく売れるにゃ!」


アイスと一緒にクッキーが良く売れた。


この後シャーベットを作るらしい。

お店お願いと言われたので、責任をもってお店にいた。


注文を聞いて冷凍庫にアイスを取りに行くと、皿盛りのアイスが最後の1個になった。

お客に出してからユリに伝えに行った。


「ユリー、ラムレーズンの店売り無くなったにゃ、色付きココット出して良いにゃ?」

「店売りにならOKよ!持ち帰り分どのくらい残ってる?」

「あと15個くらいにゃ」

「店売り優先で、持ち帰り分は完売で良いわ」

「わかったにゃ」


たまにリラが手伝いに来てくれた。

熱いお茶の注文の時はリラに頼んだ。


そのうち色つきの器のアイスもなくなり、売り切れと言っても、聞いてきて欲しいと言うのでユリに聞きに来た。


「ユリー、どうしても食べたいって言ってるにゃ」

「最後の日、来月の1日金曜日(きんのひ)に、救済措置を設けるからその日のおやつに来てくださいって言ってくれる?」

「言ってくるにゃ」


店に戻りお客に伝えた。


「ユリが、来月の1日金曜日(きんのひ)に、その日のおやつに来てくださいって言ってるにゃ」

Gの日(きんのひ)のおやつですね!必ず来ます!絶対来ます!」

「伝えておくにゃ」


ユリに伝えに行った。


「絶対来るって言ってたにゃ」

「ユメちゃん ありがとう。17:30になったら、閉店で良いわ。売るものもないし」

「閉店の板どこにゃ?」

「休憩室に有ると思うわ」


休憩室から板をとってきて、外のイーゼルにのせた。


「え!もう終わり・・・」


振り返ると、今のせた板を見て元気がない人が居た。


「ラムレーズンアイスは、来月の1日金曜日(きんのひ)に、その日のおやつに来てくださいってユリが言ってたにゃ」

「お!そうなのですね!ありがとうございます!」


次に来た人に、今の人が説明していた。

とりあえず店に戻った。お皿を片付けよう。


お皿を全部片付けたあとはアイスを手伝った。

シャーベットの詰め込みは大急ぎだった。

最後のアイスをソウに任せユリはごはんを作りに行った。


「さあ、たべましょう!」

「ユリ様、明日は何を作るんですか?」


聞こうと思っていたことをリラが聞いていた。


「明日作るのは、基本的には黒糖アイスクリームです。ちょっと変わり種を提供します」

「楽しみにゃ!」

「楽しみです!」

「明日は朝から手伝えるよ!」

「私も朝からお手伝いできます」

「皆さん、よろしくお願いします!」


明日のアイスも楽しみだ!


「そういえば、柚子胡椒を作るのは見ますか?前回と違って、(から)くはならないです」


ユリが又 辛いのを作るけど、辛くないと言っている。みんな考え込んでいるみたいだ。


「手伝うよ」


ソウが言いだして、みんなで手伝うことになった。


「2通り有ります。皮をすりおろす方法と、剥いて刻む方法です。やりたい方で良いです」


包丁を使わなくても作れる方を手伝うことにした。

リラも一緒に作ってくれるらしい。


「あまりたくさん白いところが入ると出来上がりが苦くなるので気を付けてくださいね」


ユリが声をかけたので、みんなで聞いてから始めた。


しばらくすると、ソウが叫んだ。


「うわー!手が錆びた!」


包丁で柚子の皮を剥いていたら、包丁が錆びたらしい。そんなことあるの?


「錆がついた皮や手は良く洗ってください。そのまま作ると、色の悪いものができあがります」


ソウは、なかなか落ちないなぁと言いながら手を洗っているみたいだった。


削った皮をユリに持って行った。ユリは重さを量り、前に作っていた青唐辛子と混ぜていた。

そのあと、大きなすりばちとすりこぎで混ぜていた。


鮮やかな緑色の、なめらかな柚子胡椒ができあがった。


ソウの作っていた物もできたらしい。


「1~2週間冷蔵庫で寝かせて出来上がりです。冷凍すれば1年持ちます」

「どうやって使うにゃ?」

「餃子や、鶏肉に合わせると とても美味しくいただけます。思ったほど辛くないです。今度賄いに何かだします」


「あまり辛くないなら食べてみたいですね」

「美味しいと良いにゃ」


リラが小声で言っていたので、小声で答えておいた。

早く食べてみたいな。

次回は10月16日13時の予定です。

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